
(前回から続き)
それは七彩雲南というブランドから出されているプーアル茶シリーズティーバッグです。
七彩雲南という言葉をバイドゥってみましたが、本社ホームページにたどり着くことができませんでしたので、直接パッケージに記載されているURLを打ち込んで見ました。
※ 百度(バイドゥ:中国の検索エンジン)では、きわめて顕著なのですが、ユーザビリティを無視したSEOが施され、さらにそれを百度側が黙認しているために、本当にみつけたいホームページにたどり着くことができないことがよくあります。これは、ユーザーとしては非常に煩わしく、短期的な広告収入に頼るばかりに、百度のブランド資産価値、企業価値を落としているとしか思えません。企業名を入力すると、その企業のページよりも、その企業への人材斡旋を熱心におこなっているリクルートエージェントのページだけが羅列されます。また、本企業側も、それに対して対策を行っていないというのもいかがなものかと思いますが。
七彩雲南ブランドを展開している製造、販売元の企業は、昆明七彩雲南慶澧様茶業股份有限公司(クンミンチーツァイユンナンチンフォンヤンチャーイエ:非上場:資本金1億5000万元:http://www.qfxcha.com/)といいます。設立は意外にも非常に若い会社で2006年9月19日です。オーナーシップ構造をみてみますと、昆明諾仕達企業(集団)有限公司(クンミンヌォジダ
:非上場)の100%子会社です。ですから、七彩雲南というブランドそのものは、発売もとの会社よりも以前から、親会社グループによって保有されていたようです。
親会社の昆明諾仕達について、最初にみますと、1992年に5万元の資本金で創業した同社は、現在では、資産50億元弱(多くの場所で言われている数が異なります。また資本金に関する明確な記載がみあたりませんでした。しかも、これだけ大きな企業なのに、ホームページにたどりつくことができませんでした。検索エンジンの問題なのか、昆明諾仕達の問題なのかはわかりません。)、従業員4000人を抱える巨大グループに成長し、小売業、ホテル旅行業、飲食業、エンターテイメント産業、証券業などを手がける多角経営をおこなっています。グループには、昆明南亜風情園有限公司、昆明七彩雲南実業股份有限公司、昆明諾仕達金山芸術園林有限公司、北京七彩雲南商貿有限公司、雲南春城財富投資有限公司、昆明七彩雲南(国際)翡翠珠宝有限公司、昆明市中国旅行社有限公司等の完全子会社を構成としていて、それぞれ有名な飲食店、宝石ブランドといったブランド資産も有しています。
創業当初の資本金からみますと、伝統的な国営企業が民営化されたスタイルではなさそうですね。もちろん、これだけの性向を納めているので、人的ネットワークとして、創業当初に政府関係者が入っていた可能性はありますが、事業としては小さな事業からスタートしたといえるでしょう。
さて、そのグループの一角となる、七彩雲南慶澧様茶業(以下:七彩雲南茶と称します。)ですが、さすがに、大きなグループの後ろ盾もあるということで、創業から数年で、北京、上海といった大都市だけでなく、中国全土に流通販売チャネルをすでに確立しているようです。工場設備も当初から相当の製造能力を有しており、国際規格のHACCP、ISO9001、中国内食品安全規格の緑色食品、QSなども、手堅く取得しています。こうした、しっかりした体制があるからこそ、リプトンという協力ブランドに風穴をあけることができたというのも、納得できるところですね。

(流通ルートとして自前のお茶専門店も保有しているようですね)
(次回へ続く)
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