2009-05-01 03:01:50
とーーりこになりました♪カンシーフ
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 さて、以前お伝えしたスーパーマーケットシリーズです。今日は「康师傅」ブランドについて紹介します。このブランドは、食品の横断的ブランドで多品種を同ブランドで展開しています。もっとも有名なのは、インスタントラーメンでしょうか。フレーバーも多種でバスなどの外観広告でも、康师傅のインスタントラーメンを見ない日はありません。日本人の友人達もこのインスタントラーメンは比較的安定したおいしさがあるという話をしています(実は、僕は健康のためにインスタントラーメンを数年以上口にしていなので、味について評価できないのですが。)。中でも日本人にとっては、試したことの無い中国独自のフレーバーはあたりとはずれの幅が大きいようですね。以前僕の出演するインターネットラジオ番組でゲストの日本人の女の子が「同ブランドトマトと卵いためフレーバーのヌードル」を紹介していました。これは相当においしいらしく、他の試食した方も、おいしいという評価をもっていました。
 このインスタントラーメン以外にも、アイスティーなどのソフトドリンク、クラッカーなどのスナック菓子、フルーツジュースなども展開しています。 さらに、先日はスーパーの商品を飛び出して、同ブランドの名前を冠したチェーン店(飲食店)も発見しました。

 これは、相当に勢いのいい展開だぞと思い、会社情報を調べると、康师傅控股有限公司(証券番号:香港0322)がホールディングカンパニーで親会社となっています。
 事業的には、インスタントラーメン市場では47%のシェア、お茶等ペットボトルドリンクでも52%のシェアを占めるリーダーです(実際この2つの事業が大きな事業の柱なのですが、社内事業部ではなく、子会社法人としてインスタントラーメンカンパニーとソフトドリンクカンパニーの大きく2つに独立させています。)。農村でのシェア拡充に力をいれているそうで、間違いない需要の成長を狙っていきそうな気配ですね(2008年度の総売り上げは43億USドル弱)。
株式割合では、魏慶州CEOの親族の合計をもって個人の最大株主となっていますが、法人としては、顶新国际集团という台湾発の大手食品業コングロマリット、HSBC、その他機関投資家そしてサッポロ一番でおなじみ!?日本のサンヨー食品(Beneficial ownerとしての株式割合33.2%:非上場:http://www.sanyofoods.co.jp/)が名前を連ねています。
 そして、会社組織内部での日本企業との関わりとしては、株式保有からの影響力も考慮されてか、なんと執行取締役6名中3名がサンヨー食品の役員、社外取締役4名中2名が丸紅の役員です。おーこれだけ中国大陸でビッグブランドに日本勢が入り込んでいるのは、興味深いですね。
 ちなみに、サンヨー食品との強いかかわりはともかく、大株主の一つである台湾の顶新国际集团(というよりこの会社のコントロール影響大なわけです。)は、ご存知コンビニのFamily Martの中国法人にも積極的に投資をしていて、多くのところで、日本企業、台湾企業の中国進出と相互資本関連がみてとれます。

・・・と、このブログでは、分析をあまり細かく書かないつもりですので、内部事情はこれくらいにして、消費者の視点で肌で感じることとして、なにしろ、中国の一般市民のみなさんがどこでもかしこでも(マナーの問題は別にして)この康师傅のインスタントラーメンをすすっています。日本では、自宅で、オフィスで、学校でたべるインスタントラーメンですが、中国では、街中であるってたべるという光景をよく目にします。いうならば、すでにニューヨーカーよろしく歩きながら食べられるソウルフードになっているわけです!ならば、日本の市場よりもそれははるかに大きく(広さの面でも、深さの面でも)、この分野での超絶リーダーのマーケットポジションを確立している康师傅は、なにやら、世界に進出する鼻息の荒さももっているような気もします。農村に言った際にもみんなズルズル道端ですすっています(なぜか、かなり小さなプラスチックフォークで)。
食べたその日かぁらぁ~~・・・サッポロ一番カップスター♪のように、みんなカンシーーフゥゥ~~♪なんて口ずさんでるんですかね(笑

資本の面から言えば、康师傅は、味と品質の日本、獰猛な中国がタッグをくんだ日中台のアジア総合ブランドチームなわけですから、これが世界に打って出るのは、国際食品ブランドが欧米勢に抑えられている中、各国の市場にアジア勢でのブランドが風穴をあけられるかもしれませんね。

