2009-05-30 03:18:29
将軍様のお月見
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僕が北京大学修士の大学院生だったころに同級生であり優秀であった友人Pが不動産会社の保利地産(Baoli:証券番号600048:http://www.polycn.com/)に就職内定しました。
Pとは関係の無いもう一人のZという友人がおります、彼の名前や所属は伏せますが、彼とは知り合ってから1年ちょっと経過しており、その「傲慢っぷり」はなかなかなもので、「共産党」にも当然のように属しているような、まさに「オレ様」なタイプのお兄ちゃんといった様子でした。

さて、Pが就職に内定したため、保利という名前が頭の片隅にありまして、ちょうどその就職がきまった同じ時期にZと話をする機会がありました。その日もZは、コンプリケーション・ムーンフェイズの機械式時計(400万円くらい)を着用し、会話の節々にでる、天下取ったる宣言は快調そのもの、喫茶店でも財布をあえて僕に見せ、中には100元札が50枚以上の束で入っていました。
その日彼のお坊ちゃんの秘密がわかりました、Pが就職した保利の話をちょっときくと、なんとまさにそのZのご家族が設立時株主とのこと、さらに、家庭は軍人さん(人民解放軍高級士官)一家だそうで、その権力とそれによる財力は並ではなさそうです。

それは、確かにF4道明寺よろしく「オレ様」になるわなぁと思いつつ、二十歳を越えてまだ全能感の抜けない彼にちょっと残念にも思いました。学校の勉強的なものは、それなりに訓練されていますが、性格の善し悪しでなく、「一般階級」との関わりを知らないのだろうと。。。



さて、そんな逸話つきでしたので、保利地産を紹介したくなりました。これだけの不動産不況ということもありますが、今日の市場でPER0.15(不動産開発および不動産販売業界全107社の上場企業内第五位)です。株主構成は、以下の通り


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一番下が、上場している保利です、保利南方集団有限公司以外は7%未満の株主ですから、強力な株式上の経営コントロールをしているところはありません。さらにその親会社は国務院の100%子会社ですから、総じて言えば、国務院がコントロールするほぼ国営企業ととらえていいでしょう(細かく言うと、株式の割合、直接間接コントロールなどで、国営企業の中にも区別があり呼び方が異なります。)。

 実際に、こうした中央(政府)とのつながりは、中国内での企業運営とりわけ不動産デベロッパー業務などは、許認可ビジネスの部分もありますから、まさに安定性にかかせない要素ですし、さらに、保利はそうしたハードウェア的要素だけでなく、リクルーティングというソフトウェアについても、力を入れていることをききました。
 僕が保利という広告を街でみかけることもよくありますので、総合的には安定的な企業だということができるのではないでしょうか。ただし、「目新しさ」を感じないことは否めません。たとえば、つい2000年に設立されたばかりの我愛我家(WoAiWoJia:未上場:600実店舗:8都市展開:5i5j:http://www.5i5j.com/)などは、インターネットを駆使した販売チャネルと効果的な広告によるマーケティングから革新性を感じますし、その成長には目覚しいものがあります。比較的イノベーションが難しい業界の中で新星のごとく現れ成功した我愛我家とまさに対象の位置にありそうな保利といえそうですね。(僕は我愛我家が上場すると面白いと思うのですが。)

僕の中で保利のイメージは、「共産党」「人民解放軍」「安定性」「オレ様」「ムーンフェイズ」「+シークレット事件」となりました。


 久しぶりにオレ様Zと食事でもいってこようかな!



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2009-05-29 01:40:02
チマキの代償
DSCF0578.jpg


今日はオンデマンドラジオの収録でした。
今回はゲストの方のお話を中心に伺いましたが、途中から内容が脱線してしまいまして、日本は「外国に対してより開放的になるべきか否か」という話にいたりました。
こうした外国・外国人に対する国策の立場についての話は、非常に多くの発言的「タブー」を抱えておりますが、やはり日本がある程度着地点を見つける必要があり、議論を避けては通れない道と思います。

 多くの、過去の負の遺産、現在でも国内に抱える爆弾ともいえるべきその処遇、そしてタブーとすることで、解決を避けてきたが故の無駄な既得権益、その既得権益を解消することに対する人権をたてにした抵抗、その攻防に便乗する政治家。などなど、様々な問題を抱えていることは明らかです。(僕がこのブログですらこうして暗喩を大量に使っているのがその負の証明です。)


