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中川コージの業界トレンド観察

ブログ

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ブログ移管いたします。
現ブログは、これまでのアーカイブとしてこのまま残します!

黄昏の冷戦(~むかしの記事を残す。その1)

 中国の全人代で順当に習近平国家主席が誕生し、習近平ー李克強体制が確立しました。先に(去年の共産党大会までに)、血みどろの党内人事があったわけですから、表面上は「なんてことなかったかのように」さらっと決まるわけですね。表面上は誰が失脚し、誰が特進したのかわからない。まさに何がおきているのか外からは全くわからない、「赤いカーテン」がこの時代にも残っていることは、チャーニーズミステリーともいえるのかもしれません。
 そうそう、「鉄道部解体」という目玉商品は、面白かったですね~。要因は大きく二つにあると思いますが、1つは、素直な判断として、「汚職脱却」を国際的に、また国内的に、アピールしたい新体制の思惑の結果ですね。2つめは、僕の推測がかなり入るところですが、あれだけメディア・コントロールができている国家でそもそも、一昨年の高速鉄道事故がネットでワイワイ騒がれる事態を放置しておいたことが、今から振り返ってみればむしろ怪しいとおもっています。つまり最初から、鉄道部の利権をもっている政治派閥の勢力と対向するべつの政治派閥勢力がいて、後者が前者のちからを弱めるために、ネット等メディアでどんどんリークさせていたのではないかという見方。この場合は、政治権力闘争の結果が鉄道部解体といえるでしょう。
 どちらにしても、大義名分は「汚職脱却」で、実態は赤いカーテンの中、ということになるかとおもいます。こういう「陰謀論」的な話って、我々のような一般市民外野からみれば、ワクワクするので、支持されがちですが、「実際にはそんなことないよ」ってことになりますよねぇ(^_^;)。でもでも、かの国の赤いカーテンの中では本当に、本当に起こってることかもしれず・・・・いやぁ興味深いネタを振ってくれますなぁ。


 「赤」つながりにて、ゲームはゲームですが、こちらはナウな、リアルな政治ゲームでなく、過去のシミュレーションのゲームです。今日も相変わらずディープな趣味のお話で恐縮です。

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 twilight struggleというゲームが米国で発売されています。なかなかの人気を得ているようで、数百、数千とあるボードゲームの中でしばらくコアなファン投票トップの座を保っています(Boardgamegeek投票より)。これはすごいことですよねぇ。日本語版はまだなさそうですので、twilight struggleって日本語に直訳したらなんでしょう、直訳では『最後のもみ合い』、イメージ的には『黄昏の冷戦』、名詞だけでバチッときめるならば『冷戦末期』みたいな感じでしょうか?それとも、僕自身まだゲームを遊んでないのでゲーム全体のイメージがわからないのですが、Twilightってここではもっと「僅かな光、出先の見えない道」のようなイメージで使われているんでしょうか?だとしたら日本語的には『暗雲たる争い』にしたいですね。ちなみに、中国語版が台湾の翻訳にて発売されていますが、それによれば『冷戦熱門』でした。これは、意訳すれば「アッツアツの冷戦」みたいなもんなので、ちょっとTwilightではないような気がしましたがどうなんでしょ。

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 歴史になってしまった戦争については、こういったゲームになることができますが、今現時点でおこっている世界の様々な争いは、情報アーカイブが少なすぎてゲームの世界観にするには却ってつまらなくなってしまいますよね。その意味では、今の中国の状況ってまだまだ確立した「世界観」を持っているわけではないので、生々しすぎてゲームにできないなぁと思います。それに、ゲームシステムとしてもどんな力が「赤いカーテン」の中で動いているのか後世になってわかった後でなければ、憶測に過ぎずリアル感に欠け、興味が高くならないですよね。

 僕はすでにtwilight struggleは入手しているものの、ルールを読む時間や、対戦相手(このゲーム2人用です)がみつからないので、楽しみが先延ばしになっています。中身はこんなかんじです。