 中国資本だけでない(しかも中国大陸で成功している)というところに、日本人の僕はとても興味をひかれたのでした。というか業績も上がることを期待しています。


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2009-04-28 03:32:44
白加黒
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 中国企業のマーケティングに関する研究で「製薬業界」をみることがありました。その中で以前急激にシェアを伸ばした面白い企業があります。とくにその成長の源泉となったのが「白加黒」という風邪薬です。その研究事例では、確か当時その会社の社長さんが海外旅行に行った際に、何かで思いついたのが開発のきっかけとかそのような話だったのだとおもいましたが、僕の頭の中に、一人のアイディア社長のおかげで、製薬業界の1企業が急激に成長できちゃうなんて、中国ってばらつきの激しい市場だなぁと興味深く思ったものでした。
 今の日本だったら、研究開発部門が新成分を開発したり、とても巧妙なマーケティングが大当たりして、ようやく、そこそこの大企業が、そこそこの大ヒットをとばすというのが製薬業界だとおもいます。

 さて、そのような他国ではありえないような事例研究は、中国ではよくあるので気に留めてなかったのですが、その後、風邪を引いて薬局に行ったことがありました。そのときに勧められたのがまさにこの「白加黒」という風邪薬でした。流石に自分の健康にかかわることなので、よーく薬剤師さんにきいてみましたが、どうも、白の錠剤と黒の錠剤が入っていて、白は昼用そして眠くならない、黒は夜用ききめが強く眠くなるというものでした。なるほど、これは何かおもしろいですね(クスリにエンターテイメント性というのも変ですが)。この視覚的効果と分かりやすさそして実際のクスリとしての効果が卓越していたので、マーケットシェアを伸ばしたというのもうなずけます。実際、僕もこのクスリで何度も風邪を治したことがあります。

この「白加黒」を製造販売している会社は、东盛科技(上場企業・証券番号:600771)が資本傘下におさめる东盛科技启东盖天力制药股份有限公司という製薬会社です。なんとこの「白加黒だけで」風邪薬市場の15%のシェアをもっているそうです。これは相当に大きな割合ですね。これ以外にもヒット商品をかかえていますから、中国内においては、巨大製薬販売企業といえるでしょう。
とはいえ、今回僕はこの企業の詳細な研究開発に関する分析をしていませんので、実際の製薬研究開発能力は国際競争力でみれば、話にならないレベルかもしれません。ただ、現状の中国においては、強い企業であるといえます。そして、一度資金力がつけば、それを一気に研究開発に投じることもできるでしょう。
繰り返し購入する類の「大衆薬品」で勝ち組になったというだけでも、豊富な「財務資源」を手に入れているわけであって、より本格的な「研究開発」を実施できるでしょうし、将来の発展の可能性は高いのではないでしょうか。

まずは、「いかなる方法」(実は持続性の無い突発性の成長かもしれない)であってもまずは、「大衆」から薄く広く稼ぐ。そして他国の例を模倣し、「本格的」な開発力、技術力をつけていく。とても中国的な成功例になっていくかもしれません。


(財務分析だけでなく、様々な情報ソースを組み合わせて実際の研究開発能力を測定することは、経営学的にも有る程度は可能ですが、骨がおれる作業なので、僕は今回はやっていません。より詳細な情報分析が必要な場合には、僕までご一報ください。)



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2009-04-25 17:46:29
クラフト田螺
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僕はスーパーが大好きです。(たべものを売ってる普通のスーパーマーケットのことです!)

これはどこの国にいっても何時間でもつぶせるくらい楽しい遊びなんですね。食品コーナーでじーっくり調味料なんかをみて、調理済み食品の原材料なんかをみると、その国の料理の味の決め手になるものがだんだん分かってきたりして、食欲と雑学欲をかき立てられます。