 さて、端午節のため、中国市場は今日はお休みのようですね。税理士さんと打ち合わせがありましたが、チマキをいただきました。中秋の時期にはゲッペイを交換し合う風習も中国にはありますが、ビジネス上の関係であっても、こうした伝統的文化があるのは潤滑油ともいますし、賄賂的慣習の温床ともいえます。市場取引(ビジネスだけではなく、マス対マスの価値交換市場)において、人間味を排除すると制度的になり、公式的になり、すべてがガラス張りの美しい構造と引き換えに、世知辛くなります。人間味を重視すると慣習的になり、曖昧になり、すべてが感覚的判断の制度的不安定を引き起こします。

 そんなことを、チマキをいただきながら考えてしまいました。

 今日は、「オヤスミ」のため雑談に終始しました。



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2009-05-26 12:59:26
ヨキかなぁ~~(大笑!
CapD20090526.jpeg


 中国から日本の友人に購入するお土産(または一般的なプレゼント)には相当悩みます。

中国独特のブランドモノは以前にも話しましたように、中国のR&Dへの怠慢と歴史的浅さにより確立されていませんから日本人に対して吸引力・魅力を持ちません。安かろう悪かろう、高かろう悪かろう、です。



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(はい、明確に現在の中国批判です。でも、それは模倣第一主義と、R&Dに投資しない傾向の企業戦略が世界のそれの平均よりも突出しているから問題なのであって、統計データ的に正しいわけです。これは中国の中で世界に向けて努力をしている企業のイメージすら毀損しています。時がたてば、中国国内市場でさえこの状況はかわるでしょう。
それは、現在においてもすで中国政治統治機構のトップ達は、この状況の改善に向けて政策をだしていますし、中国内の消費者がネット経由の情報から購買センスが高くなってくるでしょうし、企業内ではMBA組が海外から帰ってきて企業経営におけるマーケティング志向、R&Dの重要性などを経営陣に説得するようになるでしょうから。
政治政策、消費者(市場)、経営体質がすべてが世界基準になるように変化してきています。

また、そうした問題が解決されて、中国企業の力がついたときに日本の国民のコンセンサスが相変わらずの中国否定的批判一色であれば、それは日本のマクロ的問題です。今は、中国企業がまだ本当に力ないので、批判してもいいでしょう。ただ、中国企業の変化にすら気づかないようでは、日本の経済的リベラルな客観性は「終了」です。これは明確に僕の日本批判ですし、この日本の中国に対する認識は変えなければと焦りすら感じます。僕も情報を持つオピニオンリーダーとしては、日本人の認識をかえることに努力しなければと思っています。、、、と話が大きく脱線しましたね、下記、元にもどって話しをつづけます。)
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では、中国お家芸のお茶そして簡単土産の代名詞でお菓子は、というと近年の「安全性」の問題から、買い控えざるを得ません。

 そこで、選択肢にあがるもの(消去法的にですが)が、漢方薬です。有象無象の怪しげな漢方薬品店があるなかで、一応の安心感を与えてくれるのが、みなさんもご存知かもしれませんが、「北京同仁堂」ブランドです。
中国に旅行されると、全国各地に支店があり、看板もよく目にするかもしれません。
これは、政府関連機関が業界によらず横断的に選定した「老字号:Laozihao」(=中国内老舗ブランド、確か100選だったかな)にも該当していて、そこそこの安心感はあります(みなさん、ありますか??選ぶほうがねー、とか、癒着が、とか、賄賂あったんじゃないのとか、まそのあたりの話は横において、同一業界内相対的にという意味で。)。

 当然ながらこれだけ全国展開していることからもわかるように、古風なお店の外観とはまったく逆で、上海市場、香港市場の両市場で上場しているファイナンス大好き企業なんですね。同仁堂(Tongrentan:証券番号sh600085:http://www.tongrentang.com/)、同仁堂科技(Tongrentankeji:証券番号hk08069:http://www.tongrentangkj.com/)。(ちなみに、今日現在のさきほどの市場をみてみましたが、同仁堂はPBR5.64、PER0.15で、だいぶPERも低いですね~。これは中国株式市場全体の状況ですが。ついでに、僕がちょっと気になっているところでは、吉林敷東:sh000623:PBR9.15:PER0.56、上実医薬:sh600607:PBR6.26:PER1.08)
少し同仁堂グループのオーナーシップ構造が分かりにくかったので、調べると下図の様な構造でした。