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ね?みるからに面白そうな雰囲気しませんか。
いや、僕は戦争は絶対に避けなければならない事態だという認識はありますし、国民一人が負傷することは絶対にあってはならないことだという政治信条をもっていますが、それと、この歴史的アーカイブとなったゲーム世界観を戦略的に楽しむことはまったく別のことです。(戦争肯定の意思はまったくないです。)。
そういう意味では、すでにですよ、大東亜戦争から70年近くの時がたった「戦争という事象」は、ゲームとしては世界観として確立しているはずでありまして(電子ゲームなどでもすでにたくさんの大東亜戦争モノがでています)、このTwilight Struggleと同じようにタブーなくボードゲームのテーマとして戦略性の高い大東亜戦争モノをやってみたいなぁと思った次第です。これがひとつやってみたいなぁとふと思ったものです。
もう一つ、さらにもっと踏み込めば、とくに今まで出ていない視点で大東亜戦争の世界観を体験してみたい・・・、米国・GHQの主導によってこれはタブー視されるところなのですが、米国との戦争状態について描くゲームではなくて、大東亜戦争に向かっていく頃(1910年から1930年代くらい)の日本国内の政治・軍事的権力闘争の世界観です、フォーカスしたいのは。ヘビーなものではなく、ライトなカードゲームでも良いので、体験したいですねぇ。
 大日本帝国内の、政府、軍部、そして天皇陛下という意思決定構造。それぞれの組織内部での血みどろの闘い、実際に勃発するクーデター、当時の共産主義者、国民の忠誠心、国民の期待、そして、ゲームの勝敗・・・このゲームでは内政を安定させ、米国や中国等との外交関係を改善し、1950年まで「戦争突入スコア:ウォーハザード」を上げ止まりさせ、大東亜戦争を回避できたら「勝利」としておいても「平和的」で良いかもしれません。


 なんだかよくある戦争モノ、一般的な「戦争が始まってしまった」前提でのシミュレーションもいいですが、こういう戦争を回避するゲームってのも、重要な歴史アーカイブのゲームだと思うんですよね。この人間臭さが、シミュレートできたらとてもおもしろいかもしれないですしね。今、ボードゲームで流行りの「役職フリ」をきめてもいいわけです(あるプレーヤーは、軍部将校の役、あるプレーヤーは外務大臣の役、あるプレーヤーは、大手マスコミ記者の役などなど。課題は『天皇陛下』を取り扱うことになりますのでここに失礼がないようにプレーヤーとせず別格に如何に扱うかということですね。NPC?)。この人間ドラマが戦略ゲームだと思うのは、僕が政治の世界に近いからでしょうか??

 うーん、なんだかいろいろアイディアが湧いてきちゃったなぁ。(ゲーム一緒に開発してくれる、ゲームデザイナーの方募集!)
とりあえず、「戦争後」の世界ですが、Twilight Struggleを楽しんで遊んで見たいと思いま~す(^_^)v 今日のブログは、ディープな趣味の話をつらつらと書いてしまって申し訳ありませんでした。


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脆弱な防波堤に安堵を得るのか、それとも荒波を乗りこなすのか(~むかしの記事を残す。その2)

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シャープの株式を、サムスンが保有することとなりました。
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[東京 6日 ロイター] 経営再建中のシャープ<6753.T>が、韓国サムスン電子<005930.KS>と資本提携する方向で最終調整に入ったことが分かった。関係筋によると、100億円前後の出資を受け入れる。出資比率は3%程度になる見通し。
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ネット上では、経済的な、産業構造的な「客観意見」ではなく、感情論として「えーー!?」「ついに韓国に・・・・」といったネガティブ&残念意見がとびかっています。
正直なトコロ、僕も国際戦略や競争力、資本力強化といった実際的な産業構造に関する議論も理解しているものの、我が国を愛する日本国民のひとりとして、「なんだか残念・・・」という気持ちはものすごく共感出来ます(・_・;)。しかし、こうした資本提携は、証券・金融市場がボーダレス化傾向、物理的手段(人的物的)がボーダレスに比較的自由に移動(日本はそれを頑なに拒んでいる方ですが)・・・というように、なってきているこの数十年をみますと、さていよいよ企業は本当に無国籍化してきます。だから、これら企業の旧来的な「国籍」レッテルっていうものは、役員でも株主構成でもなく、また、製造地域でも販売市場地域でもなく、もはや「発祥生誕地の記号」にしか過ぎなくなってくるでしょうね。(政府関係者が、我が国の企業は・・・と政策に関する発言をしても、いまはまだ地域固着性があるのでよいのですが、今後なにをもって我が国企業とするかが、これからだんだんと曖昧になってくるでしょう。)

