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中川コージの業界トレンド観察

スターリンの愛したトマト

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 まるまるとした茄子、鮮やかな赤みのトマト、ぎゅっと甘い実の詰まった玉ねぎなどなど、夏も冬も新鮮でおいしく旨みをたっぷり含んだ野菜は、脇役どころか料理の中心にもなりますね。夏野菜のカレーなんてこれからの季節、野菜の楽しさを十分に感じさせてくれますよね。

 

 さて、日本において、中国野菜の農薬問題が近年おおく騒がれるようになりました、その一方で先日のニュースでは、リーマンショック以降の金融危機を発端とした不景気により、日本では低価格の中国野菜の輸入量が増えてきているという統計資料もでていました。
 ある意味、非常に大衆的行動(センセーショナリズムにより)としてみられ、日本国民の浮き足立ったところが目立つわけですが、これはマスコミへの批判は抜きにして、俗に言う横並び主義というような、マスメディアが登場してきた以降の現代にはじまったものではない、昔からある日本の国民文化なのかもしれません。
確かに影響力が強くなったマスコミを批判するのは、既得権益への大衆的監視と敵対ですから、これはしっかりと議論がなされることが民主的でありますし、国家、国民の間にたつメディアという何か怪しげなものの、影の部分を抑え、光の部分を引き出すことにつながるでしょう。そしてそれは、マスコミそのものにとっても未来を保証します(産業的にマスコミが今後衰退していくかもしれない可能性はありますが。)。しかし、センセーショナリズムの原因がマスコミの要素だけでなく別の文化的要素の可能性もあるということを一応そばにおいておけば、下手に混乱に乗じてマスコミだけを抑圧したい「意図」を防ぐ予防線ともなることを踏まえておきたいところですね。

 そんな日本国民文化やマスコミといったものから、大きく影響をうけております中国野菜の日本輸入です。これは日本側の一方的な議論です。その一方で、中国側では、日本での「中国の食品は良い悪い」という議論をよそに、中国内市場で、中国野菜が足を固めています。
 そう、実は、日本で最近ブームになっている、農業ベンチャーが中国内で勢いを増しているんです。日本でも一部農業法人が認可されようになりましたが、中国でも農業公社の時代ははるか昔のものとなり、その認可が法律的なものとして(時には法律的でなくても実質として)、農業を営む有限責任法人形態が登場してきました。このあたりの中国のフットワークの軽さというか、まずは実質的にそのほうが効率がいいからやってしまおうという民間のスピード感はすごいですね。法律がなくても、まずは直感的にやってみちゃうという日本の感覚ではありえないことが、時には功を奏したりするケースですね。

 そして中国の農業ベンチャーがもっとも重視しているのは、驚くなかれ「安心・安全」です。日本が「中国野菜は危険だ、危険という前提で国内農業を育成せねば。輸入に頼るべきではない。いや、安全性はそこそこであっても価格を重視すべきだ。」などと議論しているその傍らで、勢いある中国農業ベンチャーは「安心・安全」で中国内市場に旋風をまきおこしているわけです。
 流石に、日本のらでぃっしゅぼーや(証券コード:JASDAQ3146:http://www.radishbo-ya.co.jp/)のように、生産だけでなく流通においても革新的な農産物関連サービスというのは、物流が発達していない中国においてはまだ社会認知された大きな企業としては、登場していませんが、「生産」段階においては勢いづいている企業がでてきているんです。




 前置きが長くなりましたが、僕が注目している中国の「安心・安全」から中国内市場で快進撃を続けている企業が方園平安(FangYuanPingAn:ファンユエンピンアン:非上場:http://www.fypa.com.cn/)です。非上場なので、財務データ等が手に入らないのですが、農産物貿易会社(ひょっとしたら日本への農産物輸出だったのかな)として創業してから10年弱で、業態を変化させ現在では北京市内の外国資本のスーパーであるカルフール・ウォールマート、Lotusそして中国資本のスーパー大手各社などの果物・野菜コーナーの数十%の販売面積を方園平安が独占しています。僕がよくいくLotusなどでは、70%が方園平安のコーナーです。これはここ数年の傾向で以前は、産地や生産者(業者)特定できない果物・野菜(ノーブランド農産物)だったものが、ブランド化された果物・野菜がでてきたのは、本当に最近です。
 方園平安以外にも農産物ブランドがあります(「有機農作物」だけを強みにするブランドなど)が、それらはまだブランド力、商品ラインナップ、そしてコストパフォーマンス(とうもろこし、ピーマンなどなんでも、ノーブランドの20倍以上の価格だったりします)に優れていません。その意味で、北京市内においては、方園平安がこの数年で、「研究開発期間」が熟し、また時代がそれを求め、満を持して、小売市場ですごい勢いにのっているということなのでしょう。

