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中川コージの業界トレンド観察::Population Ecology, Organizational Ecologyメモ

Population Ecology, Organizational Ecologyメモ

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対象となる組織(Focal Organization)がどのよう行動するかということではなく、ひとつの産業・ビジネスグループ・経営属性が近い組織・企業群などの、群(Population)がどのような現象をもっているのかを説明するPopulation Ecologyというものがあります。そして、その群:Populationの中で個別の企業がいかなる行動(生存行動)をとっているのかを分析したOrganizational Ecologyといった「組織生態学」というものがあります。
これについてのメモ書きをしておきます。

2つの重要な効果がありますが、まずは、1つ目として、Legitimation effect(是認効果)ですね。これは、群における時間の経過とともに、その群が全体として相対的に社会に認知されてくる、産業であれば製品やサービスなどが消費者に認知されてくるという効果を表したものです。群内での組織生存率 (survival rate)、いいかえれば、どれだけの企業が存在しているか、どれだけの企業が生き残る率があるかというものを、縦軸にとります。そして、横軸に時間経過をとりますと、Legitimation effectによって、時間経過とともにsurvival rateに対して正の相関をもつことになります。下図参照


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 続いて、2つ目として、Competition effect (競争効果)です。これは、群における時間の経過とともに、その群に集まってくる組織が増え、その中で特定の資源や市場などを喰い合いますから、これが競争をうみます。産業で言えば、何らかの製品をつくるときの特定の物質は有限でしょうし、または価格が跳ね上がることになります、そして一方で、消費者に対しての市場も競合同士で競争が激しくなるでしょう。このCompetition effectによって、時間経過とともにsurvival rateに対して負の相関を持つことになります。下図参照

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 そして、この2つの主要なeffectを統合して考えることが、この組織生態学の肝となるわけですが、合成したSurvival rate と時間経過の様子をみると、下記のようになると言われています(十分に有意で、それなりの数のEmpiricalな証明がなされています。)視覚的に図としては、ゼロ地点から起点するプラスのLegitimation effect とすこし後追いで起点するマイナスのcompetition effectが合成されるので、Inverted U-shape(かまくら型)になりますね。かまくらの頂点のところが、competition effectがLegitimation effectと均衡したところで、それ以降は時間経過に従ってcompetition effectのほうが強くなっていくので、survival rateは減少して行きます。

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ここまでが、基本のところで、これからが面白い研究分野になるところと思います。たとえば、これは、群全体としての研究population ecologyなわけですが、よりミクロ、個別企業にフォーカスをあてて考えたOrganizational ecologyの分野では、まだまだどれだけ群の影響をうけるのかについて明確な説明をすることは難しいでしょう。でも、こうしたeffectをcontingent factorsとして考慮していくことは、個別企業にとっての外部環境設定として重要なことでしょうね。
 他には、たとえば、より大きな視野をもつものとしては、Mutualistic effectなども考えられます。これは、他の群のsurvival rateが注目している群(focal population)に影響をあたえるという効果です。視覚的に表現すると、下記の通りですが、どれだけのより精緻な効果があるのかについては、研究中というところになるでしょうか。

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 他にもたくさんの、効果が考えられ、僕としても興味がつきないので研究をかさねていますが、とりあえず、簡単に他のブログ等で、この組織生態学を引用して説明することが多いので、こちらのブログエントリーにメモ書きとして書いておきました。何か面白いアイディアを思いついた方は、ぜひメールくださいね!



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