中国のスーパーはその意味では、おもしろくありません。というのも、国際ブランドと国際ブランドの模倣品がほとんどの商品を占めていて、本当のオリジナル品(パッケージデザインや内容物等総合的かつ抽象的な概念として)はかなり少ないように感じられます。もちろん、我々消費者としては、国際ブランドが一定の安心感を与えてくれますから、食品などにおいては、大変助かる購入選択基準となっているといえるでしょう。(今回はこの模倣品については語りません。模倣品については、多くの興味深い議論がありますから、後日改めてブログに特別に寄稿します。)
ここにつまらない理由がでてきてしまいます、「安心」を買おうとすれば国際ブランドを選択することになり、中国オリジナルの食品や原材料を扱ったブランドが少ないし、「中国オリジナル」を買おうとすれば小企業ばかりで、安全の基準に懐疑的になってしまいます。たとえば、クラフト社などが出しているクラッカーを買うことができますが、中国独特のカリントウのようなお菓子を買おうとしても、中国オリジナルのブランドに安心感のあるブランドがないわけです。だから、安心をとれば中国カリントウが食べられないし、中国カリントウを食べようとするとこれまでみたこともない(中国内でもほかでは見たかどうかわからない)商品を購入せざるを得ないわけです。安心感と中国独特の食品がトレードオフの関係になってしまっているわけですね。(消費者の安心感=ブランド力の1つと捉えるとわかりやすでしょうか)

日本ではそんなことがないのがよーくわかると思います。マギーのブイヨンは、安全ですし非日本オリジナル食材です。味の素社のほんだしは、安全ですし日本オリジナル食材です。このようにトレードオフではありません。
先日も、中国のスーパーでタニシ(あの田んぼでとれるやつです)の身が赤い液体に入った瓶詰めが売っていましたが、うーーーん、手を出せません。これがもし香港の「李錦記」社のようなブランドから出されていたら、またはクノール社から出されていたら購入してみても面白いなと思います。(ちなみに、李錦記は厳密には拠点をマカオなどにおいているので大陸のブランドではないです。)

というわけで、今回、というかこれから着目していきたいのは、全商品において比較的少ない割合を占めるだけに留まっている中国オリジナルブランドです。この現象の理由は単純で、「国際ブランドが単純に市場競争力が強いこと」、「中国が政策として国際ブランドを引き入れてきたこと(合作企業等として)(『引進来』と表現される政策ですね)」、「模倣主義文化が発展し、中国企業がオリジナリティーのある製品への研究開発が少ないこと」、「もともと国営だった企業は市場への対応が遅く(機動力が少なく)、新興企業が育つにはまだ時間が短かったということ」などが主なところと思います。今後、強力なブランド力を持った中国オリジナルブランドが登場するためには、「国際ブランドをもつ企業が中国ローカライズを速め、文化を吸収し、ローカル商品を展開できる速度」と「中国内の新興企業が資本力や経営技術を高め市場に対応し商品展開をできるようになる速度」とのバランスから生まれる競争力とその結果ということでしょうから、遅かれ早かれ先進国のような「前述のトレードオフ」ではない状況になっていくでしょう。
(もちろん、両社の速度が両方とも極めて遅い場合には、中国のいくつかの文化がすでに崩壊し、西洋化したものした受け入れない市場になってしまうという可能性もあるとは思いますが)

っと、ごめんなさい、文面のスペースが足りなくなってしまいました・・・(ブログでスペースがというのも変ですが、見易さの観点から毎回一定量にしようと思っています。)。
今回は、スーパーで気づいたことということでクラフトや李錦記のような中国大陸ローカルでない国際企業をちょっと例にだして、マクロ的な観点での概要を書いただけで終わってしまいました。
次回以降「中国ローカルブランド」かつ「ブランド力のある(=安全への責任も当然果たしたブランド)」の観点から、(中国内の投資情報としても有益になりそうですが)今後持続的発展の可能性のありそうな「本当に強みのある中国オリジナルは!?」として中国のスーパーを舞台にして何社か消費者視点で足元から観察してみたいと思います。

 はてさて、どんな、強い中国企業が育ってきているのでしょうか。


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2009-04-24 00:22:20
アオコ
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中国でパソコンパーツ販売売り場などにいくと、AOCというブランドのディスプレイがBENQ、SAMSUNGなどと並んで販売面積で最も売られています。それに続くPhillips、DELL、NEC、Aigoなどは扱いとしては相当狭いもののような気がします。ちょっと気になったので、どんな会社かなと思って調べてみると、香港、シンガポールで上場している「冠捷科技集団(Admiral Oversea Corporation艾徳蒙海外投資有限公司)」のディスプレイブランドとして武漢艾徳蒙科技股イ分有限公司が子会社として製造販売しているようです。なるほどそれでAOCなんですね。NECの代理販売なんかもやっているようです。
http://www.aoc.com/

