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中川コージの業界トレンド観察::イラシャマセニーハオ パート1

イラシャマセニーハオ パート1



他の海外地域と同様に、日本食が中国でも人気があることはみなさんもご存知かもしれません。

 欧米では日本食のヘルシーさが人気の理由ということですね。先日はそうしたニューヨークでの最近の日本食事情に関するメディアの記事をみて面白いなと思いました。それはお弁当(Bento)についてだったのですが、従来からある日本食はヘルシーであるという価値意識に加えて、細かいものをたくさん詰め込み総合的な美しさをひとつのものに集約するという新たな日本食の美意識について現地の方の関心を集めているというものでした。ランチボックスという習慣は現地でもあるものの、正式な食事と同様であり簡便なものではないながら、携帯できる利便性云々ということでした。
 たしかに、それはわれわれ日本人からみますと、サンドイッチやベーグルサンドとフルーツだけの現地の典型的なランチボックスは、本当に「軽食」というイメージがあり、決して弁当のように一食を代替するような代物ではありませんね。僕からすれば、そんなランチボックスで一食が終わってしまうなんて、人生のトータルベネフィットを著しく損ねていてQOL(Quality Of Life))に少なくとも自発的10%の低下をもたらしているとしか思えません(笑。
 一般的に最近は、欧米の(特にイギリスとアメリカの)方の食意識があがってきていることは明らかなわけですが、この理由は物流インフラとメディアの発達の影響によるところは大きいでしょう。こうした欧米の国々は内陸であっても新鮮な食材が手に入りやすくなったでしょうし、海外との食品の貿易も相当に自由になってきています、またメディアの影響により海外の新しい食への価値観が流入し、その需要が高まり、オピニオンリーダーからはじまったその渇望はこれまでに綺麗な曲線を描いて一般大衆的な需要へと拡大していっているのでしょう。(それにともなって、日本人以外が経営し、かつ適正な味を再現しいていない日本食小売販売業、いわゆる似非日本食屋が跋扈するようになり、それを防ぐために日本食屋の海外での評価認証の規制をいれようというような議論がありましたが・・・)


 さて、中国の日本食はどのようになっているでしょうか。上述の「基本的食意識」「他文化流入度(ハードとソフトの両面で)」からみてみましょう。競争力ある個別の企業もでてきているので、興味深いテーマですね。

(次回へ続く)


kozi@事務所外
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