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中川コージの業界トレンド観察

将軍様のお月見

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僕が北京大学修士の大学院生だったころに同級生であり優秀であった友人Pが不動産会社の保利地産(Baoli:証券番号600048:http://www.polycn.com/)に就職内定しました。
Pとは関係の無いもう一人のZという友人がおります、彼の名前や所属は伏せますが、彼とは知り合ってから1年ちょっと経過しており、その「傲慢っぷり」はなかなかなもので、「共産党」にも当然のように属しているような、まさに「オレ様」なタイプのお兄ちゃんといった様子でした。

さて、Pが就職に内定したため、保利という名前が頭の片隅にありまして、ちょうどその就職がきまった同じ時期にZと話をする機会がありました。その日もZは、コンプリケーション・ムーンフェイズの機械式時計(400万円くらい)を着用し、会話の節々にでる、天下取ったる宣言は快調そのもの、喫茶店でも財布をあえて僕に見せ、中には100元札が50枚以上の束で入っていました。
その日彼のお坊ちゃんの秘密がわかりました、Pが就職した保利の話をちょっときくと、なんとまさにそのZのご家族が設立時株主とのこと、さらに、家庭は軍人さん(人民解放軍高級士官)一家だそうで、その権力とそれによる財力は並ではなさそうです。

それは、確かにF4道明寺よろしく「オレ様」になるわなぁと思いつつ、二十歳を越えてまだ全能感の抜けない彼にちょっと残念にも思いました。学校の勉強的なものは、それなりに訓練されていますが、性格の善し悪しでなく、「一般階級」との関わりを知らないのだろうと。。。



さて、そんな逸話つきでしたので、保利地産を紹介したくなりました。これだけの不動産不況ということもありますが、今日の市場でPER0.15(不動産開発および不動産販売業界全107社の上場企業内第五位)です。株主構成は、以下の通り


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一番下が、上場している保利です、保利南方集団有限公司以外は7%未満の株主ですから、強力な株式上の経営コントロールをしているところはありません。さらにその親会社は国務院の100%子会社ですから、総じて言えば、国務院がコントロールするほぼ国営企業ととらえていいでしょう(細かく言うと、株式の割合、直接間接コントロールなどで、国営企業の中にも区別があり呼び方が異なります。)。

 実際に、こうした中央(政府)とのつながりは、中国内での企業運営とりわけ不動産デベロッパー業務などは、許認可ビジネスの部分もありますから、まさに安定性にかかせない要素ですし、さらに、保利はそうしたハードウェア的要素だけでなく、リクルーティングというソフトウェアについても、力を入れていることをききました。
 僕が保利という広告を街でみかけることもよくありますので、総合的には安定的な企業だということができるのではないでしょうか。ただし、「目新しさ」を感じないことは否めません。たとえば、つい2000年に設立されたばかりの我愛我家(WoAiWoJia:未上場:600実店舗:8都市展開:5i5j:http://www.5i5j.com/)などは、インターネットを駆使した販売チャネルと効果的な広告によるマーケティングから革新性を感じますし、その成長には目覚しいものがあります。比較的イノベーションが難しい業界の中で新星のごとく現れ成功した我愛我家とまさに対象の位置にありそうな保利といえそうですね。(僕は我愛我家が上場すると面白いと思うのですが。)

僕の中で保利のイメージは、「共産党」「人民解放軍」「安定性」「オレ様」「ムーンフェイズ」「+シークレット事件」となりました。


 久しぶりにオレ様Zと食事でもいってこようかな!



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Question:最近は豆乳をスープベースにしたしゃぶしゃぶもよく見かけるようになってきましたが、やはり味の決め手は、タレでしょう。さて、あなたは、旨みたっぷりのとろける牛肉と味のしみこんだお野菜、つけるならどっち?
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ヨキかなぁ~~(大笑!

