2009年昭和の味

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小学生の頃、魚肉ソーセージをよく食べていた気がします。
いまから思えば、食品添加物が多くなんともカラダに悪そうな味(実際に健康上問題がある物質が含有されていたということでは決してありません!)が却って、濃い味をもとめる小学生の僕の心をつかんでいたのでした。それから皮が人工的に赤く着色された練り肉をつかったソーセージも思い出です。ニッスイの魚肉ソーや丸大の赤丸ハムはレトロな味を今でも思い出させてくれます。

 そんな、ソーセージたちも、粗引きウィンナーや本格的ソーセージの一般的な普及により、この15年くらい食べることがありませんでしたが、中国に来てそうしたソーセージがスーパーでもコンビニでも大きな販売面積で売られている光景を目にしました。もっともよく目にするブランドが双匯集団(Shuanghui:双匯発展:証券番号sh000895)です。何を隠そう、僕も中国に来て、こーーれは、カラダに悪いかもしれないなぁと思いながらも、たまに食べていました。牛肉、鶏肉、魚肉、ムスリム用肉、コーン入り、小豆入り(?)、キノコ入り、のソーセージを双匯ブランドとして展開しています。
 確かに、調理済みで個別包装なので、手軽に食べるのに便利な蛋白質源で、味もそれなりにおいしいんですよね。フランス資本スーパーのカルフールなどにいくと、大きな棚一列がこうした双匯やそれ以外の加工食肉品で並んでいます。そしてソーセージにおいては、双匯のシェアがもっとも高いですね。

 双匯は1958年中国のミ累河市というところから食肉加工工場として創業し、1980年代中ごろには1000万元に満たなかった売上が、2003年には100億元、2005年には200億元、2007年300億元、2008年350億元突破と快進撃を続けています。1998年に上場を果たし、牧場、加工場、販売事業部と上流から下流まで自社で揃えているあたりに足腰の強さをうかがい知れます。ブランドキャラクターが笑顔のライオンなのですが、あの笑顔の裏には、やはりライオンの獰猛さを隠し持っていたということでしょうかね。

 当然ながら、中国独自ブランドで、ブランド価値は110億元弱。
中国オリジナルブランドとして食肉加工業の中では、名実共にトップであります。
株主構成をみれば香港資本のRotary Vortex Limitedという投資会社が21%保有していること以外は、自社保有であったり、機関投資家も小口のレベルです。ですから、本当に、中国からでてきた生粋のオリジナルブランドといえるでしょう。

また、こうした食品は広く最終一般消費者をターゲットにしているので不況に強いことからも安定的といえるでしょう。ただ、もし株式に対する投資ということからみれば、そうした事実はすでに織り込まれているはずなので、短期的には利ざやは得るのは難しいかもしれません。でもISOや国際基準規格なんかもしっかりとっていますので、中国の発展にともなって堅調に発展していくのを長期的にとらえることはできるのかなぁとも思います。

消費者視点でもっとも大事なところ、それは「味」ですが、
中国人の方の多くが好きなのはもちろん、日本の味覚を持った20歳前後の日本人の留学生達も、ぱくぱく食べてますし、味はまさに世界で通用する気軽に食べられるおいしい「駄菓子(悪意なく)」レベルでしょう。日本人女子留学生曰く、「コーン入りソーセージ最高!」ということですよ!僕もすこし甘いけどコーン入りはぷちぷちした食感が楽しめておいしいと思います。

 それでも、僕が少しその短期将来性に懐疑的になるのは、やはり「食品の安全性」です。確かにすでに、多くの安全基準をクリアーしていますが、一度、大きな打撃がくるのではないかなぁということですね。つまり去年の牛乳関連の問題が噴出したように、保存料などでヘマをやるのではないかと。その時に、かなり市場価値を落とすでしょうから、そこからが、本当の発展になると思ってます。これまでの快進撃、そして業態として足腰がしっかりしているので、そうした発展は順調に続ける中で、一度大きな問題が噴出してくれると、変な期待ですが、昭和から平成へ脱皮できるのだろうなといったところでしょうか。ふふふ。

いま、写真をみてみると、パッケージもキャラデザも昭和っぽいですよねww 原色バリバリ、サッカリンばんざーいみたいな。



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