 こうした農業ベンチャーに僕が未来を感じるのは、中国企業によくありがちだった電器製品のように外国のパクリで、多少劣等なものを安価で販売するということではなく、自社でしっかりと研究開発をおこなっていることです。中国農業科学院、北京市農林科学院、中国農業大学などと産学連携をおこない、最新技術をしっかりと研究しています。この写真なども、どうでしょう、中国の「汚い」農業という感覚は一切無いでしょう。非常にクリーンなイメージです。


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 また、ぬかりが無いのが、ブランド化です。農業製品を扱う場合、そのブランド化が非常に難しいわけですが、小売の段階で、かならず、ブランドロゴを表示させることにしているようです。むき出しで売っている場合でも、かならず方園平安シールが張られています。そうですね、日本でいえばバナナのDOLEをイメージしてもらえればいいでしょうか、DOLEのシールが張られていれば、それがブランドであることが認知できます(他にゴールデンキーウィのゼスプリなどでしょうか)。
 これは、配送・流通センターの様子らしいですが、トラックのサイドデザインにも、統一してブランドの広告をいれていますね。うん、しっかりやっています。いい感じです。

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 さらに、中国で欠かせないのが政治的ファクターですね(特にCEOの個人的つながり)。日本では制度ができて、法律ができて企業がうごきますから、そのあとは、よほどの大企業で社会に多大な影響があるような事業決定でなければ、政府との交渉にそれほど、コストはかかりません。一方で、中国では、制度ができる前に、有象無象の企業が事業を始めてしまいます。その時に、競争力をもつには政治的コネクションが必要となりますが、どうもこのグループの総裁もしっかりとその辺りも固めて、全国青連委員というようなものも努め、しっかりとそのあたりもこなしています。企業としても、緑色食品という認証をうけています。
 

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 というわけで、日本があまりにも、中国農産物について旧来的な議論を繰り返している中で、中国企業が中国市場でどのような動きをしているかを今回はご紹介してみました。
 産学連携・研究開発から生産段階での競争力、安心・安全を核にしたブランド展開、ブランド化の卓越した手法、政府との交渉、制度的担保の確保、そして、圧倒的な小売競争力など、ビジネスとしてぬかりない展開がみていて気持ち良いですね。
 もちろん、卸価格の問題、実店舗としての小売以外での販売チャネル、現在は主に北京が中心となっている流通チャネルの地理的拡大とそれに伴う資本調達、創業者の引退による影響など、まだ国内・国際的大企業になるには、解決すべき問題をかかえていますが、「荒れた中国の農地から這い上がってきた叩き上げ企業」のイメージで、僕はなんかものすごい力強さを感じてしまいます。

方園平安もそうですが、中国農業ベンチャーが上場したときは、いい話題になりそうです。中国版デルモンテ、いやそれを凌ぐ国際企業コングロマリットになるかもしれませんね。


今日は茄子をたっぷり入れて夏野菜のカレーにしようかな!


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Question:B級グルメ和系粉部門のキングならびにクィーンを挙げるとしたら、何を思い浮かべるでしょうか、最近では海老やホタテ、松坂牛などの高級な具材が入ったものもあるそうですが、やはり決めては昔ながらの「ソース」です、さてあなたはどちらも選択できる最高の瞬間をむかえました選ぶのはどっち?

Answer-left:「食事のあとにもつるっと入ってしまうのは、面の魔力。表面積が広いからソースとの絡みではこちらに軍配だね。すんませーんソース焼きそば一人前!大盛り、キャベツ入り、肉もたっぷりで!今日は上に豪華にタマゴ焼きのっけちゃって!」の方は下の左にある「← どんっ!」バナーをクリック

Answer-right:「何を具財にいれるも百花繚乱、花鳥風月。もはやジュワッとやけた鉄板にあっつあっついいながら、コテではふはふ食べる瞬間は狂喜乱舞じゃないですか。おばちゃん、お好み焼き一人前!ソースもマヨネーズも青海苔も鰹節もがっつんとかけちゃって!」の方は下の右にある「ぽちっとな →」バナーをクリック

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ユーハーーーーーッッ!!

