
以前このブログで双匯集団(Shuanghui:双匯発展:証券番号sh000895)をご紹介しました。(http://kozi.jp/blog/?eid=22)
最近、双匯などが大きなシェアをもっていた、ソーセージなどの加工食肉コーナーに、日本語をよく目にします。
実はこれは、伊藤ハム(証券コード:2284:http://www.itoham.co.jp/)の中国現地生産、流通の商品なのですが、これが次第に消費者の目に触れやすくなってきていると思います。
伊藤ハムの中国での現地子会社は、中国伊藤火腿ITOHAM(日本)というようですが(中国聯合市場調研というところで、詳細な企業分析データを買うことができるようです)、現地の詳細なオーナーシップ構造のデータにいきつくことができませんでした(おそらく、どこかで入手できそうですが)。中国資本の企業でないので、詳細に観察をすることは省きますが、こうした業界でも日本企業の進出がみられるのは興味深いことです。
保存がききにくい食品は、電気製品や自動車、化粧品、日用雑貨のような製品と異なり、海外に進出する際の選択肢(modes of entry)が現地生産という難易度の高いところから始まります。ライセンス販売(Licensing)や輸出(Export)という比較的難易度の低い海外進出手段ではなく、現地生産を前提として進出しなければならない(もちろん、採算度外視またはかなりの高額かつターゲット限定製品としてであれば、輸出という手段も可能でしょうが)というのは、企業にとって大変なリスクをとることにほかなりません。一側面では、マクロ的に中国の国としてのリスクが減少してきたからということも言えるでしょうし、一側面ではミクロ的に伊藤ハムがリスク愛好的な戦術をとっただけということも言えるでしょう。
いずれにしても、小さいリスクから選択して、次第に市場に本格進出する(Real option perspective strategy)ということが、電気製品や自動車などの製品に比べ、保存期間の問題から選択しにくい食品であるにもかかわらず、伊藤ハムは、ついには、小さな流通チャネルを開拓して、そして、次第にチャネルの幅を拡大してきているところを見るのは、大変に力強い企業競争力を目にすることができます。
和食チェーンのような日本資本のレストランなども次第に中国市場に進出してきています。食品に関わる業種が多く見られるようになってきた、というのは、ひとつの、マクロ的なカントリーリスク(中国に限らず)が著しく低くなったとみる指標なのかもしれませんね。
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