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 中国から日本の友人に購入するお土産(または一般的なプレゼント)には相当悩みます。

中国独特のブランドモノは以前にも話しましたように、中国のR&Dへの怠慢と歴史的浅さにより確立されていませんから日本人に対して吸引力・魅力を持ちません。安かろう悪かろう、高かろう悪かろう、です。



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(はい、明確に現在の中国批判です。でも、それは模倣第一主義と、R&Dに投資しない傾向の企業戦略が世界のそれの平均よりも突出しているから問題なのであって、統計データ的に正しいわけです。これは中国の中で世界に向けて努力をしている企業のイメージすら毀損しています。時がたてば、中国国内市場でさえこの状況はかわるでしょう。
それは、現在においてもすで中国政治統治機構のトップ達は、この状況の改善に向けて政策をだしていますし、中国内の消費者がネット経由の情報から購買センスが高くなってくるでしょうし、企業内ではMBA組が海外から帰ってきて企業経営におけるマーケティング志向、R&Dの重要性などを経営陣に説得するようになるでしょうから。
政治政策、消費者(市場)、経営体質がすべてが世界基準になるように変化してきています。

また、そうした問題が解決されて、中国企業の力がついたときに日本の国民のコンセンサスが相変わらずの中国否定的批判一色であれば、それは日本のマクロ的問題です。今は、中国企業がまだ本当に力ないので、批判してもいいでしょう。ただ、中国企業の変化にすら気づかないようでは、日本の経済的リベラルな客観性は「終了」です。これは明確に僕の日本批判ですし、この日本の中国に対する認識は変えなければと焦りすら感じます。僕も情報を持つオピニオンリーダーとしては、日本人の認識をかえることに努力しなければと思っています。、、、と話が大きく脱線しましたね、下記、元にもどって話しをつづけます。)
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では、中国お家芸のお茶そして簡単土産の代名詞でお菓子は、というと近年の「安全性」の問題から、買い控えざるを得ません。

 そこで、選択肢にあがるもの(消去法的にですが)が、漢方薬です。有象無象の怪しげな漢方薬品店があるなかで、一応の安心感を与えてくれるのが、みなさんもご存知かもしれませんが、「北京同仁堂」ブランドです。
中国に旅行されると、全国各地に支店があり、看板もよく目にするかもしれません。
これは、政府関連機関が業界によらず横断的に選定した「老字号:Laozihao」(=中国内老舗ブランド、確か100選だったかな)にも該当していて、そこそこの安心感はあります(みなさん、ありますか??選ぶほうがねー、とか、癒着が、とか、賄賂あったんじゃないのとか、まそのあたりの話は横において、同一業界内相対的にという意味で。)。

 当然ながらこれだけ全国展開していることからもわかるように、古風なお店の外観とはまったく逆で、上海市場、香港市場の両市場で上場しているファイナンス大好き企業なんですね。同仁堂(Tongrentan:証券番号sh600085:http://www.tongrentang.com/)、同仁堂科技(Tongrentankeji:証券番号hk08069:http://www.tongrentangkj.com/)。(ちなみに、今日現在のさきほどの市場をみてみましたが、同仁堂はPBR5.64、PER0.15で、だいぶPERも低いですね~。これは中国株式市場全体の状況ですが。ついでに、僕がちょっと気になっているところでは、吉林敷東:sh000623:PBR9.15:PER0.56、上実医薬:sh600607:PBR6.26:PER1.08)
少し同仁堂グループのオーナーシップ構造が分かりにくかったので、調べると下図の様な構造でした。


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一番トップのホールディング会社(中国北京同仁堂(集団)有限責任公司)が非公開の会社で、その下に、同仁堂、さらにその下に同仁堂科技がきて、その下に、多くの事業会社が分社化されていますね。パっと見、すごい構造と思いませんか???一番上が上場会社でないのはともかくとして、その下に上場会社を2つはさんで、事業会社はこまかくわけて法人化しているわけですよね、さらに、その株式保有割合が「やり過ぎ」です。100%子会社は1社のみ(49+51でグループ全体として)で、ほとんどが、50~60%の所有割合ですよね。何がしたいのでしょうか、、、ファイナンス的メリット以外に、各事業会社、各地域会社ごとに、経営陣にシェアホルドさせてモチベーション管理と背任防止管理をおこなっているとも考えられます。
株式市場からキャッシュを得ることが法人化の主目的かのような中国的怪しさと、アメリカ的なファイナンスとモチベーション管理の卓越性があいまって、少なくとも僕には、真の意図がわからない構造です。

