
最近は、日本でもダイエットにもよいとされ人気を集めているプーアル茶ですが、中国では醗酵熟成年数とともに価値の上がる茶葉の特性から、プーアル茶は投資性資産としての位置づけも確立されていますね。とりわけ近年はその資産価値の増加率が著しいということを知り合いのいくつかのお茶ファンから聞いたことがあります。
ちなみに、プーアル茶は、茶葉として茶筒に入れられるなどして細かく売られているのではなく、円形の「型」に圧縮されて保存され、それがそのまま有価資産として市場取引されています。

(こんな感じで、直径は30CMくらいでしょうか。これを崩すとお茶葉になります。)
ワインなども有価資産として、その嗜好的な楽しみとは別に、投資目的で市場流通することがありますが、中国のプーアル茶の市場の拡大は、中国経済成長とともにうなぎのぼりらしいですから、投資好きの中国文化に根ざして、「先物取引商品」のように次第に証券化、金融派生商品化してきたりしたら面白いですね。
そうですね、妄想するならば、世界でも唯一の上海市場やそこに深くかかわる証券会社から発売される「プーアル茶デリバティブ」の登場とでもいいましょうか。想像するだけで、なんか冗談っぽいけど、「ありえそう」で、面白いですね。
今回は、そんなプーアル茶人気(と空想商品)の話題から入りましたが、僕もプーアル茶は良く飲みます。ジャスミン茶の香りも好きでよくのみますが、プーアル茶は独特の醗酵の香りをもっていて、強い個性が最初はとっつきにくいところもあります。それでも、そのバリエーションを知っていくと、だんだんと楽しめるようになるという、「クセになる」お茶だと思います。
確かに、先ほどご紹介したような、「高価な円形に固められた」プーアル茶はさぞかしおいしいのでしょうが、毎日気軽に飲むには、もったいないのかもしれません。そこで、僕も(円形のものではなく)茶葉でお茶を買ってきて飲みますが、より手軽に飲めるのはなんといっても、ティーバッグではないでしょうか。
ティーバッグは大量販売量産品ですから、もちろんそこまでのクオリティーを求めることはできませんが、なにしろ手軽なところがありますね。仕事などで忙しいときにも、茶葉からいれたいのはやまやまですが、やはりビジネスタイムはティーバッグの手軽さに頼ることも多いです。
中国でも、ティーバッグ市場は、日本でも十分なブランド認知度を誇る、ご存知世界的ブランドのリプトンの寡占状態といってもいいでしょう。少なくとも消費者の目に触れる小売の現場においては、80%はリプトンのティーバッグであるといっても過言ではありません。
ちなみに、リプトンはユニリーバ社のブランドです。(Unilever:オランダとイギリスに本社を置く二元上場会社:証券コード:ULVR(London.U.K.):UNA(NETHERLANDS):http://www.unilever.com/)
そんな中国ティーバッグ小売市場の中、紅茶ではなく、お家芸のプーアル茶をブランドの中核商品として、比較的競争力を発揮してきている中国ブランドがでてきました。たとえば、ちょうど日本のティーバッグ市場では、リプトンの紅茶ティーバッグに対して、伊藤園(証券コード2593(東1):http://www.itoen.co.jp/)が、「お家芸」の緑茶やほうじ茶で、強みを発揮するような感じでしょうか。
(次回へ続く)
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