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 僕は、UHA味覚糖(味覚糖グループ:未上場:資本金100億円:昭和24年設立創業:従業員数408名(2009年現在):http://www.uha-mikakuto.co.jp/)から発売されているCUCUという立方体方の飴が非常にお気に入りです。最も初期に濃厚ミルクと黒蜜のハーモニーの飴として登場し僕の心を鷲掴みにしました。その後のラインナップの抹茶と黒蜜、発酵バターと塩キャラメルミルクなど、間違いのない和洋折衷スイーツフレーバーの組み合わせを展開しています。一般的な流通ルートにのっている飴の中で僕がもっともすきな5番以内に入るといえます。

さて、このUHA味覚糖の飴を中国でよくみかけます。
コンビニ業界についてはまたこのブログで後ほど考察いたしますが、外資系、主に日系のコンビニグループ、中国ローカルコンビニの快客(Quick:商品品揃え・質、サービス、出店地ともに日系にコンビニより競争劣位です。日系の進出により各地区から撤退が相次いでいます。)、外資、中国系スーパー等小売の末端チャネルで満遍なくUHA味覚糖の商品が並べられています。 UHA味覚糖商品の中国市場でのラインナップは中国独自のものであったり、日本と同様の個別飴ブランドであったりしますが、チョコレートなどにも力をいれているようですね。

そこで、かなり中国市場で健闘しているUHA味覚糖について調べてみたくなりましたが、日本でも未上場、中国でも未上場ですから企業データ(株主構成・財務諸表・役員経歴等)が手に入りません。よって、相当に主観的判断でみていこうと思います。

まずは、市場規模ですが、
中国の飴市場はこの10年来年間10%前後で継続的に拡大しており、150億元市場(=2000億円くらい)といわれています。また、中国人の平均年間消費量は700グラムで、先進国の10分の1、国際平均の3分の1の消費量ということです。こうしたデータは様々なソースからでており、さらに飴の定義・分類などばらばらですから、一概にどのデータが正しいということはいえませんが、有る程度一致した見解から僕が考えますと、中国の飴市場は国際的水準までまだ伸びしろがあるということ、市場規模として魅力的であるが、日本のように成熟市場ではないこと(中国はより製品ライフサイクルが長め)、中国オリジナルのブランドが登場する余地があること、などなどが考えられます。(より詳細なものは独立系の調査会社がこうしたデータを販売しています。)

 UHA味覚糖は、1998年に出張所を上海につくりまして、2001年に設立登記、2002年に現地工場設立をおこなっています。上海では相当の知名度で、上海10大特産品お菓子部門のような賞を受賞しているようです(これがどれだけの価値をもつのかは不明ですが、少なくとも一般認知としてお墨付きがあるという意味としてとらえることはできるでしょう。)。

こうした意味では、すでに、中国で現地製造、販売する企業として顧客にも中国内で認知されたブランドになっていますし、上述の市場規模の拡大によるマクロ的な追い風もみることができますから、今後も成長する可能性は非常に高いといえるでしょう。それに加えて、いつもながら「日本ブランド」が安心、安全、おいしい、という形で、UHA味覚糖にも強みを与えておりますから、「日本から上海へ、上海から全国へ。」と自社(中国子会社)の経営目標で語っているように、全国展開を急激におし進める要因になっているのでしょう。

 そのほかUHA味覚糖は飴だけでなくチョコレート等の商品もラインナップしていますので、中国市場からの利益は当該グループ(日本本社)に対し相当の割合となってくるのではないでしょうか。スーパーなどでは、中国現地のDOVEというチョコレート、明治のチョコレートとUHAのチョコレートが激戦を繰り広げています。2009年のグループ年間売り上げが250億円となっていますから、中国市場の規模・シェアからなんとなく判断(データがないので)すると中国子会社からの売上貢献割合は相当高くなってきているのではないでしょうか。



 各業界において中国企業と合作・合弁で市場を獲得していくことはよくありますが、独自の商品で、完全に企業も現地化して中国市場に入り込んでかなり成功した非上場の日本企業ということで今回はご紹介しました(実際には多少資本提携などはあるかもしれませんが)。

「食品」については、まさに、「安心・安全」の日本ブランド(日本国内での中国製品に対する「危険・不安」といったイメージと逆のことがおこっていると思われていいと思います。)が、たとえ「上場会社や超大企業」でなくとも、また日本市場でリーディングカンパニーでなくても、中国市場でリーディングカンパニーになれることを示します。経営学的にも、本国市場でトップシェア(Market share based Leader)でなかったり、技術的リーディングカンパニー(Technology based Leader)でなくても、他国へ進出し、国際的多様性(Diversification)を獲得し、また本国にもどっても強みを発揮していくというようなことが議論されたりもします。実際にそれで成功したケースはたくさんあります。

