Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/1/cranky.jp-maze/web/blog/class/View.php on line 25

Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/1/cranky.jp-maze/web/blog/class/View.php on line 30

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/cranky.jp-maze/web/blog/class/View.php:25) in /home/users/1/cranky.jp-maze/web/blog/class/View.php on line 81
中川コージの業界トレンド観察::燃えあがーれー假的高達

燃えあがーれー假的高達


shisen.jpg

 いやー、あと2日でクリスマスイブです!気分上がりますね~~。

・・・と思いたいところですが、こちら中国では、「スルー」です。一応の飾りはあるものの、本当にセンスのかけらもないようなもので、商業主義的な「綺羅びやかな所」すらありません。要は、「なーんもない」か、「ちょー野暮ったい」感じです。そのような訳でして、ちょうどウィークエンドということもあり、1日だけクリスマスを体験するために、北京から離れます。
 僕の心に染み付いた「日本商業的クリスマス」&「イギリス伝統的クリスマス」の記憶からすればそのどちらにも属さない「中国野暮クリスマス」という新しいクリスマスの形は、それはそれで、大事にすべきなんじゃなかろうか、と変な方向に考えが最近いくようになってきました。というもの、これって、おそらくあと数十年したら、ある程度の、なんといいますか「クリスマスの近代化」の波にのまれて、おそらく、いまの「日本」でみられるようなものに中国のものも変化していってしまうんだと思うからです。こうした国際的な均質化のなかにおいては、この「野暮ったクリスマス」は愛すべきなんじゃぁなかろうかと。。


 あ、そうそうこの間、偽ガンダム遊園地(中国四川省成都市の遊園地「国色天郷楽園」が人気アニメの「機動戦士ガンダム」にそっくりな巨大立像を建設している問題)が中国にあるとの話題がニュースになっていまして、それに対して、矢のような日本人からの批判がネット上に上がっていました。
 あれは、なかなか日本の閉塞性を象徴するような状況でありまして、実はちょっとした「問題」であります。

まず最初に、誤解のないように僕の「直感的」な思いを表現すれば、「パクるな!」「おい!!」という思いでありまして、これは日本の多くのネット市民の皆さんと意見を同じくするところであります。
 しかし、一方で客観的な分析視角というものも重要なものです。無形資産(商標・デザインなどなど)を創作すること、クリエイティブな活動をすることによって、日本に多くの無形資産がストックとしてあります。ここに、今回の「ガンダム」という商標・モデル・概念・関連製品著作権などなどが属することになります。しかし、今回、中国が模倣(imitation)したことが、中国企業からして、誤った行動原理かというと、それはむしろ合理的な経済行動であったわけです(これが重要な視点となります)。


 国家として日本国から中国という矢印に沿って、中国が無形資産という法律的概念を遵守しないことについて、声を上げる、批判をするということは適正な行動原理です。
しかしながら次のロジックが重要なわけですが、日本の当該無形資産(ここではガンダムです)を有する企業が、中国の当該無形資産をその日本企業と契約せずに無断で営利目的に利用したことについて、批判することは成立しえません。なぜならば、中国において、その日本企業が自ら、当該無形資産を商標登録などで適正に所有していた、またはその登録を怠っていたに関わらず、中国という国家は、その日本企業(ミクロ)にとっては、中国(マクロ)というのは外部環境であり、それをマネジメントすることが、マクロ環境に対応することと成るからです。逆に表現すれば、そのマネジメントをすることができないのは、日本企業にその能力がないということになるわけです。
 具体的には、無形資産を「創出する能力」と、それを「運用する能力」に分割すると分かりやすいかもしれません。「創出能力」はどこの国でも一様に発揮することができますが、「運用能力」は極めて外部環境とのFit(適合)が重要な能力レベルの指標となります。今回のケースでは、「無形資産運用能力」というマネジメントスキルにおいて、当該企業が「安定制度下の日本」において高めていたものの、「不安定制度下の中国」という外部環境に対応できなかった、その適合能力がなかったということになるわけです。
 ですから、批判はむしろ、その「無形資産運用能力」に集まることであって、中国に向けられるものではありません。


 このようにして、2つの視点での見方があると思います。
1つは、国家としてマクロ分析として、日本(政府や国民総体)から中国という国家を批判すること(その中の中国企業は外部環境に沿って合理的に行動しただけであって批判されるべきではない)。もう1つは、ミクロ分析として、当該無形資産を有する日本企業のマネジメントスキル不足を批判することです。
 今回の、一件のニュースでは、ほとんどの意見が、中国国家批判ならびに中国企業批判になっていました。これは、是正されるべきであります。


 もう一度、最初の前提にもどりますが、僕は日本国民として、日本の「肩を持ちます」。これは絶対で、感情的には許せないと思う部分が最初にでてきます。
しかし、もう一方で、重要な視点、批判の対象は、海外でのそういった不確実性に対応することができな日本企業であるということも事実であります。私たち日本人は、どうしても、こうした問題にあたると日本企業の「不得手」には目をつぶって、海外の批判をしたくなることが往々にしてありますが、ここは、自分たちの「悪いところ」を変えるという考え方にもっていかなければならないのじゃないかなぁと思ったところです。中国の制度未成熟は我々がコントロールできませんが、日本企業のマネジメントスキルは我々が努力すれば魑魅魍魎の国際世界で戦えるようにチューンナップできるわけですから!



-----------------------------------------------------------



Thank you !:この記事閲覧しましたら下記、右か左のバナーのクリックをお願いします。1日1クリック。もし可能であれば、両方のクリックがありがたいと思います。by 中川コージ

人気ブログランキングへにほんブログ村 経営ブログへ

※上の2つのバナーは関連した情報ランキングへのリンクです。
クリックしていただけると、ランキングが上がりブログを見ていただける方が増えるそうです。現在2つのランキングに参加いたしております。いずれかでも構いませんのでクリックお願いいたします。


Link to Japan Innovation Project

-----------------------------------------------------------
著作権等ご注意詳細はコチラ(リンク先下部参照)
-----------------------------------------------------------
Calendar
<< October 2024 >>
SunMonTueWedThuFriSat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031
search this site.
tags
archives
recent comment
others
admin