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中川コージの業界トレンド観察

非効率から生まれる超上級知性あれこれ 第1回


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 文房具はメガネと並んで、僕が愛すべき2大ガジェットのひとつです。
(メガネの魅力はあれ、このブログで前に書いたことありましたっけ??なかったとしたら、書かなければなりませんね。)

文房具っていうのも、僕が大好きなもので、なぜここまで、アイディアがつまっているのかと思うほど、生活に密着しているような気がします。そうそう、このブログのプレゼントも革製ファイルフォルダーでした。



 そんなステーショナリーの筆頭といえば、ペンでしょう。ペンは、万年筆、シャープペン、ボールペン、サインペン、鉛筆などが、携帯用として一般的ですよねー。さすがに毛筆までは僕もあまり手をだしませんが、万年筆と鉛筆については多くのみなさんはあまり日常使用しないのではないでしょうか。文房具屋さんにいっても、シャープペン、ボールペンと蛍光ペンに代表されるようなアンダーライナーが一番の面積を占めています。
 鉛筆は、小学校中学校のときに使ったものの、それ以降はほとんど使ったことがないというかたが多いでしょうね。あれ、でも今から考えてみれば不思議ですね。なんで、義務教育の頃は、シャープペンをつかっちゃいけなかったんでしょう。正しい持ち方を学ぶ、ということもあるとおもいますが、シャープペンだから正しい持ち方ができないというわけでもありませんし、むしろ、現代人として、社会で活躍するときに、鉛筆を使える必要は特にありませんから、シャープペンでいいような気もしますが・・・。
 そして、万年筆は、どうも高級品の位置づけにありますよね、実際には、数百円程度の万年筆も多いので、決して機構的に高額というわけではありませんが、伝統的に文房具が高級品であった頃の名残をうけて、高級素材をつかったものが多いからということもありまして、万年筆は高級品であるというイメージがありそうです。


 
 こうして、あまり使われない鉛筆と万年筆というステーショナリーは、却って煩わしさが面白くありますから、僕のようなステーショナリーマニアの心を離さないものであります。

といっておきながら、今日のブログで、紹介したかったのが、あまりにも一般的な三菱鉛筆Signoシリーズのゲルインクボールペンです。LAMYやカランダッシュ、ファーバーカステルなどなど、僕が好きな舶来品のステーショナリーについては、最も愛着がありますから、その感想は別のブログエントリーで書くとして、このSignoと、MOLESKINEノートの相性が抜群にいいことです。クリーム地のモレスキンに、Signoのブラウンブラックは、最強の組み合わせと思います。その、どこかトラディショナルな香りがブラウン色からただようにも関わらず、値段は100円です。僕の戦略研究においては、もはやこのモレスキン+Signoブラウンブラックの組み合わせがなければ、やってられないというような感じですね。
というのも、パソコンなどは、非常にデータ検索にすぐれていますし、物理的スペースをとらないので、膨大な資料を処理するには、最適です。しかし、人間の頭はそのようにできていない。つまり、パソコンの電子スペースのほうが、人間の頭よりもはるかに、膨大なので、整合性がとれないんです。そういった意味で、アナログ情報であるノートで研究をすすめていくのは、マインドマップのように、直感的にかいていけるというところと、書いたものが、「コピーできない」という唯一性から、人間の頭の構造に近く、親和性が高いと思っています。
アナログ情報では、検索速度も遅いので、検索をしている時間というのが発生します。検索をして別の情報が途中で目に入ると、それがまた有機的に、検索したい対象と頭の中で結合する。これは、パソコンではできないことで、検索したい対象そのもものにあたるまで検索されるだけであって、またその検索速度もかなり高精度でありますね。


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そんな、アナログの良さは多くの人が語っていると思いますが、そこに、「唯一性」という楽しさを加えてくれるのが、このモレスキン+Signoブラウンブラックの組み合わせなんです。これが一般のノートのような白い紙に、黒いインクではだめなんです。やわらかな要素や愛着がまったくわかない。