 だから、いまはこの企業の完全ボーダレス化(グローバル資本主義の行き着く先)までの過渡期でありまして、「旧来的な企業国籍概念」のノスタルジーにとらわれることになります。僕も、「あのソニー」や「あの日産」や、そして今日「あのシャープ」がもはや「日本企業」と言いがたいことになってしまったことは、なんとも残念に思います(感情的に、本当に・・・)。一方で、そうした感情論の傍らで、なんとか、「じゃぁ日本に残して置かなければならないものは何か」という議論にもっていくことが日本国民として大事だと思っています。
 「あのシャープ」がたとえ、株主が日本の株主構成が減少し、従業員も日本国籍の方が減り、販売地域も日本よりも他の国の割合が増え、製造も日本でおこなわなくなったときに、さらにさらに、納税地について日本の割合が総体的に社内で減少した時、それでもやはり「あのシャープ」は日本の企業なんだ、と思わせるような「何か」をつくることはできるのかという議論がひとつ。(文化ベースの国籍)
 もうひとつは、現実をみて納税地だけは日本にしていただき、いかに、日本国(国民国家)の益としていただくかという、制度上の国際的な魅力を日本が政策としてうちだせるかという議論がひとつです。(納税ベースの国籍)

 これらの、二つの国籍議論は、これまでの『漠然とした企業国籍(資本・ブランド名・創業地等による企業国籍)』に替わって、とても重要で、おそらくこれからのグローバル資本主義に対向する日本がとるべき経済産業政策の要になっていくとおもっています。『文化ベースの企業国籍』と『納税ベースの企業国籍』です。



 このまま、あーざんねん、と指を加えてまっていただけでは、また、相変わらずの旧来的「日本企業」「日本企業国籍」の概念のもとで、産業政策をやっていたのでは、おそらく、我が国はグローバル資本主義のもとで、「敗北国」になるでしょう。
 これは、僕は絶対に避けねばならないと思っています。

すでに、我が国日本という国家を起点の視点でみますと、政治上は引続き「他国」との競争ではありますが、産業経済的には「他国」との競争と言うよりも、「グローバル資本主義」との駆け引きという状況になってきています(他国も同じようにこの駆け引きに苦慮しているはずです)。
 もはや、この完全グローバル資本主義までの過渡期の段階で、我が国は「手」をどんどんうっておくべきじゃないでしょうか。


 ちなみに、今回の例で言うならば、シャープがサムスンに議決権を一部開放したということですから、これを「あー残念、ついにシャープが韓国企業に・・・」などと考えている暇はなく、もっと踏み込んで、理論を飛躍して考えればですよ、サムスンをじゃぁ遠い将来目標でもよいですから新しい概念上での「日本国籍」にしちゃえばいいわけです。『文化ベースの国籍』で攻めるのは緩慢になってしまいそうですので、まずは、『納税ベースの国籍』でサムスンを日本国籍にとりこんでしまえば、我が国の益となりそうです。さらに、数十年の後『文化ベースの国籍』でもサムスンが攻略できたならば、「サムスン」という名称さえブランドの看板かけかえをすることだってできてしまうわけですから・・・。


 まぁ、グローバリゼーションを悪とみて疎外し世界の潮流に耳をふさぐのか(誤ったナショナリズム解釈の日本国内蔓延)、グローバリゼーションを利用すべき対象とみて我が国に益をもたらすように乗りこなすのか、という問題ですね。(いまの、政治体制じゃぁ乗りこなしは、無理そうですが。。。。ぼそっ。)

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蹴り開始(~むかしの記事を残す。その3)

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 コンテンツ産業を研究している中で気になっているのが「クラウドファンディングサービス」というビジネスモデルです。
 まずはその定義をwikiから引用します、
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クラウドファンディング(英語:crowd funding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。クラウドファンディングは防災や市民ジャーナリズム、ファンによるアーティストの支援、政治運動、ベンチャー企業への出資 、映画、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究などの幅広い活動の支援において利用されている。
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 もっと一言で端的に行ってしまえば、「小口資金募集方法の一種」です。

