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中川コージの業界トレンド観察

アオコ

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中国でパソコンパーツ販売売り場などにいくと、AOCというブランドのディスプレイがBENQ、SAMSUNGなどと並んで販売面積で最も売られています。それに続くPhillips、DELL、NEC、Aigoなどは扱いとしては相当狭いもののような気がします。ちょっと気になったので、どんな会社かなと思って調べてみると、香港、シンガポールで上場している「冠捷科技集団(Admiral Oversea Corporation艾徳蒙海外投資有限公司)」のディスプレイブランドとして武漢艾徳蒙科技股イ分有限公司が子会社として製造販売しているようです。なるほどそれでAOCなんですね。NECの代理販売なんかもやっているようです。
http://www.aoc.com/

 そのディスプレイの特徴は、、、なんといっても、安いです。たとえばDELLと同じサイズ、同じ表示性能(カタログベースで)などと比較すると、40%程安いんですね。表示性能もそれほど悪くなく、この安さはかなりの魅力となりそうです。中国での販売台数も近年中に1000万台にいくような勢いで、四川大震災にも自社製品を大量に寄贈したそうです。これからの中国のパソコンの販売増加や実質的な国家人口を考えると、何か大きなトラブルがなければ(ハイアールのような在庫だぶつきの失敗など・・:グローバル向けコスト低減戦略を採用しているにもかかわらず、内需と外需の見通しに誤り在庫だぶつきでのコスト増なんて、完全なコントロールミスで残念な結果になるわけですが。。。)、純増益していきそうですよね。
 日本のディスプレイ販売市場をチェックしたことがないので分かりませんが、日本へは進出しているのでしょうか、また、もししているとしたらシェアはどれくらいなのでしょうかね。まだ進出していないとすれば、低価格の市場にこれからぐいぐいと食い込んでいくかもしれませんね。

 これまで、僕が実際にディスプレイを買ったことがあるのは日本のメーカー(NEC、SHARP、ナナオ:すべて上場企業)でした。これは、日本製品にがんばってほしいという愛国心だけでなく、やはり最高品質と思っているからです。ですから、僕が自らAOCの品質を評価できていないのですが、セカンドやサードPC用ディスプレイとしてちょっと試してみたい気もします。



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百式

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毎年様々な機関から独自の判定基準によって「中国企業一百強」などが公表されます。中国の検索サイト「百度」で検索すればたくさんでてくるでしょう。日本語で言えば、中国企業トップ100です。
それぞれ調査機関の判定基準が一様ではないので、客観的な判断をすることはできないのですが、大体上位10以内には、天然資源、自動車、通信、金融、保険、建設、電器などが入ります。

その100位のなかで面白い企業がランキングされていることがあります。今回ホームページなどをみていて面白かったのは、百聯集団です。
グループ全体の親会社だけでなく、親会社を含めグループ中で5つも上場している会社(百聯股イ分、友誼股イ分、物資中心、第一医薬、聯華超市)があるようですが、この親会社のホームページをみるととても不思議なんです。まず目を引くのは、サイトの新着情報の下にグループ(所属の各会社)が展開するブランドがずらずらと流れています。それこそ、建材、医薬品、物流、食品、燃料、投資、化学、オークション、アパレル、金属・・・と右から左まで、、、上から下までなんでもやってしまうぞというあらゆる業界展開ですね。
日本でも多角経営をおこなっている会社は多くあると思いますが、ここまでのバリエーション展開をしている企業はなかなか見つけるのは難しいですよね。

経営学の世界では、こうした非関連多角化の利益貢献については、比較的懐疑的な論調が最近の潮流となっています。当然これは、主に欧米の企業を統計的に分析した結果なわけですが、どうもいまの中国を見ているとこうした「昔」アメリカで流行ったようなやり方としての超多業種コングロマリットが成り立っているような気がします。