だから、僕は「アナログ」の良さだけでなく、「味わい」の良さがあわさってこそ、能との連動が激しくできるのではないかと思いますね。
ちなみに、Signoからボルドーブラックや、ブルーブラック、モスグリーンブラックなどもでているので、そういった渋い色でも同じような愛着がうまれるかなとおもいますが、いま発売されている替芯として入れ替えられるタイプのSignoはなぜかこの渋いブラック系の色が薄く調整されてしまっているので、通常の単品販売売りのもので楽しんでください。 


ぜひ、仕事というよりも(仕事だと単発ベースであったり、知識の有機的結合よりもスピード感のある結論だけが求められたりする場合もあるので、あまり適してないような気がするからです。)、自分の趣味としての研究で、特にやってみてほしいのが、このモレスキン+○○ブラックの組み合わせです。お試しあれ! Knowledgeの発展について、非効率から生まれる効率の心地よさを楽しめるはずですよ!


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言葉は武器で、武器には精錬が必要だ


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中国料理で辛さの呼び方はざっくりと大きく分けて2種類ありますね。麻(マー)と辣(ラー)です。
前者はピリピリする、ひりひりする感じの物で、ちょうど山椒のようですね。後者は、唐辛子のようなツーンとくるような辛味です。どちらも、まったく異なるものなのに、日本語では「辛い」となってしまうわけです。
言語ですから、言語が成立、発展する時代が長ければ、その単語があてられるわけですが、日本には、このマーもラーもなかったということですね。もしくは、あったけれども、それを「辛味」として料理に積極的に使ってこなかったので、マーもラーも区別がないわけです。

それと同じように、たとえば、「わび」とか「さび」なんていうのは、外国語に翻訳しにくい言葉の代表格ですよね。相手の言語の説明領域にその言語にあたる感覚が伝統的になかったのならば、それは一単語で翻訳出来ないわけです。

その流れで、ちょっと思ったのが、最近のネット上の用語、これについて、日本語にできないかというものです。たとえば、ヴァーチャルリアリティーという言葉。仮想現実などといわれるけど、それは、仮想と現実という2単語をあわせたものが訳としてあてられています、んーー、これを、ばしっと決め込みたい。
そうですね、「電実」なんてどうでしょうか。機械や電子、電脳上の世界なわけですから、電気の作用があって、その上の「実世界」や「現実」なわけです。だから、「Virtual Reality=電実」。


こうやって、新しい言葉を決めることは、その昔、多くの先人達がやってきたことですが、最近は、日本国民の識字率の上昇、英語の一般教育化とともに、外来語をそのままカタカナとして使用することが多いのではないかと思います。もちろん、そのまますたれていくような類のものは、カタカナ外来語のままで、よろしいでしょう、でも、使用されるようになり、その歴史が長くなり、そして概念的にも日本文化と親和性が高く、十分に今後の浸透性を考慮出来るような類の言葉には、改めて、日本語をあてなおしてみるということはどうなのでしょうか。
昔は、カリスマ的インテリゲンチャのひとりが、バシッと外来語から、それを「適当に」翻訳して日本語にあててしまい、それが流布して日本語になったわけですね(例:「経済」とか)。そして、戦後マスメディアの発達とともに、いままではそれを担当するのが多くは新聞、雑誌、テレビ等であったわけです。はてさて、インターネットの発達とともに、放送から通信へと情報の社会フローがシフトしてきました。
そして、ブログや、ツイッターといったソーシャルメディアが注目され始めてきました。ここいらで、ちょっくら、ソーシャルメディアとして、みんなで、ぶつぶつ、とそうした新語について、再定義をしてもいいですし、そうする資格が、マスメディアから個人の集合体へと移ってきたのを認識する必要があるのかもしれません。



いろいろ考えてみるのは面白いですよね。
そうだなぁ、たとえば、、、、
インターネットを、西洋的概念から、そのままWEBとして考えるのではなく、日本語的に、情報の連結体であって、その新しい不可視の層や界として、「報界」とかに訳してしまうとどうでしょう。。。なんか最初はしっくりこないわけですが、しだいに、言葉のうまみがわかってくるような味わいにしたいものです。
「インターネットを使って、ヴァーチャルに受講体験」なんていうのは、「報界で電実的受講体験」となるわけですなww


ほかにも、たくさんの言葉を吟味して、中国語とは異なって意訳を伴わず音訳がそのままできてしまう便利なカタカナ外来語の使用から、純日本語への整理が必要なんじゃないかなぁなどと思いました。


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「難しい」から挑戦したい?「難しい」からできない?