 もうひとつ、定性的情報がありまして、名前は伏せますが僕が間接的にある教授からきいたのですが、同仁堂総裁の話では、全国各地の経営は非常に難しく、まったくうまくいかない、現地化がうまくいかない、ということでした。(実際にはもっとディープな話をききました。)
 んー、どうなんでしょうか、やはり地方が諸侯化してしまうのでしょうかね。この諸侯化の話は、中国の経営学でよーく話題にされるので、また別の機会に詳しく書きますが、下手に巨大になった同仁堂はこの問題でだいぶダメージをくらっているようですね。

 実際に販売されているものについては、これまた、外国人の僕には「よくわかりません!」トップの画像にもってきましたが、まるで、千と千尋にでてくるクサダンゴそのものです!!これは実際に健康食品としてきくのかもしれませんが、どうも、コンサバティブな方にお土産にはできませんね。関口なんとか氏の中国鉄道の旅で、彼がお腹こわしたときに、食べていた「何か」に似ています。おいしいのかな??あとは、女性の外見をよくするクスリとか、男性機能を強化するクスリとか、そんなものもたくさん売っています。

 とはいえ、製造から卸、販売まで一貫して自社でもっているので、中国医薬、漢方としては、本当に「相対的に」安心できることは間違いないブランドです。僕も今度なにかしらをチャレンジしてみようとおもいます。とくに健康食品系でおもしろいものがあったら、自分で実験してみるのもいいかなぁと思っています。というか、カオナシを回復させたあのクサダンゴはちょっと気になるものがあります。クスリでなく健康食品として「○○解毒丸」でなく「千と千尋のクサダンゴ」パッケージは、ちょっと手を伸ばすかもしれないです。

 中国で何を買ったらいいか迷っていることがあれば、みなさん同仁堂にちょっと足をのばしてみませんか?いい意味での怪しさ=西洋医学ではない効能をもっているかも、、が楽しませてくれると思います。そんな外国人のハートもキャッチ(=上流下流もすべて自社でもっているリーディングカンパニーとして、独創的製品開発、R&D、外国市場へのマーケティングも怠らない企業姿勢に変化)できるような同仁堂に変質したら、少林寺拳法・カンフーが国際的ブランド化に成功したように、この企業何かすごくカッコイイ中国カルチャーの1つに化けるような気がしませんか??

変身!!
ぼわぁぁ~~~ん!!!
ポンッ!!ころころころ。(何かでた!)



追伸:今回からマーケティング的戦術をちょっと考えまして、ランキングクリックに組み込んでみることにしました。はてさて、シカケは、うまく働くでしょうか。僕はマーケティングの専門家でないので、ベストではないと思いますが、ブログ閲覧のみなさんが「気持ちよく」クリックできればいいですね。

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2009年昭和の味

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小学生の頃、魚肉ソーセージをよく食べていた気がします。
いまから思えば、食品添加物が多くなんともカラダに悪そうな味(実際に健康上問題がある物質が含有されていたということでは決してありません!)が却って、濃い味をもとめる小学生の僕の心をつかんでいたのでした。それから皮が人工的に赤く着色された練り肉をつかったソーセージも思い出です。ニッスイの魚肉ソーや丸大の赤丸ハムはレトロな味を今でも思い出させてくれます。

 そんな、ソーセージたちも、粗引きウィンナーや本格的ソーセージの一般的な普及により、この15年くらい食べることがありませんでしたが、中国に来てそうしたソーセージがスーパーでもコンビニでも大きな販売面積で売られている光景を目にしました。もっともよく目にするブランドが双匯集団(Shuanghui:双匯発展:証券番号sh000895)です。何を隠そう、僕も中国に来て、こーーれは、カラダに悪いかもしれないなぁと思いながらも、たまに食べていました。牛肉、鶏肉、魚肉、ムスリム用肉、コーン入り、小豆入り(?)、キノコ入り、のソーセージを双匯ブランドとして展開しています。
 確かに、調理済みで個別包装なので、手軽に食べるのに便利な蛋白質源で、味もそれなりにおいしいんですよね。フランス資本スーパーのカルフールなどにいくと、大きな棚一列がこうした双匯やそれ以外の加工食肉品で並んでいます。そしてソーセージにおいては、双匯のシェアがもっとも高いですね。

