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中川コージの業界トレンド観察::昭和自転車風景

昭和自転車風景


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中国での電気(電動アシスト)自転車については、こちらのブログで以前に簡単にふれましたね。
日本ではこの電気自転車を公道にて使用することは、道路交通法等の規制のため、かなり制限をされています(技術的にではなく法制度的な制限です)。日本の電気自転車で言えば、YAMAHA(ヤマハ発動機株式会社:証券コード:東証1部7272:http://www.yamaha-motor.jp/)のパスなどのブランドが有名ですね。

この電気自転車というのは、B級技術の粋をあつめたようなもので、法的規制や安全制限がなければ、相当の速度やハイパワーをだせるはずですね。筐体のパーツ数も自動車やバイクのそれにくらべものにならないくらい少なく、さらに電気的な構造も単純ですから、中国が最もお得意とするカテゴリーに属する製品群なわけです。一方で、たとえば、低技術の製品というのは中国よりも安価な労働力をかかえる国での製造(アジアでいえばベトナムなど)のほうが競争優位になっているでしょうし、また高技術の製品では、やはり日本も含め欧米先進諸国の技術が先にすすんでいます。ですから、この中程度技術かつ規模の経済性が最もきくような、この電気自転車というのは、まさに中国の最も得意とするような製品なわけですね。

さて、とはいっても、この電気自転車については、中国から国外へ輸出することは、諸外国の公道での制限を順守する製品輸出として今後のびてくるのだろうと予測しますが、まずは、中国内でのマーケット拡大だけでも十分に企業成長できるだけの余力がありそうです。もちろん、こうした正式なデータはまだ入手できませんが、少なくとも、僕自身がこの数年間で、街を走っている電気自転車の数は以上なほど増えているなという感じがします。5年前は高値の華だった電気自転車ですが、いまでは、スーパーなどの自転車置き場にいけば、数割は電気自転車がおいてあるほどです。
また、前回のブログエントリーでも書きましたが、僕が先日買った電気自転車からは、根本的なモデルチェンジがありました。これまでのモデルチェンジは、軽量化や、使いやすさの向上、カラーリング・デザインの向上などのマイナーチェンジともいえたのですが、今回は、リチウムイオン電池搭載型がでてきました。これにより、一気に軽量化がすすみ、より使い易く、充電後走行距離が伸びた製品となってきました。


さて、こうした活況をみせる、中国の電気自転車市場ですが、有名所では、捷安特(JieAnTe:ジエアントゥー[ジャイアント]:非上場:http://www.beijing-giant.com/)、小鳥(XiaoNiao:シャオニャオ:非上場:http://www.tfbird.com/)、比徳文(BiDeWen:ビードゥーウェン:非上場:http://www.byvin.cn/)、都市風(DuoShiFeng:ドゥォーシーフォン:非上場:http://www.tjmingjia.com/)、 新日(XinRi:シンリー:非上場:http://www.xinri.com/)、緑源(LvYuan:リーユエン:非上場:http://www.luyuan-ebike.com/)などなどがあります。いやぁ群雄割拠という感じですね・・・。他の産業と変わらず各社省間貿易 (inter-province trade)に四苦八苦されているようで、北京の都市風などが、上海でどれだけ販売網があるのかは未調査です。それぞれ非上場ですから、どの資本がどういった関係があるのかオーナーシップ構造なども見えてきませんが、競争は激しくても、これだけの市場の伸びをみますと、十分に利益が確保出来る産業構造なのではないでしょうか。ホームページも野暮ったいところが多いです。。。新日のホームページのバックミュージックとあいまった、このイメージ写真などは、あまりにもダサさ絶品!!(笑


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 これらが、中国内の市場で競争力をつけ、さらに、全国ブランドとして業界再編がおこり、本当に中国でのトップ電気自転車メーカーとなったならば(もしくはその少し前に)、海外への輸出に乗り出すのは必至でしょう。たとえば、日本でも確かに法規制のもとで各社がシェアを競いあっていますが、中国市場で、規模の経済性を獲得した電気自転車専門メーカーが日本にも輸出してくるわけですから、おそらく日本企業はそれに立ち向かうことはほぼ無理なのではないかと思います。いまは、野暮ったいこれらのメーカーが、そのうちドイツ人デザイナーなどを採用して、洗練したデザインをするなどというは、容易に想像できる発展像ですね(潤沢な資金があれば簡単なことです)。
 


 いまのところは、中国でのB級技術、中小企業の激しい競争という様相ではありますが、先進諸国で制度が綺麗にととのっているからこそ、当該市場が拡大なく停滞する中場で、制度が整っていない国の市場で力をつけた企業が、先進諸国に乗り出してくるというのは、面白い現象ですね。
 産業の特徴として、「B級技術」、「制度による市場の規制」、「制度がなければ拡大する市場」、「規模の経済性が働く製造業」というようなポイントであると思いますが、これらを満たしている他の産業の例はどんなものがあったでしょうか。うーん、いまパッと思いつきませんが、調査する価値はあるかなと思いました。

 
でも、僕も使っていますが、すごく便利なんですよ~~!本当に!! 日本でもこれを使いたいと心から思ってしまいます!



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