こうしたアジアに軸足を置いた間違いの無いチャレンジが日本企業に利益をもたらし、日本全体としても景気をかならず向上させます。
このブログをごらんの「食品」業界に関係する方がいらっしゃったら、今からでも遅くないので、中国市場への展開を目指されてはいかがでしょうか。中国でおまちしておりますww。



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Question:以前は「ビーフオアチキン?」の質問が有名台詞となっていた国際便機内食の選択は、排他的二択という人生最大の決断のひとつです、さてあなたは日系航空会社に搭乗しました、この人生の分岐点あなたならどっちを選ぶ?

Answer-left:「日本にもどるときも出るときも、日本食が一番間違いないのさ!いつでもジャパニーズスピリットだぜ!・・・すみません日本食いただけますか。」の方は下の左にある「← どんっ!」バナーをクリック

Answer-right:「日本にもどったら日本食いっぱい食べられるし、日本から出るときはさっきまで日本食たべてたよってことだ、そんなのあたりまえじゃん。ここはひとつ味のかわったものを。・・・すみません洋食でおねがいできますか。」の方は下の右にある「ぽちっとな →」バナーをクリック

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原子力発電アラビックランプ


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「干物女」という言葉が流行ったときに、中国でもそのままの漢字で干物女がクローズアップされたことがありました。洗濯もせず、部屋は汚く、そして買い物はネットショップから取り寄せるだけ、といったものでした。

以前のブログでネット通販について書きましたときに、すこし触れた「アリババ」という中国ネットショップポータルについて紹介します。
中国内でのB2C、C2Cインターネットショッピング市場は、1000億元とも2000億元とも言われる中で、その75%(自社公表値)のシェアを占めているのがアリババ(Alibaba:阿里巴巴集団:阿里巴巴:証券コードhk1688:CTRP:http://www.alibaba.com/)です。僕は最初に名前をきいたときに、変な名前だなぁとおもいました。中国語でもそのまま音訳でアーリーバーバーとよみます。あのアラブ人のアリババなのでしょう。。。日本の楽天も最初は変な名前だなぁと思いましたから、ネットショップのブランドって何かそういったものなのかもしれません。
泣く子も黙るアリババという感じで、中国内でアリババの評価はもっとも賞賛されるネットベンチャー成功例のひとつとなっています。

先ほどB2C、C2Cと書きましたが、アリババの設立時の業務はそこではなくB2Bがメインでした。そしてアリババというサイトとして、現在でもB2B事業が営まれています。1999年杭州で18人からスタートしたアリババは、3年で黒字化を達成し、2003年にB2C、C2Cを事業とする淘宝網(Taobao:CTRP:http://www.taobao.com/)を立ち上げました。この成功は、現在の業界内トップシェアであることが物語っています。2007年11月には、香港市場で上場を果たしました。この上場ニュースをごらんになられた方は多いのではないでしょうか。ちなみに、現在の株主構成は自社保有で80.74%(ってかなりの割合ですね、情報はあってるとは思いますが。またあるソースでは、自社株式70%、社員持株会10%、機関投資家5%、市場流通15%となっています。)ですから、大きな組織的、個人的資本関係はみうけられません。日本とのかかわりの面白いところでは、アリババのCEOは日本のソフトバンクの取締役に就任しています。また、世界最大のショッピングサイトと自称しているだけあって海外進出として日本も重視していまして、http://www.alibaba.co.jp/などの日本版アリババも立ち上げています。今年2009年4月にはファーストリテーリングのUNIQLOブランドと事業提携し中国内でオンラインアパレルショップを立ち上げたようです。

淘宝網の成功は、支払い方式を確立したこととよくいわれます。それは、クレジットカードも持ったことが無い人が、いかに安全に決済をするかの方式です。アリババは決済の代行事業をする支付宝(Zhifubao:http://www.alipay.com/)というブランドをたちあげ、ここが取引における決済の安全性を確保することを保障しました。たとえば、購入側はそこに事前にお金をいれておいて口座をつくったり、販売側はその口座から引き落とすというような方式で決済の仲介をしてあげるわけですね。これと近い決済システムはPaypal(http://paypal.com:1998年設立)というアメリカの企業がフロンティアで2004年当時アリババが支付宝をつくったことは新しいことではありません。
 このペイパルは日本にも上陸していて、日本語のページもあり、海外とクレジットカード取引をするときには、日本人としては非常に便利な代物です。僕は2000年頃に初めてペイパルを使用し、アメリカから個人輸入をしたことが何度もありましたが、その頃からシステムとしては十分に成熟していたと思います。