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一番トップのホールディング会社(中国北京同仁堂(集団)有限責任公司)が非公開の会社で、その下に、同仁堂、さらにその下に同仁堂科技がきて、その下に、多くの事業会社が分社化されていますね。パっと見、すごい構造と思いませんか???一番上が上場会社でないのはともかくとして、その下に上場会社を2つはさんで、事業会社はこまかくわけて法人化しているわけですよね、さらに、その株式保有割合が「やり過ぎ」です。100%子会社は1社のみ(49+51でグループ全体として)で、ほとんどが、50~60%の所有割合ですよね。何がしたいのでしょうか、、、ファイナンス的メリット以外に、各事業会社、各地域会社ごとに、経営陣にシェアホルドさせてモチベーション管理と背任防止管理をおこなっているとも考えられます。
株式市場からキャッシュを得ることが法人化の主目的かのような中国的怪しさと、アメリカ的なファイナンスとモチベーション管理の卓越性があいまって、少なくとも僕には、真の意図がわからない構造です。

 もうひとつ、定性的情報がありまして、名前は伏せますが僕が間接的にある教授からきいたのですが、同仁堂総裁の話では、全国各地の経営は非常に難しく、まったくうまくいかない、現地化がうまくいかない、ということでした。(実際にはもっとディープな話をききました。)
 んー、どうなんでしょうか、やはり地方が諸侯化してしまうのでしょうかね。この諸侯化の話は、中国の経営学でよーく話題にされるので、また別の機会に詳しく書きますが、下手に巨大になった同仁堂はこの問題でだいぶダメージをくらっているようですね。

 実際に販売されているものについては、これまた、外国人の僕には「よくわかりません!」トップの画像にもってきましたが、まるで、千と千尋にでてくるクサダンゴそのものです!!これは実際に健康食品としてきくのかもしれませんが、どうも、コンサバティブな方にお土産にはできませんね。関口なんとか氏の中国鉄道の旅で、彼がお腹こわしたときに、食べていた「何か」に似ています。おいしいのかな??あとは、女性の外見をよくするクスリとか、男性機能を強化するクスリとか、そんなものもたくさん売っています。

 とはいえ、製造から卸、販売まで一貫して自社でもっているので、中国医薬、漢方としては、本当に「相対的に」安心できることは間違いないブランドです。僕も今度なにかしらをチャレンジしてみようとおもいます。とくに健康食品系でおもしろいものがあったら、自分で実験してみるのもいいかなぁと思っています。というか、カオナシを回復させたあのクサダンゴはちょっと気になるものがあります。クスリでなく健康食品として「○○解毒丸」でなく「千と千尋のクサダンゴ」パッケージは、ちょっと手を伸ばすかもしれないです。

 中国で何を買ったらいいか迷っていることがあれば、みなさん同仁堂にちょっと足をのばしてみませんか?いい意味での怪しさ=西洋医学ではない効能をもっているかも、、が楽しませてくれると思います。そんな外国人のハートもキャッチ(=上流下流もすべて自社でもっているリーディングカンパニーとして、独創的製品開発、R&D、外国市場へのマーケティングも怠らない企業姿勢に変化)できるような同仁堂に変質したら、少林寺拳法・カンフーが国際的ブランド化に成功したように、この企業何かすごくカッコイイ中国カルチャーの1つに化けるような気がしませんか??

変身!!
ぼわぁぁ~~~ん!!!
ポンッ!!ころころころ。(何かでた!)



追伸:今回からマーケティング的戦術をちょっと考えまして、ランキングクリックに組み込んでみることにしました。はてさて、シカケは、うまく働くでしょうか。僕はマーケティングの専門家でないので、ベストではないと思いますが、ブログ閲覧のみなさんが「気持ちよく」クリックできればいいですね。

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2009-05-25 03:10:38
ダークマターとしての言葉即ち言霊
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 僕がこのブログで何かを語るときにいくつか注意していることがあります。その中のひとつが、「立場」です。
多くの専門的な学識を背景にした論評家や専門家、そして一般的な大衆意見を個人なりに解釈しているだけの批評家やコラムニストが主張を表現するときに、ちょっと気になるところがあります。それは、中立的であることを標榜することを、カッコイイとしているような風潮です。





インターネット上のブログに限らず、出版物、マスメディア等、あらゆる媒体(メディア)において、当該キャラクター(人物)にとって客観的分析がその「役割」である場合、それは、まさに中立的で客観的分析のみを主張するべきであると思います。そして、そういった役割において中立的でない主観的意見は却って問題となることは明らかです。(例:毒ガス事件が発生したときの、毒ガスについての専門家が解説の役割として媒体に登場する場合)
しかし、僕が問題意識をもっているのは上記のような、予め決められた特定の「客観性の役割」以外における媒体での主張において、「客観性に包まれた主観をちらつかせる主張」です。最初から主観的である主張は問題としません。あくまでも、客観的であるように見せかけた大いなる主観の主張行為に大きな疑問を感じるわけです。