 双匯は1958年中国のミ累河市というところから食肉加工工場として創業し、1980年代中ごろには1000万元に満たなかった売上が、2003年には100億元、2005年には200億元、2007年300億元、2008年350億元突破と快進撃を続けています。1998年に上場を果たし、牧場、加工場、販売事業部と上流から下流まで自社で揃えているあたりに足腰の強さをうかがい知れます。ブランドキャラクターが笑顔のライオンなのですが、あの笑顔の裏には、やはりライオンの獰猛さを隠し持っていたということでしょうかね。

 当然ながら、中国独自ブランドで、ブランド価値は110億元弱。
中国オリジナルブランドとして食肉加工業の中では、名実共にトップであります。
株主構成をみれば香港資本のRotary Vortex Limitedという投資会社が21%保有していること以外は、自社保有であったり、機関投資家も小口のレベルです。ですから、本当に、中国からでてきた生粋のオリジナルブランドといえるでしょう。

また、こうした食品は広く最終一般消費者をターゲットにしているので不況に強いことからも安定的といえるでしょう。ただ、もし株式に対する投資ということからみれば、そうした事実はすでに織り込まれているはずなので、短期的には利ざやは得るのは難しいかもしれません。でもISOや国際基準規格なんかもしっかりとっていますので、中国の発展にともなって堅調に発展していくのを長期的にとらえることはできるのかなぁとも思います。

消費者視点でもっとも大事なところ、それは「味」ですが、
中国人の方の多くが好きなのはもちろん、日本の味覚を持った20歳前後の日本人の留学生達も、ぱくぱく食べてますし、味はまさに世界で通用する気軽に食べられるおいしい「駄菓子(悪意なく)」レベルでしょう。日本人女子留学生曰く、「コーン入りソーセージ最高!」ということですよ!僕もすこし甘いけどコーン入りはぷちぷちした食感が楽しめておいしいと思います。

 それでも、僕が少しその短期将来性に懐疑的になるのは、やはり「食品の安全性」です。確かにすでに、多くの安全基準をクリアーしていますが、一度、大きな打撃がくるのではないかなぁということですね。つまり去年の牛乳関連の問題が噴出したように、保存料などでヘマをやるのではないかと。その時に、かなり市場価値を落とすでしょうから、そこからが、本当の発展になると思ってます。これまでの快進撃、そして業態として足腰がしっかりしているので、そうした発展は順調に続ける中で、一度大きな問題が噴出してくれると、変な期待ですが、昭和から平成へ脱皮できるのだろうなといったところでしょうか。ふふふ。

いま、写真をみてみると、パッケージもキャラデザも昭和っぽいですよねww 原色バリバリ、サッカリンばんざーいみたいな。



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明るい保険計画

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先日病院にかかることがありました。
日本人が海外で診療を受ける場合に、考えることのひとつとして保険の適用がありますね。僕は、5年近く中国とかかわっていますが、保険を適用するような診療を受けたことが無いので、大変優秀な保険加入者です(保険会社からみれば。。。)。


さて、中国滞在中に日本人が短期で傷害保険に加入するということであれば、通常でしたら短期海外旅行保険という選択肢を考えますよね。
また、中国に長期で滞在する日本人も、そうした海外旅行保険を長期で契約することで海外での万が一のトラブルに対して備えていると思います。
 みなさんこうした海外旅行保険を予め日本で東京海上、AIGなど日本で加入してくる場合、外資系や日系ということを最近は意識しなくなったのではないでしょうか。少し前は、業界に規制がありましたから、外資の保険をみることは少なかったかと思います。

 そこで、僕は思いました、これだけ、中国に長くいるんだから、中国での現地の保険はいかがなものかと!
確かに、日本人としては日本で予め保険に加入してきたほうが、感情的には安心感がありますが(保険や医療って非常にメンタルに直接訴えかける商品・サービスですよね)、客観的にとらえれば現地の保険は「お徳」である可能性があります。さらに、金融的保険商品であれば、利金も獲得できるチャンスです。