さて、アリババのこうしたファイナンスの成功、主事業の成功というのは、シェアの拡大、利益の安定(増加)というのは広く知られた事実ですが、みなさん、ここでふと何か思いませんか?そう、実は国際的にみて驚くような新しいことは何もやっていないんです。すべて、アメリカで出てきたシステムを中国市場向けに現地化(Localization)しただけなんですね。そしてオペレーションも「普通」です。

実際に、僕がアリババに対して少し懐疑的なのは、イノベーション能力です。
こうしたネット業界のビジネスは、「ネットワーク効果(network effect)」といいまして、利用する人が増えるほど、その提供サービスの価値があがり、さらに利用する人をひきつけそれは競争力の源泉(competence)となり、また参入障壁(entry barrier)をつくりあげるということに特徴づけられます。意味合い的には創業者便益(First-mover advantages)に近いところもありますが、それよりも強固な効果といえます。ですから、アリババは、確かにネットワーク効果を生かしてトップシェアにいますから安定的と思いますが、重要なことは、次のイノベーションです。最初からイノベーション無く成功してきたと僕は分析しますので、ネットワーク効果を上回る現在の競争優位を揺るがす脅威が現れたときに、突然の失墜があるかもしれないと思うわけです。

しかし、、、
実は、アリババの上から何番目かの取締役の方から直接お話をきく機会**がありまして、その方曰く、こうした僕の予想に反して、というかそれに対応するための方針として、現在様々な手をつくしているということです。ひとつには、イノベーションに対しては、R&D投資が重要な要素ですから、この投資比率を相当にあげてきているということです。もうひとつには、IT的イノベーションというよりも、ビジネスモデルとしてのイノベーションが重要なわけで、そのためにかなりMBAなどのビジネス関係の学歴をつんだ文系出身者を若いうちから高いポジションにつかせるようですね。

(注釈**:僕が所属する北京大学大学院GSMビジネススクールにアリババが寄付した「アリババ多目的講義堂」あり、仲が深いんですね。おそらく、こうしたビジネススクールからの優秀な人材調達も戦術の一環なのでしょう。)



実際にアリババや淘宝網を通じて僕が注文してみましたが、確かに、安いし、早い。なんでも手に入ると思います。が、それは日本の楽天やAmazonと同じです。特に目新しいことはありません。便利だと思いますが、他の同様のサービスがあれば、容易にスイッチしてもいいかなぁと思います。また、中国内においてのネット通販における問題点では、これはアリババだけの問題ではありませんが、日本と違って、その商品の「ブランド」が本物か否か信用できないところがあります。
たとえば僕がフィージビリティーを無視して消費者としてネット通販に追加的サービスを単純に考えるならば、ショッピングサイトが「ブランド保証」までしてくれたら、何か新しいシステムなような気がしますね。それであれば、すでにブランドが安全である日米などの先進国のサービスプロバイダーが得られないノウハウな上に(そうした保証をする必要がそもそもないため)、世界においてアリババだけが独自に保有して成り立っているシステムですから、そのサービスとともに、ブランドの信頼性が確立していない新興国に進出したときに強い競争力となるでしょうね。


 企業としてはまだ若いのでいつこの一連のイノベーションのための投資が実り、本当にイノベーションが常に達成されるような企業になるのかはわかりませんが、今は爆発的成長後の過渡期で「お手並み拝見」のタイミングではないでしょうか。



次に世界でも見たこともない、類を見ないサービス展開を達成することができたときに、アリババのゴマが「ぷちんっ!」と開かれるような気がします。


どろ~~ん♪


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♪今回のランキング誘導型クエスチョンのコーナー♪

Question:カレーといえば上に膜がはるような小麦粉たっぷりの昔カレーといった時代は過去のものとなり、現在は他国のまったく異なったタイプのカレーが手軽に食べられるようになりましたね、さて、夏ばてにも有効とされるカレーですがあなたが明日食べてもよいと思うのはどっち?
Answer-left:「カレーのルーツはインドってのは、小学生でも知ってることじゃないのかい?インド人うそつかなぁ~い。インドカレーからからうまい!!」の方は下の「左 ← ←」バナーをクリック
Answer-right:「ココナツミルクのコクとナンプラーは黄金の組み合わせ!コクと旨みの二重奏、プミポンも大好き!タイカレーはトコナツうまい!!」の方は下の「→ → 右」バナーをクリック

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ホップ、トリップ、ナスダック!