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新しく、「ストラテジー雑想手帖」というエントリータグ・カテゴリーを作ってみました~。

ここでは、僕がもや~~んと思い立った、ストラテジー、戦略論などなどについて、ちょっと小難しく書いてみようというものです。どちらかというと、メモに近いので、細かい考察もしていませんし、ブログをご欄のみなさんに、公開するのもどうなのかなぁというものばっかりですが、僕の頭の中の「ガラクタ箱」のようなものなので、ひょっとしたら面白いアイディアの原石が転がっているのかもしれません・・・・。

というか、研究者であるならば、こういったアイディアは正式パブリッシュ前に、公開しちゃいけないもんなのですが、今や、ソーシャルメディアバンザイ!の時代、みなさんからの批判やご意見などをバンバンととりいれて、よりよいセオリーに仕立てていくってのもいいんじゃないかな~ということで、実験的に、この「ストラテジー雑想手帖」というものでちょこちょことメモを増やしていこうかなと思いますです。


 先日、チャイナネットの方のブログで、「オトナ語」について語っていたときに、「フィージビリティー」というオトナ語を思いつきました。オトナ語ってゆーのは、あれですよね、日本人が、外来語をわざと外来語のまま使うことで、「俺ってあたまいいんだぜ~」みたいな欲求をみたしたり、「ビジネスの用語としてオトナのマナーじゃないですかね」みたいな敢えて難しい業界用語を使うことでの徒弟制度的態度であったり、「あれ、日本語でなんていうの?」みたいな概念的に新しいものを表現するために現代日本語で不足なところをうめたりする王道的外来語であったり、まぁ、そのいずれにしても、定義がゆらゆらしていながらも、そんな、いろんな意図のもとに、英語そのままの「カタカナ」で表現されるものです。とくに、政治の世界や、文学の世界などよりも、ビジネスの場面(とくに仲間内でのミーティングなど)で使われることが多いものでありますよね(実際に、完全に日本語化されていない外来語を意気揚々と使うのは失礼だという認識がある場合も多くて、社外対応時や上司への報告時には使われるケースが少なくなるような気もします。)。

 こうした、ハラハラ、ドキドキな失礼さも持った、「オトナ語」ですが、ま、もともとの日本語でない分、キツイ表現をオブラートにつつんだり、長くなる説明をコンパクトにまとめたりする効果もあったりで、使い易い場合も多いので、「オトナ」にとっては、ヤメラレナイ麻薬のようなものかもしれません(不謹慎な表現になってしまいましたが(汗))。




 そいで、フィージビリティーについて、ちょっと考えてみました。フィージビリティー(feasibility)を日本語でしっかりと訳せば、「実行可能性」ですね。たとえば、難しい課題に直面したときに、これを、フィージビリティーが低いというわけですね。つまりその問題が「難しい」ということです。この「難しい」というのがやっかいなものだと、僕は、戦略論的に考えてみました。

 「難しい」というのは、誰にとって難しいのかということが重要なのだと思いますが、たとえば、ある問題に対してフィージビリティーが低いのは、Aさん(または企業A)固有の特性であって、Bさんにとっては、同じ問題でもフィージビリティーが高いことは往々にしてあります。簡単に言えば、大企業Aにとっては、100人規模の工場を建設するのは財務的にそれほど難しい問題ではないかもしれませんが、小企業Bにとっては、おなじ工場を建設するのは、財務的に社運をかけた大勝負かもしれません。Aさんは数学が得意なので、あるひとつの方程式を解くのにそれほど時間がかかりませんでしたが、Bさんにとっては、1日かかっても理解できないものかもしれません。
 一方で、もうひとつ「難しい」という問題があります。それは、Aさんにとっても、Bさんにとっても同様に、同程度のレベルで絶対的に難しい問題です。たとえば、大企業Aにとっても、小企業Bにとっても、市場で「やわらか、しっとりクッキー」が受け入れられるか「さっくり、硬めクッキー」が受け入れられるか、わからないような問題です。A企業もB企業も、会社全体の規模は異なりますが、クッキーをどちらのタイプでも売ることができる(or どちらもできない)とするのであれば、同様の「難しい」程度をもった問題といえることができます。