ほとんどの媒体において、キャラクターが主張する際には、ほとんど主観が内在している状況であるといえるでしょう。ですから表現には、「真の客観的意見(他者から客観的意見者の役割として規定されている場合のみ)」と「主観的意見」と「偽の客観的意見に包まれた主観的意見」があると思うわけです。

とりわけ自発的な媒体であるブログは、真の客観的意見を語る場所でないことが多いので、僕が、注意する「立場」の問題はいつでもここにあるといえるでしょう。
客観的な役割を他人から任されたり、規定された状況でない限り、常にどんなに客観的な表現を巧みに使用したとしても、「客観的に物事を分析している私という論評家・コラムニストの存在(主張)によって社会に影響を与えたい」という意識が主張者に内在しているのです。
ですから、僕は、こうした客観にみせかけた文章や発言をみていて、執筆者や発言者本人はクールにかっこよく決めているつもりでしょうが、非常に気分を悪くします。
「決してかっこよくないぞ」と。「自分が批評されたときに回避する逃げ道をつくっているだけだぞ」と。「客観的分析の自発的表現そのものは主観だぞ」と。「特殊な状況下でそこに本当に主観がないとしても、より精度の高い客観的分析をする方が社会に多くいる中で、まさに自分がいま表現できる立場にいるという優越性をつかっての1個人の表現をすることは、やはり社会に影響を与えるという意味で表現そのものが主観を新たに生み出すので、そもそも客観性を欠いた行為なんだぞ」と。

だから、「客観的なデータや論拠に基づいた分析」と「主観的な要素」というのは、しっかりわけて用いるべきだと思います。前者は、精度を高ければ高いほど、表現を聞いていただける方に、説得力があるものとなるでしょう、そして、後者は上述の理由から、ゼロにすることは決して出来ない。
客観的意見者としての役割を強制させられていない自発的なブログやコラムという媒体では、「真の客観的意見」であることはほとんどありえませんから、逆に「主観はありません」なんていう「かっこよく気取った」表現でなく、しっかりと「立場」を明確にするべきだと思うんですね。自分で自由に発信できるブログ等において「データ分析できるんですよ!すごく客観的ですよ!そして中立的ですよ!」なんていう表現は自ら愚者を露呈している態度であって、まさに噴飯モノです。
すこし、表現が激しいですが、いやはや、しかしながら、僕はこうした主観的表現の激しさを実は大事にしたいということなんです。「分析はクールに」ということは僕も当然に重きをおいています、しかし、僕は「立場」を強くもとめます。単純に主観でどっちが「好き」かを表現することが、ブログやコラムにおいて純粋な表現者というものは存在せず、表現している時点で実行者になることをわきまえた態度だと思います。

よって、ブログやコラムというようなものは、学術や研究上の発表でないわけですし、他者から客観性を強制されているわけではないのですから、たとえば、国家について語る場合「日本はココが良い、中国はココが悪い、ただし、日本も中国もこうした社会構造があるわけだから、同様の発展といえるでしょう」なんて中立的な完結にはしたくないのです。さらにそうした客観的分析に続けて必ず主観を含めて、「それでも、日本人である僕は日本のここを直せば、中国にこういった部分で競争優位になりますから、云々」と、日本人としての日本が優位に立つためには如何にふるまうかという主張まで含めた「立場」を明確にしたいわけです。(決して、中国がダメということではなく!自分がどっちに立っているかという「立場」の重要性)






ジャン・シベリウス曰く『批評家のいうことに決して耳を傾けてはいけない。これまでに批評家の銅像が建てられたためしはないのだから。』

だから僕は、少なくとも、研究者としては、客観の精度を上げることに注力し、
そして、社会に表現をするものとしては、客観は主観の上にあるという認識のもと、主観というそれを隠すことなく表現していきます。
さらに、政治を見つめるものとしては、この表現をさらに実行に移し、対立する主張を持つ方、組織、国家からは批判をうけていく覚悟を持つべきと思っています。
最後にそうした結果として、人間として他の方を幸せにできる何かを少しでも生産できたら良い、と思っています。

いつ何時の場合でも、「好き嫌い」という主観を人間味あふれる部分として赤裸々に表現して、客観性に対しては、「社会に対する謙虚さ」(=自分の分析能力が優れていると思わないこと)という日本人のスピリッツ、そうした美徳、美意識を大事にしていきたいと思うわけです。

ブログを読んでいただいている皆様に本当に感謝です。


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2009-05-24 01:21:32
ソイジョイとジェイジェの狭間に。
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ソイジョイならみなさん何がお好きですか?僕はココナッツが好きだったのですが、最近発売されたバナナにちょっと浮気をしています。