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世界的なネット系ベンチャーブームもとうの昔に過ぎ去り、群雄割拠の時代から多くの企業が市場から撤退し、優秀な企業が残るようになって来ましたね。そうした企業がイノベーションを失わずにどこまで魅力的であり続けるかというのがキーであることは、みなさんもご承知の通りです。

 さて、中国のネット企業も多くあり、中には上場(IPO)を果たしてきた企業も少なくありません、しかしまもなく稼動する深セン市場でのベンチャーボードがまだなかったこれまでにおいては、海外での上場を果たすことが中国企業にとってのある意味第一段階の目標だったわけですね。
海外上場は、海外市場(サービスの提供先という意味の市場)を事業展開として目指したという理由も多少はあるでしょうが、もっとも大きな理由は、中国にベンチャー市場(株式取引所という意味の市場)がなかったからというファイナンスとしての方法というのが主要な理由でしょう。

ということは、観察対象として伸びている中国オリジナル企業のネットベンチャーを分析する場合、中国市場よりも海外市場での上場とそれからの行方をチェックする必要があります。今回そうした観点から、また消費者としても非常に便利に利用しているサービスを提供している企業を紹介します。2003年末米国ナスダック市場に上場を果たした携程旅行網(Ctrip:証券コードNASDAQ:CTRP:http:// www.ctrip.com/)です。



 ホームページによりますと、1999に中国上海で創業し、現在は、北京、広州、深セン等11都市に支店を設立し、現在は9000人の従業員を抱えています(給与形態・雇用形態が異なりますから、単純に従業員数だけでは、日本企業の従業員数と規模の比較をできません。)。主要事業は、中国市場をメインにした国内・国際航空チケット手配(利益貢献割合40%程度:年々相対的に増加傾向)、ホテル手配(利益貢献割合50%程度:年々相対的に減少傾向)、ツアー手配等のいわば、ネット専門旅行代理店です。中国内でのシェアは50%を超え、業界内ナンバー1だそうです。米国での事業展開はしていません。
 経営陣はアメリカ、スイス、香港、中国の出身で、IT技術者、旅行管理者、ファイナンス専門職などのバックグラウンドをもっているとのことですね。2008年の粗利潤は15億元弱、純利潤で4億4400万元です。
 まさに中国ITベンチャーの雄、典型例といったところで、経営陣のMBAの取得割合や、その発展速度、そして米国NASDAQ市場への上場成功などなど、絵に描いたような軌跡をたどっています。CEOの沈南☆(☆は朋に鳥)もMBAホルダー、上海出身42歳という分かりやすいベンチャー社長ですね。



 我々日本人にとってなじみの深いところでは、楽天(Rakuten:証券コードJQ4755:http:// www.rakuten.com/)が2004年にCtripの株式を取得し、筆頭株主になったことでしょう(そして、楽天は経営陣内に日本人を派遣しました。)。その時点での株主構成は、ベンチャーキャピタル30.7%、楽天20.4%、経営陣18.2%、市場流通株式26.1%でした。なにしろ、興味深いのが、その頃の中国内ブログの記事をみると「なんと!!日本が買収か!もーぜったいCtripで買わない!」「中国は日本に占領されました。ご臨終」「楽天は中国人を拒絶する会社だ!中国人が楽天に登録するとすぐにそれを抹消する。きみたちに少しでも中国人の血が流れているのなら、そんな企業(楽天)に買収されたCtripをまだ利用することはどうなのか?」などという批判的な内容がじゃんじゃかでていました。その中で奇妙に、皮肉的に肯定的なものもありまして「日本(企業)に買収されたから、制服姿のメイド(中国の当て字)さんがサービスしてくれるようになりますね。」というものでした。なんとも、中国のネット文化構成層の日本に対するイメージがつかめる反応ですよね。
 そして、楽天は、2004年6月に120億円で取得し、2007年8月に680億円で取得した全株式を売却しています。理由は「売却資金は運転資本や借入金の返済、子会社への投融資などに充当する予定。」とのこと。