 つまり、前者の「難しい」は相対的なもので、実行主体の能力に応じて難しさの程度がかわるもので、これがfeasibilityとよばれるものでしょう。一方で、後者の「難しい」は、絶対的なもので、実行主体の能力に応じずに難しさの程度が外部環境によって規定されているもので、ここでは、feasibilityと区別するためにdifficultyと呼んでおきましょうか。よって、feasibility(相対的実行可能性)とdifficulty(絶対的困難性)というものに、日本語の「難しい」をわけて考えてみるのはどうでしょうか。


 経営学的にいえば、このdifficultyは、Industrial Organization(産業組織論・産業構造論:IO)という研究領域のentry barriers(参入障壁)の概念に近いのかなと思います。つまり、そのIndustryの競争構造は規定的であって、企業の差異によらず一律的な利益水準をもっている(=Industry effect のみであって、firm effectが無い)。競争がゆるい産業では、相対的に利益率が高く、競争が激しい産業では、相対的に利益率が低い、というものでしょう。だから、difficultyであればあるほど、参入障壁が高いために、相対的に高い利益率を、その産業内に入ってしまった企業は享受することができるということですね。


nuts01.jpg
(想定1:difficultyと対象となる問題、課題、事業等の魅力度についての図。単純に、difficultyが高いほど魅力が高い)※ブラウザ上で上記画像をひらくとサイドバーのFlash動画が上にかぶってしまう場合には、少しページスクロールさせて画像をひらいてください。


言い換えれば、difficultyが高ければ高いほど、その市場や産業は魅力的であるということが出来ると思います。個人であっても、企業であっても、difficultyの高い問題や事業や課題にチャレンジしていくことが、高いパフォーマンスを生み出す源泉になるということでしょう。difficultyの高低によって、いくつかの選択肢が戦略的代替案として、出現しているのであれば、一義的にdifficultyの高いものを選択するのが合理的・最適な行動といえるでしょう。


 しかしながら、実行主体はdifficultyのみから単純に選択をすることはできませんね。そうです、feasibilityも踏まえて、その問題、課題、事業等の戦略的代替案を選択しなければなりません。いわば、feasibilityは、Industrial Organization(IO)の概念よりも、Resource Based View(資源ベースの分析視角:RBV)の概念に近いものであります。
ところで、これまで多くの研究者がIOとRBVの論争に決着をつけようとしてきましたが、「なんとなーーく、ま、それはそれで、、、、」的に決着はついてないような気がします。そこで、僕が細かい議論を詰めるというわけではないので、あくまでも、Operational levelでの議論にしておきましょう。
そうそう、それで、RBV的な分析評価である、feasibilityは、RBV風に言えば、Capabilities (or Resources)を固定化して戦略代替案を分類した変数群に近いものであると思います。企業にとって、Capabilitiesがある一時点で固定的なのであれば、それをもとに、各戦略的代替案がfeasibilityの高低として分類できるはずです。100円をもっているAくんが駄菓子屋さんで「当たりくじ」を引くときに、30円のくじ、80円のくじ、130円のくじがあったら、その時点でのそれぞれfeasibilityは異なります。ただし、「一時点」という静的条件をおいたのは、ひょっとしたら、Aくんは、次の日はおばあちゃんから500円のお小遣いの臨時収入を得ているので、その3種類のくじのfeasibilityは異なってしまいます。ですから、あくまでもある一時点で、相対的な直面する課題によって、このfeasibilityは流動的であります。

それで、feasibilityとdifficultyは一般的に、あらゆる情報の非対称性(Information Asymmetries)が発生していない理想的な状況を仮定すれば、すべての行動主体が同様の情報をもち、また、その組織規模などにより、Capabilitiesは異なりますが、同様の組織規模同士では、同様のdifficultyに直面することになるでしょうから、理想的な状況下では、下図のような状況が想定されます。ここでは、difficultyが高ければ高いほど、魅力的な選択肢でありますが、一方で、feasibilityは下がります、逆にいえば、すべての行動主体にとってfeasibilityが低いから、絶対的な概念であるdifficultyも低いひとつの事業・課題であるといえるでしょう(定義からして当然ですね。)。