ということは動態的に分析をするならば、もし中国がこれからさらに経済発展し、特徴的な政治的影響が減少し、より欧米に近い経済実地になっていくと判断するのであれば、アメリカで急速に衰退したコングロマリットのように、百聯集団のようなコングロマリットも突然のように衰退していく、もしくは自ら縮小していったり、資本関係を解消していく可能性はありますね。

一方で、中国は欧米とは異なって、文化的影響によって、こうしたコングロマリットの業態が成り立っているのであるから、経済発展にともなって、さらにこうした巨大コングロマリットが超絶発展していくということもできますよね(株価は超級高騰!!??ww)。

どちらも可能性のある議論とおもいますが、僕は新しい中国モデル(コングロマリットの経営力について新しい要素の発見)ができるとするのであればとても面白いので、ぜひ後者の例のように、何か発展的であってほしいなぁと思います。5年~10年で答えはでるような気がするので、どっちに転がっていくのか、百聯集団、要チェキ!です。



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猪突「蒙」進

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少し前に、日本で自宅で作るヨーグルト、ケフィアというのがはやりましたね。
中国では自家製ヨーグルト(ケフィア)の前に、 プレーンヨーグルトというものが売っておらず、無糖ヨーグルトの概念がないようです。 すべて、加糖ヨーグルト(通常のヨーグルトもドリンクタイプのヨーグルトもあります)です。
日本のここ数年間の、健康志向ブームで、プレーンや微糖のヨーグルトに慣れた僕にとっては、 中国のヨーグルトには過度な甘さを感じてしまいます。 身体にもよくない程の糖分がはいっているので、危険だなぁなどと考えてしまいます。

去年の中国の乳業業界は、粉ミルク偽装、メラミン混入の問題から大きな打撃を受け、 事件当時は、スーパーなどで「三元」と一部の「光明」以外がほとんど商品陳列されなくなりましたが、2009年春の現時点では、また以前と同様に、ほとんどの乳製品ブランドがならぶようになって来ました。
乳製品は、蒙牛、三元、光明、伊利、三鹿などが大きなシェアをもっていますが、 実際のところ、どこが安全性が高いのかについては不透明です。 通常、日本ですと、安全性は絶対条件で、 その上で、食品のおいしさ、機能性など、プラスアルファの非価格条件と価格条件で 競争が展開されますが、なにしろ、消費者からすると、中国の乳製品については、「安全性」がみえず非常に困る状況です。
去年のこうした乳業業界の問題からも明らかなように、 この食品安全性に対する需要が高まり、また業界から真の情報(虚偽ではなく)が 出やすくなってきていることは、「安全性」という大前提が確立される兆候であり、 消費者からすると望ましい環境になるでしょうね。

「三元」などが、歴史は古く「国家御用達」を全面的に打ち出しているのに対し、「蒙牛」などは、その「おいしさ」からシェアを一気に伸ばした会社で、他の国のお抱え企業の雰囲気がなく、優良企業と思っていましたが、去年の事件ではその当事者でもありました。
しかし、僕はやはり「蒙牛」の企業スピリッツは、攻撃的で、おいしい製品を追求し、機能性ヨーグルトを展開する速度が速いことからも、これから伸びるだろうと思います。 友人達も、蒙牛の指定買いをするファンが多いのです。
長期保存牛乳製品でも、新しいブランドが高級感があり、スーパーでも広いスペースをしめてきています。 安全性については、乳業業界全体として、次第に改善し、最低限の条件としてそれらへの社内的認識、社会的監視という基盤ができてくると思いますから、次のステップは、本当の意味での非価格競争・付加価値競争です。

僕個人としては、乳製品業界のパワフル異端児「蒙牛」がプレーンヨーグルトを出してくるのではないかと、消費者として非常に期待しています。 ※日本の朝日ビール現地子会社などが、かなりシェアは低いですが牛乳だけでなくプレーンヨーグルトをだすのでは?とも思いますが、やはり、ここは現地企業「蒙牛」がイッポさきにいくのでは。。。。



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