中国の保険市場において、外資系も多く入っていますが、中国オリジナルといえば、中国人寿保険(証券番号601628)、中国平安保険(証券番号hk2318::sh601318)が挙げられまして、これらは世界の保険会社で比較しても、株価時価総額で、10位以内にランキングしていますから、少なくともマーケット的価値を会社規模、そしてそれが競争力の一部であるとするならば、国際的企業ということができると思います。
 個人の「保険」という金融商品に対しての購入意欲は、財務的投資目的で無ければ、「安心感」が必要と思いますが、その意味において、こうした国際的企業であるという側面は、会社に対しての信頼をあげてくれるように思います。

 実際、僕もこの中国の保険商品を購入してみることを検討してみました。そして、実は当該会社に僕の中国の友人が勤務しているので実情をきいてみれば、なかなか優秀なリクルーティングをしていますし、人材育成に相当に力をいれています。入社後1年は中国内の自社保有の研修機関で徹底的に研修をうけるのだそうです。その友人は、まず「長沙」の研修基地にとんでいったそうです。
 さらに、マーケティングや金融商品企画についても、その道を専門で学んだ人材を採用し、海外からも積極的にそうしたノウハウを手に入れているようです。保険業は、金融業に非常に近く、「情報」を競争資源としている側面がありますので、「人材」はまさに、企業の中核となる競争力といえます。その意味で、中国の保険企業は、単に中国市場が広いから世界的規模の会社になっているのではなく、しっかりと国際競争力を見極めながら成長してきた結果ということができるとおもいます。さらに、それは、豊富な「優秀な中国人人材」を他の外資系保険会社よりもうまく取り入れることができるのであれば、今後より強く発揮されてくるかもしれません。
 友人も保険業界での転職を考えた場合、外資系の会社にいくよりは、中国系の会社にいくことを選ぶそうです。確かに、親会社が中国資本であるので、より中枢へのキャリアアップを狙えること、中国文化を継承するので自分の能力が発揮できること、報酬制度が外資系と差がないこと、巨大になったキャッシュをベースに会社が国際的にさらに飛躍するチャンスがあることなど多くの理由を考えることができそうですね。
中国の保険企業は伸びる可能性が多くある(のびしろが多く、基礎力がついている状態)と思います。


 以上の検討をふまえて、僕も中国の保険商品・保険金融商品を購入してみようと思いました。実際に購入する際になって、おもしろいことがわかりました。アメリカ人はダメだけど、日本人はいいよ。ということです。はて、どういうことでそのようなシステムになっているのかはわかりませんが、日本人の我々は、中国保険企業の商品を購入できます。

 ちなみに、元本保証、年利10%近くの金融商品的傷害保険、医療保険などもありますから、かなりお買い得ですよね。僕が何を買ったかは内緒です(笑。


追伸:先日収録したラジオが公開されました。


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美的たなぼた

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海外生活で、日本と違った家電が必要になることがあります。その代名詞的存在といえば、ウォーターディスペンサーです。映画とかでみたことがある方も多いかもしれませんが、大きな水タンクを上にのせて、蛇口が下についている機械ですね。この水タンクは、業者に注文するとすぐに運んできてくれるので、いつでもミネラルウォーター(または蒸留水に何らかの成分を加えたもの)が飲めるというわけです。最近は日本のオフィス、ご家庭でも設置しているところもあると思います。

日本のように、水道から直接、口にいれることができるほど清潔な国、上水の整備された国、地域は本当に世界でも少ないと思いますが、当然ながら中国でもこのウォーターディスペンサーが必要なわけです。
中国では多くの家電メーカーから白物家電のひとつとして、このディスペンサーが販売されていますが、その中でも、日本市場にも進出しその低価格ラインナップで評価を得ているハイアール(Haier:海爾電器集団有限公司:証券番号01169)、そして、ミディア(Midea:美的集団有限公司:証券番号000527)、エンジェル(Angel:深セン安吉爾飲水産業集団有限公司:http://www.angelgroup.com.cn/)などがほとんどのシェアを占めています。