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(想定2a:Information asymmetriesが発生しない理想的なゼロベースの状態での、difficultyとfeasibilityの相関。ドットは、問題、課題、事業等の戦略的代替案の分布を示す。)


そして、想定2の図中では、すべてのドットを戦略的代替案として示しましたが、実際には、前述のように、feasibilityが低いものは、実施しえないわけなので、最終的な実施まで含めると、事実上、feasibilityの低い選択肢(図でいえば、下のほうのドット)は、選択肢たりえませんから、下図のような状況が、行動主体が直面する戦略的代替案・選択肢の分布となるでしょう。


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(想定2b:行動主体が直面する、実際の戦略的代替案の分布)


 はてさて、このように考えますと、行動主体にとって魅力的な選択肢というのは、かなり少ないといえます(図で言えば右のほうにあるドットですね)。そこで、ヒット商品のような、ラッキーな状況をいかに戦略的につくるかということを考えますと、feasibility が高く、difficultyも高い戦略的代替案をみつけだすかということになるでしょう(図で言えば右上方のドットを、いかに発生させるかということになるでしょう)。
 いや、これは、経営サイド、とりわけ意思決定に近い立場からすれば、「そんなのあたりまえじゃんというように」このようなイメージは頭にできているわけですが、operational levelまでおりてくると、このイメージが掴めていない場合がおおいために、組織的整合がとれずに、成功する(hitする)戦略を選択することができないのではないでしょうか。
 よって、こうしたfeasibilityとdifficultyの2サイドから捉える事業選択が、何かhitをoperational levelで生み出す源泉なような気がしてなりません。


nuts04.jpg
(想定3:戦略的成功のための代替案をoperational levelで特定する。Hit-poolを見つける!)


これが、まさに言葉の切り分けとして重要な事なのだと思います。つまり、もし、「難しい」という日本語を、そのまま使ってしまったら、operational levelでは、いかに「難しい」のかがわからない。何をもって「難しい」課題に挑戦スべきかわからなくなってしまいますよね。だから、これをオトナ語として定着しているfeasibilityだけでなく、もうひとつオトナ語にdifficultyをいれてもらえると、これが定着すれば、すごく、operational levelでの日本語ベースでのミーティングが円滑に、そしてより効率的にhit-poolを見つけるように動くことが出来るようになると思いました。


IOとRBVのような大きな概念から、オトナ語としてのfeasibility(フィージビリティー)をみましたが、結論として、フィージビリティーとディフィカルティーがともに、「想定3」のような図をみなさんが頭に描けた上で、普通に語り合えるようなものとして、関連する組織内外に定着してくれれば、ちょっとの前進ですが企業力はすこしレベルアップするような気がしました。





「難しい」という言葉の曖昧性をついて、より日本語をロジカルに!そのためにオトナ語が使われるなら、後ろ向きな意義ではないので、すっごく有効的ですね!
昔ながらの・・・「わが社は、創業以来の[困難に]たちむかっている」とか、「[難しい]問題を解決することはチームメンバーにとって成長の良い機会だ」とか、そういったことは、意義を2面性をもっている「難しい」という言葉ですから、状況をむしろ曖昧にしてしまうでしょう。
だから、そこをより明確にロジカルにしていきたいわけです。「それはフィージビリティーは高いけど、ディフィカルティーが低いから、いい意見とは言えないね」とか、「フィージビリティーだけにこだわって、ディフィカルティーを忘れてないか」とか、「ディフィカルティーが高いところを狙うのは大いに賛成だが、それに対応する他社には模倣できないわが社特有で、他社が持っていないフィージビリティーの源泉は何かを挙げてくれ」とか、そんな活発な議論が「オトナ語」で交わされることを期待しつつ、雑想手帖おわり!!(ってゆーか、文書が長くなってしまったので、理論も詰めず、文章校正もしないで、おわりにしちゃいます!)



図を描くのにつかれてしまいました。ふ~。なんか、初回の雑想手帖だったので、気合いれすぎちゃったな~。自分のメモ目的がメインなので、これからは、もっとさっくり書いてきます。あくまでも、このエントリーは、アイディアのガラクタ箱みたいなスタンスで~~~す!!