僕が考える限りにおいては(学問上の確立した見解はありませんので)、とりわけ小口資金の移動方法(支払い方法)を低下させるのに重要な、1)信用経済(クレジット決済)が確立していること、2)インターネット技術の普及により電子商取引が低コストかつ高セキュリティで確立していること、3)クリエィティブ(文化的)な水準が高くネットワークイノベーション・ソーシャルイノベーション・市民イノベーションが発生しやすいこと、が挙げられると分析しています。
これらの必須要素以外で副次的要素として可能性が検討される要素は、4)クラウドファンディングサービスを提供する企業主体が登場すること、5)クラウドファンディングサービスに特化した法制度も含め各種イノベーション・商行為への法令規制が緩いこと、などが考えられるでしょう。

 代表的な例として、2009年に登場した米国のKickstarter(http://www.kickstarter.com/)という企業・ブランドが、立ち上げ時よりわずか数年の間で寄付金総額は、4億米ドルまで達しているということで、5%の手数料を利潤として獲得するKickstarter社は2000万米ドル(≒18億円)もの粗利益を獲得しているわけですから、新しいICTサービスのジャンルを確立しているといっても過言ではないでしょう。
 日本でも、キャンプファイヤー(http://camp-fire.jp/)というサービスがスタートし、日本市場で成功できるかチャレンジをしているというところです。とはいえ、プロジェクトの成功率、集めた資金額、プロジェクトの概要をみても、キャンプファイヤーは極めて黎明期段階の様相でありまして、苦闘しているようにおもわれます。僕はこのモデルは非常に面白いビジネスモデルと思っていますので、キャンプファイヤーしかり、その他日本の企業さんもどんどんと参入して、マーケットを盛り上げて欲しいと思っています。(というか、こういうところにイノベーションの源泉があるので、ここに公的な助成金・補助金・研究資金などもっと入れてください!と思っています。経産省さん管轄かしら??いやむしろ民業圧迫と言われようとも、行政側が直接公的なクラウドファンディングサービスを展開しちゃっても、決して行政サービスと親和性悪いわけではないので、それでOKですが。)

 日本でのこのクラウドファンディングサービスの発展が困難な理由は、上述の「3)」の要素を充足させない力が働いていることと思っています。いわゆる、日本は、芸術によった表現をすればクリエーター、工学によれば技術者、発明家といった市民イノベーターが圧倒的に少ないのだと思います。基本的にはこれらのみなさんは、芸術家のみなさんであれば他の仕事と兼業でしかやっていけない市場規模(日本は人口も米国に比べれば少ないですし、日本文化としてヨーロッパ諸国ほど芸術娯楽への市民の経済的投資が少ない)のため、独立した芸術家は極めて少なく、その他の芸術とは関係ない仕事と兼業しているケースが多いです。またプロの芸術家(たとえば歌手など)は、専属契約において自由にプロジェクトを発表して個人的にファンドレイジング(資金調達)することは許されていないわけです。また、工学アーティスト(たとえば、なんらかの便利なモノなど発明をするひと)は、技術系企業のR&D部門にいる可能性が多く、これまた発明家という職業はほとんど成り立っていないということになるでしょう。
 ですから、このクラウドファンディングサービスが登場する以前から、市民社会の中に自由業でファンドレイジングするタイプのイノベーターが少なかったわけです。その上にICTをまとったクラウドファンディングサービスが登場していますので、日本社会ではなかなか苦戦しているというもの頷けます。


 ここでは良い意味での比喩として使いますが「卵が先か鶏が先か」というロジックが適用出来るかと思います。僕は欧米先進国では市民イノベーターの存在からクラウドファンディングサービスの成功という流れが自然にできたのに対し、日本では、クラウドファンディングサービスの発展から、多様な市民イノベーターの誕生、という流れができてくるのではないかと思っています。
 つまり、日本のクラウドファンディングサービスがだんだんと頑張りながら発展してくれば、日本社会に固定の組織に属さない市民イノベーターが登場し、さらにこれが発展すれば、ネットワーク型イノベーション(市民イノベーターの連携したイノベーション。企業内のイノベーションではない)が登場してくるだろうとおもっています。



