
(いろいろツッコミたくなる写真ww↑)
今日は研究仲間とワークショップ。「中国における経営者コネクションの発展的役割と企業能力:The Evolving Role of Managerial Ties and Firm Capabilities in China」についての討論でした。
概要としては、 原文をそのままのっけておきますが、
As the Chinese economy experiences unprecedented changes in its social,legal, and economic institutions, on what should firms focus more to overcome the challenges: network-based resources such as managerial ties or market-based capabilities? Building on social capital theory and institutional economics, we examine the evolving roles of managerial ties and firm capabilities as well as their interaction effects in China. Based on a longitudinal survey of 166 Chinese firms, we find that over time, the positive role of ties with the government (i.e., political ties) declines, the positive effect of ties with the business community (i.e., business ties) sustains; marketing capability has a persistent effect and technology capability gains a stronger effect on performance. Moreover, as the market progresses, political ties complement technology capability whereas business ties complement marketing capability in fostering performance.
というもの。簡単に内容について言及しているのですが、社会資本理論や精度経済学などベースにして、経営者の「政治的なコネ(中国語では、Guanxi;関係)」と「ビジネス的なコネ」のどちらがどのように企業の能力(技術開発能力とマーケティング能力)に影響を与えるかというもの。ま、直感的に考えて、中国だと政治的なコネが重要そうですよね?それをさらに詳しく研究したものです。
僕がディスカッションの中で、気づいた問題点を挙げます。
研究の方向性としてはあり得るとは思うのですが、かなりラフな構成であって理論的にいろいろおかしいところが出てきてこれはかなり是正が必要そうです。まずは、経営者のコネという2分類があるわけですが、この経営者のコネが会社のコネとそのまま解釈してしまって良いのかというのは難しい問題ですね。いくつかの論文では、Inter-personal(人間同士)とInter-organizational(組織間)では相互的に解釈できるという理論付けがされているものもあるのですが、これはかなり強引な気もします。もちろん、定量データで統計的に有意であるので、ある程度信頼がおけるものであるとおもいますが・・・。僕の考えでは、懐疑的といことにしておきましょう。
そしてその前提が正しいとするならば、この人間同士のコネというものが企業のコネになるわけですが、このコネはAさんと付き合うのと、Bさんと付き合うのを選ぶということが出てきます。Aさんと多く付き合っていると、友好的か否かに関わらずBさんと付き合う時間が減ってしまいます。ですから、どちらかのコネを選ばなければならないわけです。このようにして、企業は政治的なコネかビジネス的なコネどちらを重視するかという資源配分がでてきます。(ただし、あくまでも僕は、企業内では、社長さんだけが一人でコネをつくっているわけじゃぁないので、一人の人間のコネを定量して、それをそのまま企業のコネと解釈するのはやはり反対です。)

それからもうひとつの問題点は前にも、僕がこのブログで言及しましたが、政治的コネの相手、つまり政府ということになりますが、果たして政府の大きさや権力が長い年月をかけてでずっと一緒なのかどうかということ。2003年と2008年のデータがあるとして、このときの政府の大きさは同じかというとそうではないと思います。政府、とくに中国政府の産業のある部分は民間に開放(民営化:Privatalizationとも)されていっているわけで、とするとある特定の事業を行うときに、もともとは政治的なコネが必要だったものが、今ではビジネス的なコネとして必要ということになりかねません。ですから、今回のこの研究では、政治的なコネとビジネス的なコネという「企業から見てコネをつくる相手先の変化の度合い」が考慮されていないのが問題なわけです。
他にもいくつも問題がありましたが、僕としては、この2つが大きな理論的な欠陥として思えました。ただ、研究の内容としては良いので、こうした欠陥を補完してさらに洗練されたロジックがくみたてられれば良いなぁと思いました。
という感じで、今日のワークショップは終了、終わった後後輩と交流して、そして今フィットネスクラブに行ってもどってきました。頭と身体を両方使ったのでいまくつろぎながらブログをパカパカと書いています。今日の紅茶は、フレーバードの紅茶で、ストロベリーティーです!ほんの~ろ甘い香り、そして爽やかで良いです!
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