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蛇つまみ箸

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 最近、箸を買うことにしました。いままで、携帯箸などいろいろと興味はあったのですが、その購入規準(評価基準?)がわからなかったので、躊躇していました。というのも、そこそこいい箸が、決して常に割り箸よりも使い易いということはなく、そばなど麺類を食べるときには、割り箸が最強だと思っていました。

 ですから、たとえば、津軽塗りやら輪島塗といった伝統工芸でもある「箸」は、値段は高いですよね。それでもそれらを使った時に、決して使い易くないということがあったわけです。つるつるっと、面などがすべってしまい、使いにくいことこの上ない!(たとえ、箸先が多少加工してあったとしても!)。値段 (price) と使用感 (usability)が一致してない。一方で、ある程度は市場原理から、値段 (price) と品質 (quality) は一致しているのでしょうから、導き出した結果としては、箸は使用感 (usability)と品質 (quality) は一致しないものなのだということでした。だから、値段はともかくとしても、箸の品質をもとめることを躊躇していたという経緯があったわけです。

 しかし、このギャップは年々、自分の中でずーーーっと解決したいものとしてありまして、先日ふと、箸専門店をリアル店舗でみつまして、仕事の途中でたちよってみました。ネットでの箸専門店はあるのですが、それもまた、評価規準があいまいだったので、リアル店舗を探していたのです。
 そのリアル店舗@東京では、店員さんに詳しく聞くことができ、ようやく、僕なりの長年のギャップをうめる解決策をみつけることができました。
 
まず、箸の品質 (quality)評価基準には3通りあるということでした。ひとつは、「塗り」による評価、もうひとつは「素材・材質」による評価、そしてもうひとつは「シェイプ・型」による評価です。なるほど、これらの3規準で箸を評価していけば、「輪島塗」だから高い、でも使いにくいという、単純な評価からはまぬがれることができそうです。

そして僕が、僕なりの高品質として、使用感 (usability)の判断規準をいれて、評価をつけると相関性がみえてきました!それは、使用感 (usability)と「塗り」による高品質・高価格については負の相関があること、使用感 (usability)と「素材・材質」による高品質・高価格については正の相関があること、使用感 (usability)と「シェイプ・型」による高品質・高価格については正の相関があることです。

つまり、僕が使用感を重視する場合、「塗り」は無く(無塗装)、「シェイプ・型」が高品質(高技術職人製作・7角・8角角箸・長め・先端細い)で、「素材・材質」が高品質であるものを選べばいいというのが結論でした。「素材・材質」については、インドマグロと呼ばれる黒檀とスネークウッドの2種で迷いましたが、模様の美しさに魅せられて、スネークウッドにしました。(下がスネークウッドという木材)

snakewood[1].jpg

2万円弱という箸としては、それなりの高額の部類に入ってしまいましたが、長年、高額でも高品質ではないという悩みを解決できなかった僕にとっては、まさに、のどに刺さった骨がとれたような、すっきりとした心持ちです!

 高品質ゆえに高額で、そして、使用感も良い、箸。いいですね~~。これから、ご飯を食べるのが楽しくなりそうです! 



そうそう、ところで、このように、今回僕に新たな快楽を与えてくれた「木材」ですが、これについて、いろいろと興味がわき調べてみることにしました。なぜ、スネークウッドは高いのか?なぜペルナンブコは希少なのか?日本の生産は?世界での生産地分布は?この産業の世界シェアは?資本はどこが強い??などなど、分析してみたくなりました。これは、またあとで~~。


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昭和自転車風景


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中国での電気(電動アシスト)自転車については、こちらのブログで以前に簡単にふれましたね。
日本ではこの電気自転車を公道にて使用することは、道路交通法等の規制のため、かなり制限をされています(技術的にではなく法制度的な制限です)。日本の電気自転車で言えば、YAMAHA(ヤマハ発動機株式会社:証券コード:東証1部7272:http://www.yamaha-motor.jp/)のパスなどのブランドが有名ですね。

この電気自転車というのは、B級技術の粋をあつめたようなもので、法的規制や安全制限がなければ、相当の速度やハイパワーをだせるはずですね。筐体のパーツ数も自動車やバイクのそれにくらべものにならないくらい少なく、さらに電気的な構造も単純ですから、中国が最もお得意とするカテゴリーに属する製品群なわけです。一方で、たとえば、低技術の製品というのは中国よりも安価な労働力をかかえる国での製造(アジアでいえばベトナムなど)のほうが競争優位になっているでしょうし、また高技術の製品では、やはり日本も含め欧米先進諸国の技術が先にすすんでいます。ですから、この中程度技術かつ規模の経済性が最もきくような、この電気自転車というのは、まさに中国の最も得意とするような製品なわけですね。