現在の株主構成は、下記の通りですが、特に目立った偏りはありません。というか現経営陣もそれほど、株式を保有していないので、オーナーシップは完全にIPO後の「モヌケノカラ」で、ベンチャーキャピタルや創業者グループが売り抜けた後の姿という感じです。


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さらに、Ctripの快進撃はとまりません、つい先日今年2009年5月になって如家(HMIN:証券コードNASDAQ:HMIN:http:// www.homeinns.com/)の株を引き受け18.25%の筆頭株主になりました。如家というホテルグループも中国市場で成功しており、さらにNASDAQに上場するという成功パターンを描いていますし、これを、Ctripが買収し筆頭株主になりました。IPOの次はM&Aをガシガシつきすすめるという方法ですよね。笑っちゃうくらいアメリカの典型的なベンチャーの手法ですが、どうも、こうした成功をみていると、日本にそのまま当てはめるにはいろいろと問題がでてきそうな急展開ですが、これまでのところでは、中国にはアメリカ的なビジネス手法がそのまま通じるということなんでしょうかね。



続いて、このCtripに対しての消費者的視点ですが、ホームページ上での買いやすさはともかく、なにしろ顧客への対応がいいです。中国のそれまでのネット販売(実店舗相対取引ですら)のやり方とはまったく違うというのが明らかにわかります。予約をすれば、メール、携帯メールでの確認はすぐにきますし、手配中、手配完了などのステータスもしっかりと届きます。そして、チケット配送は、前回のブログでも書きましたように、家までチケットを運びそこで現金手渡し、クレジットカード決済(Ctripのカード決済はセキュリティーがかなり硬いので安心できます)、銀行振り込み等も選択することができますし、何かしら問題がおこれば、しっかりと電話で連絡がきます。外国人ということがわかると、英語でも対応してくれます(さすがに日本語サービスはありませんが。)。その電話の対応がこれまで聴いたことないようなマニュアル的エレガントな対応です。日本では普通ですが、そうしたマニュアル的エレガントは、対応されていて気持ちがいいものです。
もちろん、適当なマニュアルだけでは、顧客として満足でありませんが、「そんな稀な質問に対する回答すらマニュアル化されているのか」と質問した顧客に思わせるような精密なマニュアル対応ということですね。分かりやすいところで言えば、日本のクレジットカード会社の電話対応や、銀行の中央コールセンター電話対応のそれです。どれだけ、質問項目と回答がデータベース化されているのかと驚いてしまうほどのやつです。
中国のサービス業の他の企業が、相当にレベルの低いことで闘っている中、このパーフェクトなサービスは、当然に競争力をもつだろうというのは、びしびしと感じます。



んー、やりおりますね。
日本の他のネットサービスを展開すれば、中国市場はまだまだビジネス展開の余地があるような気もしますね。僕のMBA時代の中国人の友人もつい先日SNSと口コミサイトを合わせたようなショッピングモールを作るといってベンチャーを立ち上げましたが、こんな感じでのびちゃったりするのでしょうか。ね。ふふ。



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♪今回のランキング誘導型クエスチョンのコーナー♪

Question:キリンビールから完全ノンアルコールビールが発売され、車を運転される方も、アルコールが苦手だった方も、カロリーを気にしていた方も、ビールをヘルシーにいつでも楽しめるようになりました。そんなキンキンッに冷えたビールといっしょに、焼き鳥食べたくなりませんか?軟骨入りつくね、モモ肉、ネギ間おいしいですね~、さて、まずは一串目、あなたならどっちの味の串を注文する?
Answer-left:「甘辛醤油は日本人ココロの故郷さ、タレを注文します。」の方は下の「左 ← ←」バナーをクリック
Answer-right:「タレとかガキみたいなことをいってるんじゃない、大人はシオで勝負でしょ。」の方は下の「→ → 右」バナーをクリック

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それはワインから始まった。

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またもやワインの箱買いをしてしまいました。

日本ですと、Amazonや楽天など、大手のネットショッピングポータルから本当に多種多様な商品を手に入れることが出来ますね。この状況には中国も多少近づいてきているのですが、その商品多様性はやはり日本には劣ります。もちろん安全性はアリババ(このネット通販の業界分析は後日ブログで別途書きましょう。内部情報の面白いネタがあります。)など大手のネットショッピングサイトが、うまい仕組みを考えていますので、多少そのセキュリティー面での向上は認められます。

