
すこし前の話(10年近く前)ですが、中国で加糖した甘い赤ワインを飲んだのを記憶しています。
僕は甘いワインというのはなじめずあまり好きではないのですが、欧米のMulled wine:マルドワイン(赤ワインにシナモン・ナツメグ等のスパイス、砂糖を入れて加熱したホットドリンク)やワインベースの甘いカクテルなどがあるわけだから、日本の常識でワインに砂糖をいれるなんて変だという議論を持ち込んではならないような気もします。
ただ、僕も好きなこうしたマルドワインなどは、甘い飲み物として原材料にワインが使われているのであって、本当の「赤ワイン」を素直に楽しむものではありません(だから、マルドワインなどには高級な赤ワインは使われません)。その意味では、当時の中国の赤ワインは、赤ワインベースの何かカクテルのようなものであって、品種の差異や赤ワインそのものを味わうものではなかったといえますね。
さて、それから数年たち、「長城ワイン(ブランド)」がトップシェアとして中国産ワインで君臨する状況は変わらずではありましたが、ワインは加糖されるものという常識が変わりだし、ワインの産地や、葡萄の種類などで区別されるようになってきました。つまり一般的な日本人的感覚でいうところの「飲める」ワインが陳列されるようになってきました。というか日本でもワインに対する「常識」が欧米レベルになってきたのは、本当に最近(数十年前から)ですよね。
最近では、次第にワインを専門に扱うリカーショップ、そしてスーパーなどでも世界有数ワイン産地からの輸入ワインなどが簡単に手に入るようになりました(貿易業、小売業をチェックですね)。僕は中国で通販もよく利用するのですが(と、ネットショップ業界、流通業界についても分析を書きたくなってきました。またそれは後日!)、主に購入するのは、海外のお好みの産地(と品種)のものです(さすがに中国ではまだビンテージまでこだわれるほど充実していません。)。
それでは、本題です。中国のワインブランドは育ってきているのかについて調べてみたくなりました。
まずは、ワインの需要について簡単なデータを調べてみると、毎年数十%の前年比増加でした。なるほどこれは、僕が生活していてもお店での販売面積が増えているのがわかるわけですね。2008年は60%程度の前年比増加だったそうです。これに相対的に強く関連する業種(根幹で無い派生需要業種はのぞいたとして)は、
製造業:ワイナリー
ディストリビューター:ワインボトラーまたはオリジナルブランドラベリング業者
小売業:スーパー、デパート、ネットショップ
でしょうかね。

そもそも、「中国ではワイン文化が定着しない」という仮説はこうした確実な需要増加のデータによって明らかに崩れたわけですから、高所得者層の増加、GDPの増加などと関連して、ワイン文化が浸透して行けば、確実にワイン関連業種は伸びていくでしょうね。
ワイン販売量の増加がGDPや地価水準の増加などと関連していたら面白いですが、僕のなんとなーくの予測では、ワインに対する感覚は高級品・ぜいたく品から日常品のレベルになってきている(広大な潜在需要の開拓による販売量の増加+価格弾力的になることでの利益率の低下)ので、経済成長(ワイン消費に使う可処分所得の増加からの販売量の増加)などによるどころかそれ以上の飛躍的な増加をするんじゃないかなと考えているわけです。つまり経済成長が鈍化(可処分所得横ばい・低下からの販売量の横ばい・低下)しても、ワイン販売量成長は鈍化しない(潜在需要の拡大が可処分所得の横ばい・低下による効果を上回り、結果的にワイン販売量は増加)のではないかなぁと思っているわけです。
よって、マクロ的な環境はワイン関連業に追い風となっていそうです。
ただし日常品のようになり利益率は下がる(消費者にとって価格弾力的な商品になってしまうから)かもしれませんし、ワイナリーブランドや海外ワイン輸入業者が増加(供給増加)すれば、次は上流・下流において競争(価格・非価格)での熾烈な競争がワイン関連業種で展開されるでしょうね。
よって、ミクロ的な環境はワイン関連業にとって熾烈な戦いを強制しそうです。
消費者の僕にとっては、ワインの選択肢が増えてとても嬉しい状況なことこの上ないですが(ちなみに昨日も赤ワインを一本あけてしまいました(笑。)、確実に市場が拡大する中で、どこがこの熾烈な競争環境の中で勝ち抜いていけるのか、ワイナリーに着目して、個別のブランドを次回は観察してみてみたいと思います。
チーズとワインとオリーブなんかがあったら、世界のどこにいても気分がいいんですよね~~!るねさーーーんす!!昼間からのんどるんやないかーい!はっはっは。(いや飲んでないですよ!)
※データはhttp://www.topcj.comや各関連会社のホームページからチェックしました。
--------------------------------------
下の小さいバナーは関連した情報ランキングへのリンクです。
クリックしていただけると、ランキングが上がりブログを見ていただける方が増えるそうです。
--------------------------------------
!!ご注意!!
こちらのブログ文章等の原文著作権は「中川幸司」本人に帰属します。
また、運営面での著作権は私が研究員をつとめております「アジア経営戦略研究所」にて一括管理しておりますので、転載・転用等のご相談がありましたらそちらまでご連絡ください。
http://keisenken.jp/
(トップページのお問合せ代表メールアドレスにご連絡ください)
ブログの内容により被った損害等について「中川幸司」および「アジア経営戦略研究所」は一切の責任を負いません。
ブログの内容は「中川幸司」が新聞、雑誌、学術書、ネット等の二次ソースおよびインタビュー、アンケート等の一次ソースより収集した情報をもとに編集しています。
ブログの内容はぜひ多くの方にご覧いただきたいのですが、内容の無断改ざんにより、誤った情報が伝達されるのは本意ではありませんので、無断転載・転用はご遠慮ください。
--------------------------------------