さて、以前お伝えしたスーパーマーケットシリーズです。今日は「康师傅」ブランドについて紹介します。このブランドは、食品の横断的ブランドで多品種を同ブランドで展開しています。もっとも有名なのは、インスタントラーメンでしょうか。フレーバーも多種でバスなどの外観広告でも、康师傅のインスタントラーメンを見ない日はありません。日本人の友人達もこのインスタントラーメンは比較的安定したおいしさがあるという話をしています(実は、僕は健康のためにインスタントラーメンを数年以上口にしていなので、味について評価できないのですが。)。中でも日本人にとっては、試したことの無い中国独自のフレーバーはあたりとはずれの幅が大きいようですね。以前僕の出演するインターネットラジオ番組でゲストの日本人の女の子が「同ブランドトマトと卵いためフレーバーのヌードル」を紹介していました。これは相当においしいらしく、他の試食した方も、おいしいという評価をもっていました。
このインスタントラーメン以外にも、アイスティーなどのソフトドリンク、クラッカーなどのスナック菓子、フルーツジュースなども展開しています。 さらに、先日はスーパーの商品を飛び出して、同ブランドの名前を冠したチェーン店(飲食店)も発見しました。
これは、相当に勢いのいい展開だぞと思い、会社情報を調べると、康师傅控股有限公司(証券番号:香港0322)がホールディングカンパニーで親会社となっています。
事業的には、インスタントラーメン市場では47%のシェア、お茶等ペットボトルドリンクでも52%のシェアを占めるリーダーです(実際この2つの事業が大きな事業の柱なのですが、社内事業部ではなく、子会社法人としてインスタントラーメンカンパニーとソフトドリンクカンパニーの大きく2つに独立させています。)。農村でのシェア拡充に力をいれているそうで、間違いない需要の成長を狙っていきそうな気配ですね(2008年度の総売り上げは43億USドル弱)。
株式割合では、魏慶州CEOの親族の合計をもって個人の最大株主となっていますが、法人としては、顶新国际集团という台湾発の大手食品業コングロマリット、HSBC、その他機関投資家そしてサッポロ一番でおなじみ!?日本のサンヨー食品(Beneficial ownerとしての株式割合33.2%:非上場:http://www.sanyofoods.co.jp/)が名前を連ねています。
そして、会社組織内部での日本企業との関わりとしては、株式保有からの影響力も考慮されてか、なんと執行取締役6名中3名がサンヨー食品の役員、社外取締役4名中2名が丸紅の役員です。おーこれだけ中国大陸でビッグブランドに日本勢が入り込んでいるのは、興味深いですね。
ちなみに、サンヨー食品との強いかかわりはともかく、大株主の一つである台湾の顶新国际集团(というよりこの会社のコントロール影響大なわけです。)は、ご存知コンビニのFamily Martの中国法人にも積極的に投資をしていて、多くのところで、日本企業、台湾企業の中国進出と相互資本関連がみてとれます。
・・・と、このブログでは、分析をあまり細かく書かないつもりですので、内部事情はこれくらいにして、消費者の視点で肌で感じることとして、なにしろ、中国の一般市民のみなさんがどこでもかしこでも(マナーの問題は別にして)この康师傅のインスタントラーメンをすすっています。日本では、自宅で、オフィスで、学校でたべるインスタントラーメンですが、中国では、街中であるってたべるという光景をよく目にします。いうならば、すでにニューヨーカーよろしく歩きながら食べられるソウルフードになっているわけです!ならば、日本の市場よりもそれははるかに大きく(広さの面でも、深さの面でも)、この分野での超絶リーダーのマーケットポジションを確立している康师傅は、なにやら、世界に進出する鼻息の荒さももっているような気もします。農村に言った際にもみんなズルズル道端ですすっています(なぜか、かなり小さなプラスチックフォークで)。
食べたその日かぁらぁ~~・・・サッポロ一番カップスター♪のように、みんなカンシーーフゥゥ~~♪なんて口ずさんでるんですかね(笑
資本の面から言えば、康师傅は、味と品質の日本、獰猛な中国がタッグをくんだ日中台のアジア総合ブランドチームなわけですから、これが世界に打って出るのは、国際食品ブランドが欧米勢に抑えられている中、各国の市場にアジア勢でのブランドが風穴をあけられるかもしれませんね。
中国資本だけでない(しかも中国大陸で成功している)というところに、日本人の僕はとても興味をひかれたのでした。というか業績も上がることを期待しています。
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