実は、これらのメーカーを紹介したのは、中国で電気製品を買うときは、僕は日本メーカーのものを買うことが多いのですが、こと白物家電については、中国メーカーの品質がそれなりに良くオススメできるかなぁと思ったからなんですね。とくに、このウォーターディスペンサーについては、日本のメーカーのものはみたことがありません。ですから、必然的に中国メーカーのものか、その他の国のメーカーのものを買うことになります。
 
 そこで、業界チェックですが、実は、エアコンにせよ、冷蔵庫にせよ、日本では知名度がでてきているハイアールよりも、ミディアのほうが店頭でみかけることは多いブランドです。知名度でいえば、ハイアールは当然高いのですが、ミディアの商品ラインナップは、細かい多品種展開という印象をうけます。ちょうど、ハイアールがドーーンと王様として君臨しているところに、ニッチではないけれども、かといってセカンドのポジションに収まっているだけではない存在感を感じます。
 経営学的な話はひとまずおいて、このなんともいえないミディアの市場ポジションは僕は結構好きです。

 1980年の扇風機生産から始まり、90年代には毎年50%成長を続け、2000年代以降も毎年35%成長、2008年度、売上高は880億人民元(その内輸出額は36.6億ドル)ということで、当然ながら、世界にもほこれる大企業へと躍進しています。
 もちろん、家電市場を見れば、国内には、同品質競合ともいえるハイアールという王様がいますし、ほんのちょっと上(品質、価格において)をみれば、すぐに韓国サムスンが待ち構えています。さらに上をみれば、日本企業(ミディアが強みにしているエアコンでさえダイキン工業などが「ぴちょん君」とともに戦いを挑んできます。)、欧米企業が相当上級の品質でまちかまえています。ですから、決して、安泰といえないばかりか、中国内での市場ポジショニングがかなり難しいところに立たされていることは間違いありません。

 が、しかーし、その微妙なポジションが故に、微妙な差異のある多品種展開をしているんですね。しかも、なんていうか、しっかりしたものづくりにチャレンジしている。いや、それを言ったら、品質は日本メーカーよりもやはり劣りますから、粗雑な中でも頑張りだしてるところといえばいいでしょうか。粗悪でもいいからばんばん売っていこうということではなく、「このあたりがちょうどいい中国品質だから、この品質でいいんだよ、はっはっは。」と職人のおっさんが言うような感じです。
 確かに中国市場で、高品質、高価格への需要はたかまってきているでしょう、それでも、やはり現在の中国に必要なのは、そういった高品質ではない、多くの人が使える大衆のブランドです。
さらに、この10年弱で、ハイアールは、なぜか世界にむけて動き出してしまった。「僕はもぅ、中国にだけいるようなオトコじゃないんでね、じゃぁキミたち田舎モノたちよ、さらば!!」と、中国よりも外にあこがれをもって、でていってしまったような感じです。

はてさて、そんな状況下で、チャンスがめぐってきたのが、僕はミディアなんじゃないかなぁと思います。冒頭で話したウォーターディスペンサーについていえば、実は僕は、ミディアとエンジェルのものを使っています。毎日24時間稼動して、5箇所くらい壊れました。そのたびに、近くの修理のオジサンに頼んでなおしてもらいます。壊れすぎです。

日本だったら、壊れたらカスタマーセンターへ、とか保障期間はとかありますが、中国は当然そんなんではない、確かにメーカーがそういったものを用意していますが、近くの「直せるオジサン」のほうが、たったの10元で、数時間以内にきてくれるわけです(もともと温水蛇口には赤色蛇口、冷水には青色蛇口がついていたものを、オジサンの手持ちに無いからと言って温水のほうに適当に青色蛇口をつけてしまったって、使えるんです。そう、お湯はでるし使えるからいいんです。という中国感覚)。


そう、中国には中国市場にあった「適度な妥協をした」製品・サービス品質があるわけですから、海外にハイアールが目を向けてしまった今、ミディアとエンジェルなど、微妙な市場ポジションにいた彼らが何かラッキーなポジショニングを得るんじゃないかとひそかに期待してます。
日本企業はブランドを守るために、中国市場でも妥協「できない」のは言うまでもありません。



※このプロモーションページとかも、かっこよくしようとしているけど、はっきり言って、ださいww
http://midea.sohu.com/2009/news.html?id=01g



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