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中川コージの業界トレンド観察::ユートピアのカフェにて

ユートピアのカフェにて


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 フェアトレードという言葉がトレンドになってから久しくたちますね。

僕の理解で一般に認知されている意味合いとしては、簡単に言えば、社会貢献ならびに適正な厚生配分を目指す相対的弱者たる供給者を尊重した価格調整システムであると思います。厳密な定義はありませんが、多くの有識者・企業の意見をふまえた広義な定義は、インターネット等で検索できると思います。

このフェアトレードという言葉が、初期に日本のマーケットに登場したときには、多くの消費者の方が、「フェアトレードって何だろう」と思われたのかもしれませんが、いまでは多くの方が「社会貢献募金」のような感覚でいるのではないでしょうか。すこしだけ高いお金を払って、発展途上国の何らかの援助にまわっているのだ、というような感覚かもしれません。
いずれにしても、日本だけでなく多くの国において、フェアトレードは消費者にとって社会貢献的意識というイメージをもっているような気がします。
一方で、フェアトレードという言葉を商品に組み込んで市場に小売投入する企業サイドからいえば、CSRのひとつとしてのコーポレートブランディングまたは、単一商品のイメージ醸成として戦術利用できる言葉でありますね。コストの面から考えて、多くの議論があり、このフェアトレードという典型的な価格調整システムによらない方法は直接的コスト増につながるといわれたり、または実は卸売業者を跳ばすために大企業にとっては市場取引というよりもむしろ相対取引に近くなり、Williamsonが古典で主張するような少人数取引からのOpportunism**の発生を意図的に生みだし、大企業としてはコスト削減となるのかもしれません。

**Opportunismとは、わかりやすくいえば、「相手が騙せるスキがあるならば、騙しちゃえ!」というような行動・商行為です。モラルがどうとかの問題ではなく、利潤追求する主体にとっては、情報の非対称性(Asymmetric information)をベースにした合理的な行動です。

 このように、厳密な定義も、議論もされないままマーケティングツールとして使われだした言葉が独り歩きしている状況であるわけですが、みなさんはこの新しいパラダイムをどのように考えるでしょうか。
 僕は、このフェアトレードそのものの良し悪しについて、もうすこし深く理論と、実際の流れを観察しなければ、結論付けることはできませんが、ひとついえることは、新しい価格調整メカニズムかもしれず、よかれ悪しかれまずは、社会全体としてこのパラダイムが社会厚生に妥当かどうか試してみるものとしては、いいのではないかなと思います。
  僕が研究テーマとして扱う中にSocial Enterprise(社会的企業)、VCO(Voluntary and Community Organization)などがありますが、これらの対価は時として、Pecuniary(金銭的)でないことが多くあります。Voluntaryという対価を受け取ってそれに対して・・・・っと、ここで細かい僕の研究について論じても仕方ないですね(興味ある方は、ぜひ連絡くださいね)。ともかく、僕にとっても社会にとっても「興味深いもの」であることは間違いありません。

 いまのところ、フェアトレードとして扱われる財としては、コーヒー(スタバや無印などの商品でも見かけますね)、やチョコレートの原料のカカオなどの産物が主な対象になっています。語弊がたぶんにあると思いますが、悪意なく書かせていただきますと、「黒人風プロダクツ」です(本当に悪意なく、オリジナルが南国で作られていたもの、南北問題などの経済格差、人種問題などは理解の上で、悪意なくいいます。イメージとしては、古典的に黒人の皆さんがつくっていたものといえばわかりやすいと思います。もちろん実際には黒人でない皆さんがつくられることも多いわけです。)。
 これがもし、黒人風プロダクツでないものにひろがったときに、僕はかなり興味深いなと思うのです。たとえば、、、そうですね、ソフトウェアとか、弁護士サービス、医療サービス、薬剤、などなど先進国のお得意な産物です。それはもはや、フェアトレードの一側面である「弱者保護」という「強者の理論」ではなく、「何か新しい」市場の需給調整メカニズムであって、そのトレンドにのっかっていく企業が競争優位になっていくという面白い構図ですよね。


 フェアーというのが、市場価格でなく、お互いのVoluntaryで決定されるという、まさにユートピアですが、まーこれは、あらゆる生産物が、現在の定義で無価値になるほどに「無限」に市場に供給される状態でないと無理ですかね。でも、PecuniaryなValueに疲れるとこのVoluntaryによる価値交換もホッとする場になるんですよね(これを、翻訳すれば、あれです、「お茶でものんでくかぃ~?」「あ、すんませんいただきます。」という価値交換ですね。)。

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