
前回書きましたように、「地域経済発展は異文化料理の当該地域への流入、需要喚起に対してマクロ的な追い風である。」ということが正しいとするのであれば、中国の日本料理に対する市場の興味は増加していることになりますね。これをマクロ的により詳しく見るには、たとえばこの研究センター(http://www.cmrn.com.cn/ztbg/c/200803/639009.html)において10万円近くで詳細なデータ分析が販売されています(とはいっても、こうした有料の統計情報も設立、倒産企業数が多くの市場が成熟した先進国のそれよりも相対的にかなり多く、すぐに陳腐化しますので、あまり有益とはいえませんが、大方の市場規模を把握するために使います。)。ネットでいろいろ検索もしましたが、データベースに突き当たりませんでした。ここでは、僕の「これから伸びるだろうな」という曖昧マクロ予測を正しいということにとどめておきましょう。
ミクロ的視点として、消費者として感じるのは、北京、上海だけでなく地方都市においても、日本料理店はきわめて多いです。最近増えているというようなレベルではなく、すでに、ひとつの料理ジャンルとして確立していると思います。もちろん、その中で日本人が経営しているところは、やはり大都市でも限られたお店になってきますが、それは中国特有の現象ではありませんね。しかしながら、飲食業は一般的に世界的超有名店であっても、非公開会社である場合が殆どですから、企業観察をする場合には、個人経営のお店ではなく、チェーン店(フランチャイズ等も含む広義として)としての業態、企業を観察することになります。たとえば日本で言えば、セブンアンドアイのデニーズや、すかいらーくグループ、餃子の王将などはファーストフード、コンビニとは異なった小売飲食業ですね。
中国において中国料理であっても、公開企業となっているレストラン業(非公開企業チェーン店のレベルのレストラン業は多く見られるようになってきました)そのものがあまりありませんから、日本食(それが全事業でなく全事業の中のひとつのブランドとしても)であり、公開企業であるレストラン業はいまのところありません。
タイにおいては、総合食品ブランドを展開するOISHI(http://www.oishigroup.com/)が日本食をメインブランドとして事業展開しています。OISHIは1999年に現CEOによって開業されたタイ資本の日本食レストランを起源にしています。

現在のオーナシップは、90%弱をThai Beverage Public Company Limited(ThaiBev:証券コード:SGX:Y92:http://www.thaibev.com/)が保有しており、ThaiBevの65%弱をMr. Charoen Sirivadhanabhakdi一族が保有しているそうですから、上まで突き詰めていくと同族支配の構造が色濃いかもしれません。話がそれそうなので、OISHIに戻りますが、OISHIは売上高60億バーツ(200億円くらい)、税引き前利益6億バーツ(20億円くらい)です(かなり巨大企業と思いませんか?)。タイ資本で日本食をメインブランドとし、公開企業でありますので、海外における現地資本のでの日本食ブランドのまさに成功例といえるでしょう。ちなみに中国で海老せんべいを起源としてスナック菓子での展開をしているOishi(上好佳:http://www.oishi-tm.com/)とは異なるようです(ですよね??)。
(次回へ続く)
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Question:あのかたちにハートはくぎづけ!
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