さて、とはいっても、この電気自転車については、中国から国外へ輸出することは、諸外国の公道での制限を順守する製品輸出として今後のびてくるのだろうと予測しますが、まずは、中国内でのマーケット拡大だけでも十分に企業成長できるだけの余力がありそうです。もちろん、こうした正式なデータはまだ入手できませんが、少なくとも、僕自身がこの数年間で、街を走っている電気自転車の数は以上なほど増えているなという感じがします。5年前は高値の華だった電気自転車ですが、いまでは、スーパーなどの自転車置き場にいけば、数割は電気自転車がおいてあるほどです。
また、前回のブログエントリーでも書きましたが、僕が先日買った電気自転車からは、根本的なモデルチェンジがありました。これまでのモデルチェンジは、軽量化や、使いやすさの向上、カラーリング・デザインの向上などのマイナーチェンジともいえたのですが、今回は、リチウムイオン電池搭載型がでてきました。これにより、一気に軽量化がすすみ、より使い易く、充電後走行距離が伸びた製品となってきました。


さて、こうした活況をみせる、中国の電気自転車市場ですが、有名所では、捷安特(JieAnTe:ジエアントゥー[ジャイアント]:非上場:http://www.beijing-giant.com/)、小鳥(XiaoNiao:シャオニャオ:非上場:http://www.tfbird.com/)、比徳文(BiDeWen:ビードゥーウェン:非上場:http://www.byvin.cn/)、都市風(DuoShiFeng:ドゥォーシーフォン:非上場:http://www.tjmingjia.com/)、 新日(XinRi:シンリー:非上場:http://www.xinri.com/)、緑源(LvYuan:リーユエン:非上場:http://www.luyuan-ebike.com/)などなどがあります。いやぁ群雄割拠という感じですね・・・。他の産業と変わらず各社省間貿易 (inter-province trade)に四苦八苦されているようで、北京の都市風などが、上海でどれだけ販売網があるのかは未調査です。それぞれ非上場ですから、どの資本がどういった関係があるのかオーナーシップ構造なども見えてきませんが、競争は激しくても、これだけの市場の伸びをみますと、十分に利益が確保出来る産業構造なのではないでしょうか。ホームページも野暮ったいところが多いです。。。新日のホームページのバックミュージックとあいまった、このイメージ写真などは、あまりにもダサさ絶品!!(笑


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 これらが、中国内の市場で競争力をつけ、さらに、全国ブランドとして業界再編がおこり、本当に中国でのトップ電気自転車メーカーとなったならば(もしくはその少し前に)、海外への輸出に乗り出すのは必至でしょう。たとえば、日本でも確かに法規制のもとで各社がシェアを競いあっていますが、中国市場で、規模の経済性を獲得した電気自転車専門メーカーが日本にも輸出してくるわけですから、おそらく日本企業はそれに立ち向かうことはほぼ無理なのではないかと思います。いまは、野暮ったいこれらのメーカーが、そのうちドイツ人デザイナーなどを採用して、洗練したデザインをするなどというは、容易に想像できる発展像ですね(潤沢な資金があれば簡単なことです)。
 


 いまのところは、中国でのB級技術、中小企業の激しい競争という様相ではありますが、先進諸国で制度が綺麗にととのっているからこそ、当該市場が拡大なく停滞する中場で、制度が整っていない国の市場で力をつけた企業が、先進諸国に乗り出してくるというのは、面白い現象ですね。
 産業の特徴として、「B級技術」、「制度による市場の規制」、「制度がなければ拡大する市場」、「規模の経済性が働く製造業」というようなポイントであると思いますが、これらを満たしている他の産業の例はどんなものがあったでしょうか。うーん、いまパッと思いつきませんが、調査する価値はあるかなと思いました。

 
でも、僕も使っていますが、すごく便利なんですよ~~!本当に!! 日本でもこれを使いたいと心から思ってしまいます!



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