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中川コージの業界トレンド観察::天空の応接間 パート2

天空の応接間 パート2


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 まずは、民間最大手である中国国際航空公司(中国国際航空股份有限公司:Zhongguo guoji hangkong gufen youxian gongsi:ヂョングォーグォージーハンコングーフェンヨウシエンゴンスー:証券コード:hk00753:sh601111:London AIRC:http://www.airchina.com.cn/)を見なければならないですね。あまりにも大きすぎて僕がちょこっと小手先で分析するには、範囲が広すぎて、かえって面白くないのですが、一応さらっと見ておきたいと思います(詳しく見たい方は、会社のファイナンシャルレポートや有料の経済分析などを参照してください)。
 1988年に前身となる企業として発足し、中国の法制度の変化とともに、組織変更などを何度か経て、現在の組織構造になっています。このあたりは制度変化とともにオーナーシップがぐるぐる変わっていまして、現在のオーナーシップ構造を探していくだけでも、骨が折れました。全市場での割合として検索したところ、香港市場では、国泰航空股份有限公司が18.10%、HKSCC NOMINEES LIMITEDが17.53%、中国航空集団公司が1.00%所有しています。上海市場では、中国航空集団公司が40.40%、国泰航空股份有限公司が18.10%、HKSCC NOMINEES LIMITEDが17.00%、中国航空(集団)有限公司が11.81%となっていました。ただし、中国国際航空公司のIRページにてA股、H股に分割された表で確認したところこの割合でありませんでした(AとHでの発行済み総株式数での割合は、78対44くらいですので、下記の表でそれぞれのパーセントに0.78と0.44を乗じれば総株式に対する割合が出ると思います。)、ややこしいので、細かい験算をいたしません。

PRI_20090709004753.jpg

 それよりも、これらの構造からいえる事は、キャセイパシフィック(国泰航空股份有限公司:証券コード:hk00293:http://www.cathaypacific.com/)と自社ホールディング会社が主要株主となっているということです。また逆にキャセイのオーナーシップを調べれば、親会社の太古股份有限公司(証券コード:hk0019:http://www.swirepacific.com/)、Swire Groupと名前をつらねて、合同主要株主として中国国際航空股份有限公司が入っていますので、総じてみれば、中国国際航空公司とキャセイは持ち合い株式を保有しているということでいいでしょう(資本提携のようなものととらえておきましょう)。「中国国際―キャセイ」エアライングループがあるようなものとして考えていいのでしょうね。
 つまり「中国国際―キャセイ」は中国系最大のエアライングループということができます。2008年度総売上高おいて中国国際が52,908百万人民元、キャセイが86,578百万香港ドルでした。本日のレートで1香港ドルを0.88人民元(本来は2008年事業年度末のレートで比較するべきでしょうが)とするとキャセイは76,189百万人民元ですから、グループあわせて129,097百万人民元となります。ちなみに、日本最大の(経営再建中といわれる中ですが。)日本航空(9205)の2008年度売上高は2,230,416百万円で、1日本円を0.072人民元(金融危機の影響により本日のレートは本来換算すべき2008年当時とだいぶ異なるとは思いますが。。。)とすると160,589百万人民元です。現在日本円為替が強いことや、2009年の「中国国際―キャセイ」の売上伸び率などをみると、今年はだいぶ拮抗した数字になるでしょう。

 ただし、アライアンスでは、中国国際はスターアライアンス(ANAはこちらに所属)、キャセイはワンワールド(JALはこちらに所属)となっているので、「中国国際―キャセイ」には事業展開としてのアライアンスと資本提携において「ねじれ」が生じていますから、もし「中国国際―キャセイ」グループが今後世界の中のアライアンスでキャスティングボードとなるほど、売上高などで伸びてくれば、「中国国際―キャセイ」グループを中心とした新たなアライアンスの枠組みがでてくるかもしれません。

 もちろん、現在でこそ売上ベースでそれなりの規模になってはいますが、日本経済とともに先行きがあまり明るくない日系のJALやANAは世界のアライアンスでキャスティングボードになれるかどうかは、国というマクロレベルで伸びている「中国国際―キャセイ」グループとは対照的に、ミクロな企業戦略での勝負となってくるまさに瀬戸際といえるでしょう。
 僕の期待(予測)としては、中国系と手を組むことのリスクを一度乗り越えているANAがスターアライアンスでの提携を足がかりに中国国際と歩み寄り「中国国際―キャセイ」グループと手を組む形で、「中国国際―キャセイ―ANA」でアジアでのアライアンス発足の戦略を描いてくれると、日本がとりのこされなくていいのになと思っています。航空業界は主にアメリカンエアーやノースウェストなどの米国系にイニシアチブをとられましたが、ここはひとつ、アジア初でのアライアンスができ、さらにそれにANA(かJAL)がのってくれるといいところですね。もちろん、日系抜きでこの話が進んでしまうこともあるわけなので、それだけは避けるべきと思います。


(んー、多くの国、企業、アライアンスがからむ航空業界は戦略の宝庫ですね。次回に続く)

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