 と、いきなり、ソイジョイネタから入ってしまいましたが、ソイジョイとは、大塚製薬が日本市場で発売している大豆ベースのフルーツスナックですね。
http://www.otsuka.co.jp/soy/

健康をうたっていますが、僕からいわせれば、普通にカロリーのあるお菓子です。決して糖質が低いというわけではなく、カロリーも抑えられているわけでもなく、一本で100キロカロリー以上ありますから、ダイエット食品ととらえてはいけないでしょう。あ、その辺のソイジョイに対するマーケティングに対する消費者としての知識は、今回のテーマでありません。
ダイエット食(広告としてはタレントが「ある意味ダイエットなんで」というフレーズを使っていますが)という意味ではなく、おいしいフルーツバーとして僕は好んで食べます。
日本での実店舗ですと、100円前後で販売され、ネットショップでは、さらに数十%割り引かれて販売されているようですね。



さて、実は、ソイジョイの完全なコピー品が中国にあるんです。。。
というのは冗談で、実際には、大塚製薬の正式ライセンス(?)で販売しています。どうして疑問符がつくかというと、この中国版ソイジョイは嚼益嚼(Jue Yi Jueと読む、ジュウェイジュエ→ジェイジェ→ソイジェイ??)という商品名で販売されており、製造会社、そして販売会社も維維集団となっています。パッケージにも、維維-嚼益嚼と表記されており、一切大塚製薬はでてきません。ですから、製造工程で大塚製薬が技術指導、品質管理等をおこなっているにせよ、製造、販売、ブランドは一貫して維維です。ですから、このケースについては大塚製薬のライセンシングによる海外投資・事業展開ととらえます。

 このジェイジェは4元~5元程度で購入できるのですが、最初、中国でも購入できることに衝動買いしたものの、大塚製薬の名前がでてなかったので、あ!またパクリ製品に騙された!と思ったものでした。スーパーでもコンビニでもどこでも購入できます。

 が、しかーし、維維を調べてみますと、維維集団(Weiwei:維維股份:証券番号sh600300:http://www.vvgroup.com/)に対して大塚製薬がソイジョイのライセンシングという事業提携だけでなく、しっかりと資本もいれていますね。上位3大株主で、維維集団股份有限公司(自社グループ:ホールディング)31.97%、GIANT HARVEST LIMITED18.95%、そして大塚製薬の中国法人にあたる大塚(中国)投資有限公司6.26%となっていました。そのほかは小口で、機関投資家とみられる証券会社等です。
 ちなみに、GIANT HARVEST LIMITEDってのは、得体が知れないです。株式も市場流通から取得しているようですし。(ご存知の方いらっしゃいますか??)

 そして、維維はパクリ会社どころか、上場している飲料製造業の中でリーディングーカンパニー(業界1位)なんです(2位は中国酒で有名な「貴州芽台」)。

 僕が実は何を隠そうすごいと思ったのは、ホームページが「普通」!ということです(決してクール!!のレベルではない)。中国会社って上場会社であっても、一般消費者向けの商品展開をしていても、ホームページがだっさーーーーーいことが本当によくあるのですが、維維は、「普通」でした。日本の中小企業並みでした(=中国の大企業の相当いいレベル)。ホームページへの注意の払い方って僕は重要なことだと思っていて、どれだけ、消費者志向マーケティングかとかR&Dに注意を払っているかとか、そういった基本的な企業態度を示すものと思っています(ロイヤルティーの高い顧客や投資家への重要な接点ですから)。

(※あ、中国企業に限ってホームページのクオリティーをひとつ変数として、R&D志向、およびその結果としてのパフォーマンスの相関性などを戦略研究してみたくなりました。さらに年齢の高い取締役の割合が多ければ多いほどホームページ志向性が低かったら面白いですよね。)

 リーディングカンパニーで、まだまだマーケティングの力強さも国際的な基準でいえばかなり微妙なところですが、中国内での相対比較をすれば、かなり頑張ってると思います。とくにこのジェイジェで何か、変わり始めてる気がしました。(そもそも以前からあるようなスナックとして代わり映えのない商品にもかかわらずソイジョイが巧妙なマーケティングによって市場ポジショニングを確立している日本の状況からいって、このソイジョイという商品は、マーケティング志向の強い商品だからです。)維維はよくわからないながらも、大塚との提携のもとで、マーケティングの重要さを、ジェイジェを通じてなんとなく理解していっているのではないかと思います。


大塚のソイジョイでなくて、維維(WeiWei)のジェイジェ、日本未発売の「サンザシフレーバー」をぱくつくなんて、「ある意味トレンドですから。」

あると思います!

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