 そのディスプレイの特徴は、、、なんといっても、安いです。たとえばDELLと同じサイズ、同じ表示性能(カタログベースで)などと比較すると、40%程安いんですね。表示性能もそれほど悪くなく、この安さはかなりの魅力となりそうです。中国での販売台数も近年中に1000万台にいくような勢いで、四川大震災にも自社製品を大量に寄贈したそうです。これからの中国のパソコンの販売増加や実質的な国家人口を考えると、何か大きなトラブルがなければ(ハイアールのような在庫だぶつきの失敗など・・:グローバル向けコスト低減戦略を採用しているにもかかわらず、内需と外需の見通しに誤り在庫だぶつきでのコスト増なんて、完全なコントロールミスで残念な結果になるわけですが。。。)、純増益していきそうですよね。
 日本のディスプレイ販売市場をチェックしたことがないので分かりませんが、日本へは進出しているのでしょうか、また、もししているとしたらシェアはどれくらいなのでしょうかね。まだ進出していないとすれば、低価格の市場にこれからぐいぐいと食い込んでいくかもしれませんね。

 これまで、僕が実際にディスプレイを買ったことがあるのは日本のメーカー(NEC、SHARP、ナナオ:すべて上場企業)でした。これは、日本製品にがんばってほしいという愛国心だけでなく、やはり最高品質と思っているからです。ですから、僕が自らAOCの品質を評価できていないのですが、セカンドやサードPC用ディスプレイとしてちょっと試してみたい気もします。



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2009-04-21 15:47:39
百式
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毎年様々な機関から独自の判定基準によって「中国企業一百強」などが公表されます。中国の検索サイト「百度」で検索すればたくさんでてくるでしょう。日本語で言えば、中国企業トップ100です。
それぞれ調査機関の判定基準が一様ではないので、客観的な判断をすることはできないのですが、大体上位10以内には、天然資源、自動車、通信、金融、保険、建設、電器などが入ります。

その100位のなかで面白い企業がランキングされていることがあります。今回ホームページなどをみていて面白かったのは、百聯集団です。
グループ全体の親会社だけでなく、親会社を含めグループ中で5つも上場している会社(百聯股イ分、友誼股イ分、物資中心、第一医薬、聯華超市)があるようですが、この親会社のホームページをみるととても不思議なんです。まず目を引くのは、サイトの新着情報の下にグループ(所属の各会社)が展開するブランドがずらずらと流れています。それこそ、建材、医薬品、物流、食品、燃料、投資、化学、オークション、アパレル、金属・・・と右から左まで、、、上から下までなんでもやってしまうぞというあらゆる業界展開ですね。
日本でも多角経営をおこなっている会社は多くあると思いますが、ここまでのバリエーション展開をしている企業はなかなか見つけるのは難しいですよね。

経営学の世界では、こうした非関連多角化の利益貢献については、比較的懐疑的な論調が最近の潮流となっています。当然これは、主に欧米の企業を統計的に分析した結果なわけですが、どうもいまの中国を見ているとこうした「昔」アメリカで流行ったようなやり方としての超多業種コングロマリットが成り立っているような気がします。

ということは動態的に分析をするならば、もし中国がこれからさらに経済発展し、特徴的な政治的影響が減少し、より欧米に近い経済実地になっていくと判断するのであれば、アメリカで急速に衰退したコングロマリットのように、百聯集団のようなコングロマリットも突然のように衰退していく、もしくは自ら縮小していったり、資本関係を解消していく可能性はありますね。

一方で、中国は欧米とは異なって、文化的影響によって、こうしたコングロマリットの業態が成り立っているのであるから、経済発展にともなって、さらにこうした巨大コングロマリットが超絶発展していくということもできますよね(株価は超級高騰!!??ww)。

どちらも可能性のある議論とおもいますが、僕は新しい中国モデル(コングロマリットの経営力について新しい要素の発見)ができるとするのであればとても面白いので、ぜひ後者の例のように、何か発展的であってほしいなぁと思います。5年~10年で答えはでるような気がするので、どっちに転がっていくのか、百聯集団、要チェキ!です。



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