中国政府に告ぐ!というよりも、エンタメアトラクションだなこりゃ。



あえて、このブログで細かい僕のメディア出演情報などを出さないでいるのですが、中国内で、興味深い「小競り合い」がありましたので、それをご紹介したいです。

 少し前に中国のテレビ番組に出演しました。

討論番組の形式で、毎回特定のテーマに従って専門家がディスカッションするわけですね。今回僕が出演したのは、「南シナ海の問題について。」もっと言えば、「中国から見た、南シナ海沖での日本の中国領海侵犯問題について」と表現したほうが良いテーマですね。
 言わば、「中国のテレビ番組」で、「中国語での討論」で、「中国人に対して」、「中国からの主観的テーマ」での討論番組に、「日本人の政治活動家の僕」が参加、という、アウェイの、アウェイの、アウェイのグランドスラム的な立場での参加だったわけです。恐ろしいですね~、聞いただけでも身震いがしそうな状況であります。多勢に無勢ということだけではなく、僕は政治活動家として「言ってはならない」タブーワードをたくさんかかえています。

 こんなひどい状況に置かれる日本人の政界の方はあまりいないでしょうし、そもそも通訳の一切入らない中国語での討論という時点でハードルが高すぎるでしょう。もうハッキリ言って、ボロボロのカタナを持って、最新式重装備の軍隊に立ち向かうようなもので、最初から「討論」にならないことはわかっていましたが(笑)、僕はふっと「物見遊山」の気持ちが芽生えてしまって、ふらっとオモシロ体験をしてみたくなったわけです。遊園地のジェットコースターアトラクションに怖そうだけど乗ってみたい、そんな感じですw

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こんな感じで、会場の様子。奥にいて「矢面」に立つ僕。もちろん、司会進行も討論もすべて中国語、難易度高し。おそらく中国語リスニングテストよりも難しい(笑)

 さらっとおさらいすると、南シナ海問題ってのは、南シナ海をフィリピン、中国、ベトナムなどが領海として主張している所で、さらに問題を深い原因にしているのは油田開発(経済的利益)問題。ここに、南シナ海周辺各国だけじゃなくて、インドや日本も油田共同開発でのりこんできたもんだから、中国が中国独自の領海への侵犯だとして騒いています。という状況なわけです。
さらに最近では、日本の主張する排他的経済水域やらの経済問題としてこじれているだけでなく、ここに、インドの軍艦、ベトナムの駆逐艦、日本からは海上自衛隊も・・・という軍事絡みのどんちゃん騒ぎでありまして、米国の黒幕説や米国のステルス艦が・・・というチャイナVS.アメリカも入ってきちゃって大騒ぎということです。
ほんで、今回のテーマとして結局は、こうした複雑な状況を踏まえた上で、中国政府が「日本は戦争を中国に仕掛けるつもりだ!!!」と、相変わらずの「とんでも主張」をくりかえしていることを受けた、「討論」であります。

まー、このように、最初から日本としての立場としては「え?戦争??何いってんの?」「ぽか~ん」といった、ツッコミどころ満載であるかたちなわけです、この問題。

はい、そんなわけで、そもそものテーマにツッコミを入れてくなる中で番組のディスカッションスタート。

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中国側1、バトルのお相手。比較的客観的な方。

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僕。まずは、さらっと当たり障りの無い主張を展開。様子見。
日本の代弁者・サムライの心構え!!

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中国側2、バトルのお相手、こちらもあまり中国政府よりという感じではなく客観的な意見を主張。

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中国側3。ザ・チャイナ!!大ボス。政府関係(外交部:中国政府外務省)なので徹底的に訓練された「対日の外交コメント」を繰り出してきました。右をふりむけば「侵略だ!」左をふりむけば「戦争だ!」とのこと。

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アメリカ側。敵か味方か?とりあえず、メガネはおしゃれ。どこのブランドですか?

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スポンサーはGREE。日本のSNSの会社ではなく、中国のエアコンメーカー大手。にもかかわらず、会場の照明が暑くて汗ばみます。

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司会の方。サバキが上手い。

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そもそも日本は、1,経済的には共同開発で、より一層の混乱は望まず。2、軍事的には米国の影響有り、日本の100%自由ではない。3、国民心理的にも大東亜戦争の時代とは異なる。 で、目下「単純に」日本国は「主体的には」中国との戦争を望んどりゃせんと主張(他国の影響、不可抗力は別にして。)。 そんなコスト(人命損失コスト)がかかることを今しませんよ、と。

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「中国的主張」で反論。かなり長くしゃべり続けられてます。

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なんだか、よくわからない身勝手な主張だなぁと思う僕。

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ジェスチャーも交え、だんだんとロジックが不思議な方向にエスカレート。言葉も激しい口調になってくる。

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日本の過去の「悪行」を徹底追求。また、アメリカとの同盟なんて「嘘っぱちじゃねーか!」と一刀両断。表情豊かですね~~(笑)

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ニガワライww・・・。

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米国介入。そのフォースは、ライトサイドか、ダークサイドか? ビビビ-

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ふむふむ、それはともかく、あの米国女史のメガネ綺麗だなぁ、セルフレームかなぁ、メタルフレームかなぁ。メガネの裏面がブルーで、シャツのブルーとあってるなぁ。




 ・・・はい、まぁこんな感じでした。
内容はともかくですね、僕は会場でも主張したのですが、日本が領土的主権を主張している、ロシアとの北方領土問題、韓国との竹島領土問題、中国との尖閣諸島問題ですら、「解決できない」日本が、この時点で、領土主権を主張してない南シナ海を軍事的制圧するわけ無いですし、尖閣よりも激しく中国とそこで極度に衝突を起こす気なんて毛頭ないでしょう。 

 それから、「なぜ南シナ海に海上自衛隊の艦隊を?」ということについては、尖閣諸島の問題で「中国への外交信頼度が極度に低くなっている」中で、我が日本国の経済的利益保護のために当然と思われます。僕は、会場で「南シナ海の前にまずは尖閣諸島の問題を解決せよ!」と主張したのですが、その返答は「話しのすり替えだ」とのこと。
 尖閣諸島問題→信頼感低下→南シナ海問題という流れがあるわけですから、話のすり替えじゃなくて、領土主権を主張している尖閣諸島の問題解決すれば、南シナ海問題も交渉による解決の道がみえるでしょう。といいたいですね。

 さらにさらに、南シナ海の話題については、はっきりいって、現在では日本国内ではTPP参画問題に比べて、遥かにバリューが相対的に低い。米国絡み・ASEAN絡みの問題として日本の中国に対する今後の外交的方向性を分析するならば、南シナ海問題よりもはるかに、TPPの参画をどう決着するかで、米国追従なのかどうかなどなどいろいろ見えてきます。だから、日本にとっての意義としては、中国でこの番組のように熱く議論されるような「外交的話題ですら無い」わけです。 むしろ、この南シナ海問題を熱く議論したいのは、単に中国政府の「外交ネタ作り」のためでしょう、ということです。


 ま、もろもろ、わかった上で、中国内のメディアでのこと、中国語という武器での戦いのこと(母国語でない僕には徹底的に不利)、日本人として日本を主張する立場は一人だったということ、すべては、中国政府が方向性をつけた中で中国内大衆のニュースバリューが形成され中国メディアがそのために番組をつくらざるをえない状況であるということ・・・・で、今回「物見遊山」してきました。




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