 まぁ実際のところは、クラウドファンディングサービスと「横文字」の名前ながら、その実態は「体の良い資金集め」であるわけですから、悪意のあるモノが利用すれば、マルチ商法が登場してきたり、詐欺が登場してきたりとするはずです。これから多くの困難がこのサービスの発展過程には登場し、そして行政側も多くの規制をしていくということになるでしょう。 はてさて、その規制が過度になりすぎず、利用者が安心できる程にちょうどいいラインでひかれ、クラウドファンディングサービスが日本社会に根を下ろして確立することはできるでしょうか??
 楽しみに、見守って行きたいと思います!!


 ちなみに、経営学上の分析はともかく、僕は個人的にkickstarterについても、「購入型」ファンドでの利用経験者です!世の中にない商品が、プロジェクトベースで買えるワクワク感がたまらないんですね~(^_^;)

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ポスティングお披露目式(~むかしの記事を残す。その4)

 早慶合同新年会は楽しかったです。海外であうのもいいものですが、日本帰国中にあうのもいいもんですね。同じバックグラウンドをもっているので、話も共通する話題・感覚が多い。日本国内だけにいて、海外があーだこーだ、言っている批評家とは違って、外を見てきた上で、どうすればいいのかフラットに解決していこうという感覚なわけです。ビジネスの世界はこういった諸先輩方が多くていいなとおもいます。


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↑写真左から、現役で上海駐在のダイキン工業の田中さん(慶應チーム)、僕、少し前までメルボルン駐在だった三菱東京UFJ銀行(当時)の永井さん(早稲田チーム)。

 まぁ、経済が優位ではなく、政治があってこその経済活動でもあるわけで、これは間違いないのですが、優秀な人材が政治には集まらないなぁと思ってしまいますねぇ(ToT)


話は、趣味の話題になりますが、以前から保有はしていたものの、ずーっと気になっていながら大事にしまっていたパイロット(パイロット万年筆)のPOのペン先(PO:ポスティングという名前のペン先です。とても細い筆記線!)万年筆を日常用として使うようになりました。
http://www.pilot.co.jp/library/001/pentopList.html

 ものすごい細いペン先でありまして細かいところに書くのは得意なのですが、一方で、万年筆特有の力のかけ具合によって、次幅が変化したりすることはなく、柔らかいペン先でもないために、マニアックなペン先として位置づけられています。つまり、万年筆としての楽しみは少ないペン先なわけですね。
 このカリカリした感じは、じゃぁボールペンでもいいじゃん、ゲルインク極細でもいいじゃん、ということもあり、最初微妙かなぁと僕も思っていたのですが、しばらく数日つかってみると、極細な上に、筆圧がものすごい低くてもするするとかけて、ゲルインクよりもはるかに楽ちんに書けるようであります。紙の上に、ペン先をおくだけで、最初のかすれも一切無く、ゲルインク極細よりも筆圧をかけずに、すら~~~といきます。なるほど、気合をいれてグイッと書くとカリカリ感がでてしまうけど、気を楽にしてさらっと書くと、最上にできてるんだ。
 うん、これはいいぞ!
 ということで、この春に先駆けまして、「一軍」に昇格が決定しました。

DSC_0422.jpg
 ぼくのPOは、15号ペン先というもので、大きめのペン先になります。この万年筆のボディーは、勿論(!?)純正のパイロット社製のものでなく「改造品」。とはいえ、僕が改造したわけではなく、ボディーは技術のある方が作っておられる「製品」ですので、パイロット社と匠の「コラボ作品」というわけであります。
パイロット純正品は基本的には、プラスチック黒一色でつまらないものなんですが、これはですね、マイカルタという素材でありまして、手にしっくりと馴染む素材なんです。しかも、今回はそのマイカルタの鮮やかなグリーンバージョン(さらに、いくつもの層が重なっている)という珍しい設定です。

 ペン軸ボディも、ペン先もこれからどんなふうに、エイジング・育っていくのか楽しみです(^^)

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