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中川コージの業界トレンド観察::クラフト田螺

クラフト田螺

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僕はスーパーが大好きです。(たべものを売ってる普通のスーパーマーケットのことです!)

これはどこの国にいっても何時間でもつぶせるくらい楽しい遊びなんですね。食品コーナーでじーっくり調味料なんかをみて、調理済み食品の原材料なんかをみると、その国の料理の味の決め手になるものがだんだん分かってきたりして、食欲と雑学欲をかき立てられます。

中国のスーパーはその意味では、おもしろくありません。というのも、国際ブランドと国際ブランドの模倣品がほとんどの商品を占めていて、本当のオリジナル品(パッケージデザインや内容物等総合的かつ抽象的な概念として)はかなり少ないように感じられます。もちろん、我々消費者としては、国際ブランドが一定の安心感を与えてくれますから、食品などにおいては、大変助かる購入選択基準となっているといえるでしょう。(今回はこの模倣品については語りません。模倣品については、多くの興味深い議論がありますから、後日改めてブログに特別に寄稿します。)
ここにつまらない理由がでてきてしまいます、「安心」を買おうとすれば国際ブランドを選択することになり、中国オリジナルの食品や原材料を扱ったブランドが少ないし、「中国オリジナル」を買おうとすれば小企業ばかりで、安全の基準に懐疑的になってしまいます。たとえば、クラフト社などが出しているクラッカーを買うことができますが、中国独特のカリントウのようなお菓子を買おうとしても、中国オリジナルのブランドに安心感のあるブランドがないわけです。だから、安心をとれば中国カリントウが食べられないし、中国カリントウを食べようとするとこれまでみたこともない(中国内でもほかでは見たかどうかわからない)商品を購入せざるを得ないわけです。安心感と中国独特の食品がトレードオフの関係になってしまっているわけですね。(消費者の安心感=ブランド力の1つと捉えるとわかりやすでしょうか)

日本ではそんなことがないのがよーくわかると思います。マギーのブイヨンは、安全ですし非日本オリジナル食材です。味の素社のほんだしは、安全ですし日本オリジナル食材です。このようにトレードオフではありません。
先日も、中国のスーパーでタニシ(あの田んぼでとれるやつです)の身が赤い液体に入った瓶詰めが売っていましたが、うーーーん、手を出せません。これがもし香港の「李錦記」社のようなブランドから出されていたら、またはクノール社から出されていたら購入してみても面白いなと思います。(ちなみに、李錦記は厳密には拠点をマカオなどにおいているので大陸のブランドではないです。)

というわけで、今回、というかこれから着目していきたいのは、全商品において比較的少ない割合を占めるだけに留まっている中国オリジナルブランドです。この現象の理由は単純で、「国際ブランドが単純に市場競争力が強いこと」、「中国が政策として国際ブランドを引き入れてきたこと(合作企業等として)(『引進来』と表現される政策ですね)」、「模倣主義文化が発展し、中国企業がオリジナリティーのある製品への研究開発が少ないこと」、「もともと国営だった企業は市場への対応が遅く(機動力が少なく)、新興企業が育つにはまだ時間が短かったということ」などが主なところと思います。今後、強力なブランド力を持った中国オリジナルブランドが登場するためには、「国際ブランドをもつ企業が中国ローカライズを速め、文化を吸収し、ローカル商品を展開できる速度」と「中国内の新興企業が資本力や経営技術を高め市場に対応し商品展開をできるようになる速度」とのバランスから生まれる競争力とその結果ということでしょうから、遅かれ早かれ先進国のような「前述のトレードオフ」ではない状況になっていくでしょう。
(もちろん、両社の速度が両方とも極めて遅い場合には、中国のいくつかの文化がすでに崩壊し、西洋化したものした受け入れない市場になってしまうという可能性もあるとは思いますが)

っと、ごめんなさい、文面のスペースが足りなくなってしまいました・・・(ブログでスペースがというのも変ですが、見易さの観点から毎回一定量にしようと思っています。)。
今回は、スーパーで気づいたことということでクラフトや李錦記のような中国大陸ローカルでない国際企業をちょっと例にだして、マクロ的な観点での概要を書いただけで終わってしまいました。
次回以降「中国ローカルブランド」かつ「ブランド力のある(=安全への責任も当然果たしたブランド)」の観点から、(中国内の投資情報としても有益になりそうですが)今後持続的発展の可能性のありそうな「本当に強みのある中国オリジナルは!?」として中国のスーパーを舞台にして何社か消費者視点で足元から観察してみたいと思います。

 はてさて、どんな、強い中国企業が育ってきているのでしょうか。


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