春節(旧正月)で中国内でのタスクがほとんどストップしていますので、いつもより少し長めに日本に滞在しています。ちょうど昨晩は帰宅した時間が遅かったので、フットボールアジアカップの日本戦は前半がみられなかったのですが、後半からみることができました。楽しく興奮する試合でしたね!!
日本でいいことは、特殊なソフトをつかって国家管制を通り抜けなくてもTwitterやFacebookができることです。って、まぁ多くの国でそれは当たり前なのですが、おとなりの国ではそうはいきません。電車内でもかなり多くの方がスマートフォンに切り替えたのだなぁと実感します。とはいえ、これは日本だけの現象ではなく、アジアの何処の国の都市にいっても、かなりの方がスマートフォンを使っているような光景になってきたので、日本の特殊性を語るのは危険です。
ちなみに、ドコモユーザーの僕はSIMフリーになってから(ドコモの発表によれば今年4月以降発売の機種はすべてSIMフリーになる。)、、、と買い控え中でして、スマートフォンに手を出したいものの、お預け状態になっています。
そうそれで、ガラパゴス化という言葉が定着してから久しくなると思いますが、この言葉どうも自虐的なカラーから、いまでは自負まで含まれる多様な意義を持った言葉になっています。
もともと世界で戦えなくなってしまったような独自の発展をとげた日本の製品やサービスを示す言葉だったわけですが、そのメードインジャパンとか、匠の技術とか、日本の心意気とか、そういった好感度のある言葉として、ガラパゴスが使われるようにもなりました。国際的な言葉としては、まだガラパゴスというものの功罪については研究されておらず、より体系化できたら面白いなぁと僕は「ガラパゴス化」ということのオリジンをもった「日本人のマネジメント戦略研究者」として考えるわけです。
それで、中国まで拡張された言い方に「中国は巨大なガラパゴスか?」という表現もされるようになりました。ここまでくると、ガラパゴス化という単語の提議が体系化そして定まっていない中で、疑問をぶつけるのは危険であって、極度に大衆的なレベルまでかみくだかれたものとおもっていいでしょう(現時点でここまで用語意義を拡張するとなんでもありになってしまいます。ローマ帝国はガラパゴスに苦しんだのか、とか、ナチスドイツはガラパゴスの・・・とか・・・)。
いずれにしても、日本そのものを語るにせよ、中国まで範囲を拡張して語るにせよ、欧州、米国、そして発展途上国まで範囲を拡張して語るにせよ、まずは「ガラパゴス化」というものを、日本という特殊な環境だけでなく、より一般的な体系化をした理論まで発達させる必要があるわけです。
いま、僕がひとつの分析角として用い用としているのは「ガラパゴスorパラダイス?(Types of Strategic Environmental Fit between Galapagos and Paradise)」です。ある特定の状況を外部環境特殊性として把握しなおし、そして次に内部マネジメントの方向性として「ガラパゴス偏向的戦略」「パラダイス偏向的戦略」の分岐をつくろうとしています(独立変数というよりもContingent要素にするかもしれないです。)。
こうしますと、ガラパゴスを選択肢たときのメリットとデメリットならびに、パラダイスを選択肢たときのメリットとデメリットが明確になり、またガラパゴスの外部環境のときに、パラダイス戦略を選択してしまう不一致性や、その逆でパラダイスの外部環境のときに、ガラパゴス戦略を選択してしまう不一致性などから、意思決定(decision-making process)について道筋をつけることが可能になると考えています。
もうすこし、僕の頭の中で咀嚼とクリエーティブな作業をしてから、フレームワークをつくるひつようがありそうですが、せっかく日本と中国という両方のサンプルを取る立場にいる「稀有な戦略マネジメント研究者」である僕が社会貢献するには良い研究テーマであるとおもっています。
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