2014-04-09 23:45:11
ボアオフォーラムこそイノベーションを
Bo\'ao_Forum_for_Asia_-_logo_01.jpg


某国の某国営マスメディアに「ボアオフォーラム」の記事を求められましたが、寄稿の後、検閲でボツになりましたので、こちらに掲載します。

こちらの連載記事は、うまく「批判」を「建設的意見」として、ギリギリのラインで書かせてもらっていますが、今回「お上」のご意向にあわなかったらしく久しぶりに「NG@検閲」をくらってしまいました。まだまだ、僕も「真意の埋め込み作業」が下手だったなと反省です。せっかくなので、ボツを公開いたします。とりあえず、某国の「お上」は今日の時点では、僕のこの寄稿意見は「好まざるもの」として分類したようです。それはそれでまた「お上」の意見ですね。

------------------------------------
「ボアオフォーラムこそイノベーションを」

 ボアオ・アジア・フォーラム(以下、ボアオフォーラム)の年次総会が、中国海南省のボアオにて8日開幕しました。当フォーラムは非営利・非政府を掲げ、アジア版の「ダボス会議」として発足した経緯があります。今回のトップテーマを日本語に直訳すれば、「アジアの新未来、新たな発展エネルギーの探索と放出」とでもなりましょうか。

さて、このブログ記事は本日8日現在執筆しているところですが、日本のメディアであまり取り上げられていません。一方で、中国のメディアの様子からみると盛大にとは言わないまでも、十分大きくとりあげられていますね。これは、メディアや市民の国際テーマに対するそれぞれの国のレベル云々ということよりも、明らかに政府が肝いりで「宣伝」している中国と、それを冷めた目でクールに眺めている日本という構造がありそうです。
中国からは李克強総理が開幕式スピーチを行い、韓国からは鄭ホン原首相が参加していますが、日本からは閣僚クラスの政治家は出席しておりません。明らかな温度差があります。

そもそも、ボアオフォーラムは、中国前国家主席の胡錦濤氏が旗振りをして誕生したことからもわかるように、非政府を標榜しながらも、「お兄さんであるダボス会議」と比較すれば政治色が極めて強いといえます。
今回のトップテーマとして「アジアの新未来」と主張しているにも関わらず、日本や親中とは言い難いアジア諸国がボアオフォーラムに対して冷めた態度でいることは、真の意味でのアジアのハイレベルな人的交流の妨げになるでしょう。一方で、実際こうしたハイレベル人的交流はアジアの将来にとって重要ですし、またこれが「新未来」を形成することは間違いありません。ですから、ボアオフォーラムの目指す方向性は「正しい」し、アジア各国の共感を得られることであるにもかかわらず、明らかな「オペレーション上の失敗」があるわけです。

それでは、ボアオフォーラムの問題、すなわち、その運営に政治主導の色がついてしまっていることを如何に低減させていくのか、ということが本当の意味で、ボアオフォーラムにおいて語られるべき「アジアの新未来」までの道筋になるとおもいます。より突っ込んで言えば、今のボアオフォーラムは「アジアの新未来」を語る資格まで達しておらず、そのスタート地点より前にいるわけです。
ここが、お手本としているダボス会議とは異質なところです。

とは言うものの、すでにボアオフォーラムの意思決定機関(内部制度)はスタートしてしまいましたから、この外交フレームワークを政治利用したいアジア各国の思惑が政治的に絡みあうことになっています。
中国が非政府・非営利を標榜しつつ、平和的にアジア域内で発言力を強めたい、そして国際社会で立場を強めたい、という意気込みは明確にあるでしょうし、また我が国日本もそんな中国主導のアジア共同体的フレームワークに乗っかってしまっては、アジア域内で経済大国としてのイニシアティブがとれないということから、ボアオから距離をおきたい意思が働くでしょう。そして、韓国は対日本や対北朝鮮との外交関係を見極めながら、中国の風呂敷にのっかっていくことも慎重に選択していくでしょうし、他のアジア各国も、日中韓の動きを見ながら自国利益のためにボアオフォーラムとの距離を計算していくでしょう。
これらは、外交・政治上のゲームですから、当然のことといえます。

だからこそ、こうしたハイレベル人材交流の国際会議において重要な要素は、「外交ゲーム」の要素を極力除いて、「非政府」を徹底することであるわけです。

産業界、政界、学界、メディア界等々のバランス良いハイレベル人材参画を認め、より一層公平な国際フォーラムに仕立て上げていく。この議論こそが、いまのボアオフォーラムに求められている課題でありましょう。
スタートは政治主導でも良いかと思います。特に中国は政治主導でなければ殆ど何も大仕掛にならない、という実情もあります。従ってこれからの議論は、如何に経済界や学界のハイレベル人材達にボアオフォーラムのオペレーションを委ねていくかということだとおもいます。それこそが「アジアの新未来」につながるのではないかと思う次第です。


 中国以外の産業界、学会からの人材がボアオで大きく注目されるようになったとき、ボアオフォーラムは本当にアジアそして国際社会で大きな意味を持つ、知識交流プラットフォームとなっていくでしょう。

 昨年のボアオフォーラムでは、僕の母校でもある北京大学光華管理学院の張維迎教授が「中国企業発展のためには、中国政府は管理や行政審査を緩和し、市場にもっと役割を発揮させる必要がある」と語っていました。まさに、アジアの発展を目指すボアオフォーラム自体も「組織」であって、組織管理としての最重要発起人である中国政府に求められることは、「ボアオの管理緩和」なのではないでしょうか。
------------------------------------
↑ボツ原稿ココマデ。


 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

-----------------------------------------------------------

-----------------------------------------------------------



Thank you !:この記事閲覧しましたら下記、右か左のバナーのクリックをお願いします。1日1クリック。もし可能であれば、両方のクリックがありがたいと思います。by 中川コージ

人気ブログランキングへにほんブログ村 経営ブログへ

※上の2つのバナーは関連した情報ランキングへのリンクです。
クリックしていただけると、ランキングが上がりブログを見ていただける方が増えるそうです。現在2つのランキングに参加いたしております。いずれかでも構いませんのでクリックお願いいたします。


Link to Japan Innovation Project

-----------------------------------------------------------
著作権等ご注意詳細はコチラ(リンク先下部参照)
-----------------------------------------------------------
| comments(0) | trackbacks(0) | この記事を編集する |
< ブログ | main | 都知事選のオペレーションは美しかった。 >