それでも、中国がいいと思うのは、販売業者そのものが代引きをやってしまうところです。流通業や決済インフラが発達していないことが大きな要因ということもできますが、消費者・購入者としては、手元に現金さえ用意しておけば注文できてしまうのは、非常に手軽です。
もちろん、コレは、一般的なビジネスモデルとして日本では通用するべくも無く、中国の労働単価の安さが「それを可能にしてしまう」わけです。日本であれば、販売業者そのものが、「代引き・出前人員」をかかえておくなんて、リスクが高くてできません。そして外注するのであれば正式な物流ラインに乗せるので、これまたコンプライアンスやら、セキュリティーやらの問題がでてきますから、総合的に日本では無理なことが、中国で出来てしまっているだけです。

とはいえ、僕は、消費者として本当にこれは重宝で、「ネットでみたんだけど、この商品を、何時に届けて頂戴!」というと、きちんと、その時間に玄関まで運んでくれて、その場でお金を渡して、はい決済ってな具合です。


 昨日は、ワインを箱買いしてしまいました。ラ・クレ・デュ・ヴァンを用意しているので、箱買いしてしまったものの熟成年数でハズしたとしても多少融通がききます。
ちなみに、ラ・クレ・デュ・ヴァンというのは、ワインの熟成を人工的にススメテしまう、ちょっとした魔法のお遊びツールで、1秒つけるとなんと1年の熟成がすすみます。なので、同じボトルのワインを別のグラスに注いで、そのラ・クレ・デュ・ヴァンを浸す時間を変えるだけで、熟成年数の違いを楽しめます。最適な熟成年数が自分の感覚でつかめると、すこし若いワインもおいしく変化させることができちゃう、「すぐれもツール」なんですね~。ソムリエもラギオールのソムリエナイフとともに、最適熟成のチェックのために、常用する方がいらっしゃるそうですよ。(http://www.sommelier-on-line.com/c162.html:http://www.wineac.co.jp/shopping/change/clefduvin2.html)


main.jpg



 最近は、ペリエ(日本でもお馴染み:フランスのスパークリングウォーター)なども、送料無しで家まで運んでくれますから、中国の生活も便利になったなぁと思う次第です。
しかしながら、改めて思うことは、近年「サービスの向上」が著しいことでしょうね、上述の物理的サービス(ネットショッピング・配送等)もさることながら、僕が利用しているネット通販会社の対応(ソフトウェア的サービス)は、日本並です。何をもって、そのジャパニーズクオリティーと称するかという定義もないわけですが、たとえば、「少しでも不手際があれば、謝罪する。」「コミュニケーションが円滑で、電話・メール等通信でのレスポンスが数時間以内である。」「会社から見て利益率の高い製品の販売を強要しない(顧客志向の商品の推薦)」等が考えられるでしょうか。
数年前の中国(北京)は、自らの過失により顧客に迷惑をかけた際に「謝罪の言葉」すら聞こえてこないことがほとんどでしたが、今回のような供給業者が出現してくると、サービスのクオリティーが全体的にあがっているといわざるを得ないでしょう。


 GDP成長ではなく、こうしたソフトウェア的サービス指数(というのは合意の取れた指標がないわけですが)が、向上をしたとき、中国は先進国になる、つまりは日本が相当に大いなる競合として意識をしなければならなくなる、ということは明白ですね。
はてさて、首都というところで、にわかに始まってきた「中国サービス革命」が地方に広がっていく可能性は十分にありますから、そんないままさに、その青色革命(?)の兆しが見えている2009年に、一部ではなく「多くの」日本人の中国人に対するコンセンサスが未だ「タンを吐き捨てる国」「物質的経済発展だけ凄まじい」という認識が「趨勢を占めている」としたら、日本は将来において競合について解決すべき問題が増え、国家主導者にとってはややこしい事態になりそうです(民間企業はそれに乗じて中国市場に入り込めばいいだけの話ですが。)。


 カルフールで買ったゴルゴンゾーラと日本から持ってきたドライフルーツ(白無花果、レーズン)で昨晩はワインを楽しみました。小さな小さな小さな革命の火を感じながら、ワインを楽しんでクラシックを聴いていたのでした。

ワインのアロマ~~



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♪今回のランキング誘導型クエスチョンのコーナー♪

Question:たんぱく質豊富で、脂質、糖質少なくとってもヘルシーなヒヤヤッコの食べ方にこだわりがある方は多いかとおもいますが、メイン薬味の長ネギ、しょうが、ゴマ(もちろん醤油、時にはダシも)等以外でサブ薬味(主張が強いので好みが分かれますでしょうか)として使いたいのはどっち?

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