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中川コージの業界トレンド観察::原子力発電アラビックランプ

原子力発電アラビックランプ


alibaba.com.gif

「干物女」という言葉が流行ったときに、中国でもそのままの漢字で干物女がクローズアップされたことがありました。洗濯もせず、部屋は汚く、そして買い物はネットショップから取り寄せるだけ、といったものでした。

以前のブログでネット通販について書きましたときに、すこし触れた「アリババ」という中国ネットショップポータルについて紹介します。
中国内でのB2C、C2Cインターネットショッピング市場は、1000億元とも2000億元とも言われる中で、その75%(自社公表値)のシェアを占めているのがアリババ(Alibaba:阿里巴巴集団:阿里巴巴:証券コードhk1688:CTRP:http://www.alibaba.com/)です。僕は最初に名前をきいたときに、変な名前だなぁとおもいました。中国語でもそのまま音訳でアーリーバーバーとよみます。あのアラブ人のアリババなのでしょう。。。日本の楽天も最初は変な名前だなぁと思いましたから、ネットショップのブランドって何かそういったものなのかもしれません。
泣く子も黙るアリババという感じで、中国内でアリババの評価はもっとも賞賛されるネットベンチャー成功例のひとつとなっています。

先ほどB2C、C2Cと書きましたが、アリババの設立時の業務はそこではなくB2Bがメインでした。そしてアリババというサイトとして、現在でもB2B事業が営まれています。1999年杭州で18人からスタートしたアリババは、3年で黒字化を達成し、2003年にB2C、C2Cを事業とする淘宝網(Taobao:CTRP:http://www.taobao.com/)を立ち上げました。この成功は、現在の業界内トップシェアであることが物語っています。2007年11月には、香港市場で上場を果たしました。この上場ニュースをごらんになられた方は多いのではないでしょうか。ちなみに、現在の株主構成は自社保有で80.74%(ってかなりの割合ですね、情報はあってるとは思いますが。またあるソースでは、自社株式70%、社員持株会10%、機関投資家5%、市場流通15%となっています。)ですから、大きな組織的、個人的資本関係はみうけられません。日本とのかかわりの面白いところでは、アリババのCEOは日本のソフトバンクの取締役に就任しています。また、世界最大のショッピングサイトと自称しているだけあって海外進出として日本も重視していまして、http://www.alibaba.co.jp/などの日本版アリババも立ち上げています。今年2009年4月にはファーストリテーリングのUNIQLOブランドと事業提携し中国内でオンラインアパレルショップを立ち上げたようです。

淘宝網の成功は、支払い方式を確立したこととよくいわれます。それは、クレジットカードも持ったことが無い人が、いかに安全に決済をするかの方式です。アリババは決済の代行事業をする支付宝(Zhifubao:http://www.alipay.com/)というブランドをたちあげ、ここが取引における決済の安全性を確保することを保障しました。たとえば、購入側はそこに事前にお金をいれておいて口座をつくったり、販売側はその口座から引き落とすというような方式で決済の仲介をしてあげるわけですね。これと近い決済システムはPaypal(http://paypal.com:1998年設立)というアメリカの企業がフロンティアで2004年当時アリババが支付宝をつくったことは新しいことではありません。
 このペイパルは日本にも上陸していて、日本語のページもあり、海外とクレジットカード取引をするときには、日本人としては非常に便利な代物です。僕は2000年頃に初めてペイパルを使用し、アメリカから個人輸入をしたことが何度もありましたが、その頃からシステムとしては十分に成熟していたと思います。


さて、アリババのこうしたファイナンスの成功、主事業の成功というのは、シェアの拡大、利益の安定(増加)というのは広く知られた事実ですが、みなさん、ここでふと何か思いませんか?そう、実は国際的にみて驚くような新しいことは何もやっていないんです。すべて、アメリカで出てきたシステムを中国市場向けに現地化(Localization)しただけなんですね。そしてオペレーションも「普通」です。

実際に、僕がアリババに対して少し懐疑的なのは、イノベーション能力です。
こうしたネット業界のビジネスは、「ネットワーク効果(network effect)」といいまして、利用する人が増えるほど、その提供サービスの価値があがり、さらに利用する人をひきつけそれは競争力の源泉(competence)となり、また参入障壁(entry barrier)をつくりあげるということに特徴づけられます。意味合い的には創業者便益(First-mover advantages)に近いところもありますが、それよりも強固な効果といえます。ですから、アリババは、確かにネットワーク効果を生かしてトップシェアにいますから安定的と思いますが、重要なことは、次のイノベーションです。最初からイノベーション無く成功してきたと僕は分析しますので、ネットワーク効果を上回る現在の競争優位を揺るがす脅威が現れたときに、突然の失墜があるかもしれないと思うわけです。

しかし、、、
実は、アリババの上から何番目かの取締役の方から直接お話をきく機会**がありまして、その方曰く、こうした僕の予想に反して、というかそれに対応するための方針として、現在様々な手をつくしているということです。ひとつには、イノベーションに対しては、R&D投資が重要な要素ですから、この投資比率を相当にあげてきているということです。もうひとつには、IT的イノベーションというよりも、ビジネスモデルとしてのイノベーションが重要なわけで、そのためにかなりMBAなどのビジネス関係の学歴をつんだ文系出身者を若いうちから高いポジションにつかせるようですね。

(注釈**:僕が所属する北京大学大学院GSMビジネススクールにアリババが寄付した「アリババ多目的講義堂」あり、仲が深いんですね。おそらく、こうしたビジネススクールからの優秀な人材調達も戦術の一環なのでしょう。)



実際にアリババや淘宝網を通じて僕が注文してみましたが、確かに、安いし、早い。なんでも手に入ると思います。が、それは日本の楽天やAmazonと同じです。特に目新しいことはありません。便利だと思いますが、他の同様のサービスがあれば、容易にスイッチしてもいいかなぁと思います。また、中国内においてのネット通販における問題点では、これはアリババだけの問題ではありませんが、日本と違って、その商品の「ブランド」が本物か否か信用できないところがあります。
たとえば僕がフィージビリティーを無視して消費者としてネット通販に追加的サービスを単純に考えるならば、ショッピングサイトが「ブランド保証」までしてくれたら、何か新しいシステムなような気がしますね。それであれば、すでにブランドが安全である日米などの先進国のサービスプロバイダーが得られないノウハウな上に(そうした保証をする必要がそもそもないため)、世界においてアリババだけが独自に保有して成り立っているシステムですから、そのサービスとともに、ブランドの信頼性が確立していない新興国に進出したときに強い競争力となるでしょうね。


 企業としてはまだ若いのでいつこの一連のイノベーションのための投資が実り、本当にイノベーションが常に達成されるような企業になるのかはわかりませんが、今は爆発的成長後の過渡期で「お手並み拝見」のタイミングではないでしょうか。



次に世界でも見たこともない、類を見ないサービス展開を達成することができたときに、アリババのゴマが「ぷちんっ!」と開かれるような気がします。


どろ~~ん♪


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♪今回のランキング誘導型クエスチョンのコーナー♪

Question:カレーといえば上に膜がはるような小麦粉たっぷりの昔カレーといった時代は過去のものとなり、現在は他国のまったく異なったタイプのカレーが手軽に食べられるようになりましたね、さて、夏ばてにも有効とされるカレーですがあなたが明日食べてもよいと思うのはどっち?
Answer-left:「カレーのルーツはインドってのは、小学生でも知ってることじゃないのかい?インド人うそつかなぁ~い。インドカレーからからうまい!!」の方は下の「左 ← ←」バナーをクリック
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